ツンデレ

「ツンデレ」とはツンツンしていた関係がデレデレ、
つまり過剰に仲良くなることを指す。

すなわちこの間の米朝そして朝韓の関係はこの通りだったも言われるが
金正恩と習近平との会談以降北朝鮮の態度は大きく変容したようだ。

したがって6月12日のシンガポールでの会談は、
延期や中止の可能性が俄かに高まってきたのである。



もともと米国は「リビア方式」など核廃棄について強行路線を主張しており
米朝間で折り合いがつくのか疑問視されていた。

したがってトランプ大統領と金正恩のノーベル同時受賞とまで
はやされたのも夢のまた夢になるかも知れない。

ちなみにオバマ大統領がノーベル賞を授与されその後何も実行できなかったことを
思えば、トランプが受賞してもおかしくなかったのではあるが。



このような状況を踏まえロイター通信に「米朝ユーフォリア崩壊と
円高再来の現実味」と題して寄稿しました。

ご笑覧頂ければ幸いです。

https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-yoji-saito-idJPKCN1IN0WW


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織部

5月20日(日) 晴 21度

昨日までの熱気が去ってさわやかな朝を迎え
勇躍下北沢へと散策に出かけた。

緑道は透き通った光に新緑が映え、さらにアジサイも
咲き出して雨の季節までの一時の爽快感に溢れている。

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(北沢緑道)

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下北沢は若者のそして猥雑な街との印象は拭えないが
そのはずれに織部焼のブティックを併設した喫茶「織部」がある。

知る人ぞ知る静かな空間ではゆっくりと陳列された織部焼を鑑賞しながら、
織部に注がれたコーヒーを味わうことができる。

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織部は美濃焼の一種と言われるように秀吉の臣下であり
利休の弟子であった古田織部の指導の下で岐阜県の土岐市に
おいて作られたそうだ。

その単調な図柄と青緑色もしくは黒色が特徴と言われるようだが
慶長年間に普及したものの江戸時代以降は余り広がらなかった。

ちなみに10年前に直木賞を取った山本兼一「利休にたずねよ」
において古田織部が登場するが、利休の弟子として
師匠に対し秀吉に妥協することを進めるのだが。

謎解きを楽しめるよくできた小説だったが、海老蔵と団十郎の最後の
親子共演となった映画はいまいちの出来だったのは残念。

ともかく「織部」にまつわるかすかな記憶を辿りつつ
静かな日曜日の朝を過ごしたのである。


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両国界隈

5月19日 (土) 曇 27度

今日は旧くからの友人たち10人余りとの会合があり、
両国のちゃんこ割烹「吉葉」でのランチ会へ。

この店は宮城野部屋の跡地に作られたとかで
同部屋の横綱「吉葉山」の名前を譲り受けたらしい。

総檜造りの建築はすでに40年を経過しており
年季物の風情を漂わせている。

また店の中央に直径4.5米の土俵が作られており
相撲ファンにはうれしい趣向だ。

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(土俵)

ちゃんこ鍋は縁起をかついで前足が土につかない鶏が
好まれると言うが、本日は前足が土を踏む牛肉だった。

やはり牛肉の方が一般受けすると言うことか。

なお夜に来ると相撲甚句や津軽三味線が楽しめるので
相撲観戦の後には良いかも知れない。

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(ちゃんこ)

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(国技館)

帰り道当日券でもあれば入ろうかと思ったが
満員御礼が続く今日この頃チケットがあるはずはない。

案の定国技館前は黒山の人だかりで入場口はおりから
逸ノ城が到着したところで歓声が上がった。

大関を目前にして充実しているだけに
225キロの体からオーラが溢れていた。

栃ノ心と逸ノ城の両関脇が白鵬の牙城を
崩せるのか、今場所の興味は尽きない。


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犬も歩けば

5月12日(土) 晴 25度

サラリーマン時代の後輩の武邑くんから
お誘いがあってNHKホールへ出かけた。

5月の薄暮は気持ちよく代々木公園は
そぞろ歩く人でにぎわっていた。

当日の出し物はベートーベンのバイオリン協奏曲二長調と
シベリウスの交響詩「4つの伝説」。

管楽器がリードする後者は余り聞きなれなかったが、
前者についてはレコードをもっていた学生時代
に下宿でよく聞いたもので懐かしかった。



コンサートの後は初夏の夜風に吹かれて歩き、そのまま
明治神宮前の「カフェ&グリル キュウリ」にてビールで乾杯。

フランス通の武邑くんからは様々なフランス情報を聞いたが、
その中で特筆されたのが東京正徳大学のフランス語講師の
芳野まい准教授との交流があること。

この人のことは失念していたが2年ほど前にNHKラジオの
フランス語講座で「ガストロノミーフランセーズ」と題して
3か月にわたって食と愛について語っていた記憶が鮮明に戻った。

その若々しいおしゃべりとエスプリの利いた内容に隠れファンに
なっていたのだが、その人の名前が出てきて驚くやらうれしいやら。

「犬も歩けば棒に当たる」と言うように広いようで
狭いのがこの世の中と言うことか。



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金融危機の検証

過日東大名誉教授・荒巻健二氏より新著「金融グローバル化の
リスクー市場不安定性にどう対処すべきか」(日本経済新聞出版社)
をお送りいただいた。

同氏は大学時代の同級生で大蔵省、IMFで勤務しその後
長崎大、東大、東京女子大で教鞭をとる傍ら国際金融特に
金融リスクについて行政的・学術的視点から研究を続けてこられた。

そして今回これまでの研究を深め、さらに各国の財務省、中央銀行
そして研究者からのヒアリングを踏まえてこの一冊を上梓されたのだ。



同書はアジア通貨危機、リーマンショック、欧州債務危機と過去
20年において発生した金融危機の検証を行い、さらに
その回避に向けていかなる対応が可能であるのかを考察している。

タイで始まりインドネシアから韓国に飛び火したアジア通貨危機は
ジョージソロスのタイバーツ売りなど固定相場制の故に投資マネーの
餌食になって生じたと記憶される。

実際新興国つまり金融市場が未発達で外貨準備が不十分な
開放的後進国経済において発生したというのが一般的な解釈である。

逆に中国やベトナムなど強力な資本規制が行われていた閉鎖的経済下に
おいてはこのような危機が発生しなかったことが今後を考える上でヒントであるとのこと。

またリーマンショックにおいて先進国においても後進国の固有と
思われた金融危機が発生することが検証された。

また国境をまたいでリスクが伝播するものであることは
欧州債務危機において証明されたのである。

つまり国際的資本フローに対する脆弱性を克服するには
資本規制と民間銀行の協力がこれら金融危機への処方箋に
なると結論づけられている。



これまで筆者も長く国際金融に携わり、金融危機を目にしてきたが
それはあくまでそれを飯のタネにするディーラーとして、また時に
機関投資家として資産保全の観点から市場の安定を望んできたものである。

しかし荒巻氏は国際金融のグローバル化に伴うリスクを金融を
行政するものとして掘り下げており、そのスタンスの違いを考えさせられた。

同氏は今後も研究に没頭することになるのだろうが視点は違うものの
筆者も負けずに金融危機の本質について考えてゆきたいと
新たに刺激を受けたのである。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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