酷暑

7月17日(火)  晴 35度

このところ連日40度に迫る酷暑が日本を襲っている。

90代のお年寄りが畑で倒れたなどとの報道を聞くにつけ
日中の野外活動を日の出前と日没後に限定しているところだ。

涼しくなる9月まであと何日熱帯夜を過ごせばよいのかと
考えるだけで気が遠くなる。

そして何よりもワールドカップも終わり2年後のこの時期に
開催される東京五輪が懸念されるのだ。

7時に始まるマラソンで一体何人の選手そして沿道の観客が
倒れるのかと想像すれば恐ろしい限りだ。

朝日の照り返しに気温は50度に達すると言われ、やはり朝5時に
繰り上げるしかないのではないか。



かつて暮らした香港では4月から10月まで南シナ海に面した
海岸で毎週のように海水浴をしていた。

それにしても夏が長くて最低気温が下がらず、
さらに湿度が高かったのには参った。

それに比べれば日本の夏は楽だと考えていたのだが、このところは朝から
夜中までクーラーをつけており、今や香港以上の暑さではないのかと思う次第だ。

ただし日本の夏はせいぜい3か月で四季がある点、
過ごしやすいのは確かではあるが。



日本の熱帯化により植生も変わったようで、近頃お米は北海道のユメピリカが
売れ筋となり、さらにスーパーの店頭ではパパイアやマンゴーも顔を出す。

パパイアやマンゴーなどは南洋の果物であり日本人にとっては
植民地時代の香りがする果物として認識されてきた。

昨今沖縄、宮崎もマンゴー作りをしているのも、
明らかに日本の気候の変化だろう。

温帯モンスーンから熱帯モンスーンに気候区分が変わるには
年間の平均気温や降雨量などが遠く足りないが、それに近づきつつ
あることだけは確かだろう。

しばらくは素麺とかき氷で暮らすしかなさそうだ。


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ビザンツ帝国

英国の歴史学者ジョナサン・ハリスの「ビザンツ帝国ー
生存戦略の1千年」を読んだ。

ビザンツ帝国は4世紀前半にコンスタンチヌス大帝が
コンスタンチノープルに遷都して以降1453年にオスマン帝国により
陥落されるまで1千年以上に渡り続いた。

その間皇帝は90人を数えたが、当初のゲルマン民族その後
イスラム教アラブやセルジュークやオスマンなどトルコに周辺を
脅かされながらも国家は存続したのである。

そして6世紀のユスチ二アヌス帝の頃に版図は最大化し、
イベリア半島からアフリカ北部さらに中東までの地中海沿岸を治め、
さらに東はユーフラテス川、そして北は黒海に至った。



ローマ帝国が東西に分離した後、5世紀後半に西ローマ帝国は滅亡したが
東ローマはビザンツ帝国として繁栄したことは19世紀のギボン
はじめ多くの歴史家が注目しては研究をしてきた。

コンスタンチノープルにはパンを焼いた窯が多数発見されているように
国家が十分なパンを配給し、またサーカスを催すなど国民を慰撫
したことが国家繁栄の大きな理由のひとつとも言われている。

今回著者はこの回答として、武力ではなく忍耐強い外交や芸術・文学など
キリスト教文化の魅力によるものと結論づけている。

つまりハードパワーではなくソフトパワーにより周辺世界と交渉し、
イスラム教アラブなどとの共存を可能としてきたと言うことである。



ビザンツ帝国と同様に長く続いた国家に都市国家ベネチアがある。

ビザンツと比べ人口は10万にも及ばない小さな都市国家だが、
それでも9世紀に建国されて以来19世紀までの1千年に渡り
国家として存続したのである。

その政治体制を国内、国際情勢など時代の要請に合わせて様々に
変えたが、言ってみれば国民の知恵が結集した結果だったと言える。

現在の世界は米国が軍事力そしてソフトパワーで世界に
君臨しているが、今後国家の存亡をかけてどのような知恵を出すのか。

また米国一辺倒の日本は東アジアで生き残るために中国そして
北朝鮮とどのように付き合ってゆくのかその知恵の発揮が試される。


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原油高

2016年初めに30ドル割れとなっていた原油価格(WTI)は
その後OPECの減産などにより上昇傾向を辿り、目下
74ドルに達している。

お陰で日本ではガソリン価格は1リットル150円、米国では
夏のバカンスシーズンを前に1ガロン3ドルの大台を突破する勢いだ。

車社会の米国において原油高は低所得者層を直撃することから
この価格(1ガロン3ドル)は心理的にも重要な意味があるとされてきた。

したがって中間選挙を前にしてトランプ大統領がOPEC各国を価格操作
していると非難してはイラつくのも無理ないところかも知れない。



これまでOPECはスイングファクター(価格変動要因)として巨大な
力をもっているとされてきた。

しかしサウジアラビア以外の国は生産力について様々な問題を抱えている
ことから生産量を増減させるなど調整させることは難しい。

6月末のOPEC総会において減産緩和(=増産)が決定されたが
実質的にはOPECを代表したサウジと非OPECのロシアとの協議の上で
両者で100万バレルの増産を決定したのである。

一方で米国のイラン経済制裁によりイラン原油の購入停止を各国が
迫られている状態(11月4日までに実施)で、一層OPECの非力化と
原油需給のタイト化が予想されるのである。



このような環境でサウジとロシアが増産を決定したものの
リビアやベネズエラでの供給懸念も浮上して原油価格は
逆に10ドルほど値上がりした状態だ。

もともと原油価格はオーバーシュートする傾向にあり、ちょうど
10年前には147ドルの史上最高値を付けている。

つまり現状はその半値程度であることからしても、今後も
値上がりの余地は大きいと言えよう。

さすれば「油断の国」日本はイランをはじめとして原油をすべて
輸入に頼っているだけに、今後原油価格値上がりによる
貿易収支の悪化に直面することになる。

実際日本の年間輸入額約70兆円のうち原油・天然ガスは
20兆円を上回る。

つまり原油価格の上昇は貿易収支の悪化と日本経済を直撃
することになり、当面円安地合いが続くことになるのかも知れない。


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巴里祭

ロシア・ワールドカップもベスト4が出揃った。

ルカクら強烈なトップを有するベルギーとペレの再来と言われるエムバペを
擁するフランスを応援してきただけに準決勝での対決が楽しみだ。

とはいえ残り試合は3試合となり世界が熱狂した祭りの終わりが
見えてきただけに一抹の寂しさは拭えない。



と思っていたら世の中は良くできたもので、
この週末からツールドフランスが開幕したのである。

7月に入ったのに今年はまだかなと思っていたら、
ワールドカップとの重複を避けるために1週間開催を延ばしていたとのこと。

スタートはフランス西部の大西洋に面した街で、
これから3週間フランス全土を時計回りに回ることになる。

ということでスポーツ・チャンネルを契約して毎日中継を楽しむ予定たが、
ロード・サイクルにぞっこんでもないし、フルームと言う強い選手に
ここ数年注目しているものの特段ご贔屓がいるわけでもない。

ただ田園風景、山岳風景、さらに小さな街の佇まいをぼんやり
見ているだけで7月を楽しく過ごせてしまうのだからいたって安上がりだ。



日本は目下大雨で本当に梅雨が明けるにはまだ時間がかかりそうだが、
フランスは巴里祭を前にバカンスシーズンに突入したようだ。

そして驚いたことはシャンゼリゼの記念パレードに
安倍首相が参加すること。

昨年はトランプ米大統領がその素晴らしさに感動して、ワシントンで
軍事パレードを強行しようとしたほどである。

つまり安倍首相はトランプ大統領の影響を受けたに違いないが、
強権的なトルコのエルドアン大統領と似たもの同士と言われるだけに、
軍事パレードへの憧れを抑えきれなかったと言うことだろう。

ともかく15日(日)に予定されるワールカップ決勝で優勝すれば
さらにフランスの夏は盛り上がることになるのだろう。



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花の図鑑

史上最速と言われた梅雨明け宣言は一体何だったのかと
思わせるように日本全域において大雨が降り続いている。

お陰で梅雨の中休みの暑さから逃れることができたので
文句は無いのだが・・・

雨の中街中を歩いていると道端には様々な花が咲いている。
名前は知らないが、可愛いので思わず写真を撮った。

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立てばシャクヤク 座ればボタン 歩く姿はユリの花

と言われるように女性はしばしば花に例えられる。

これを小説にしたのが阿刀田高の「花の図鑑」で、
プレイボーイが次から次へと女性を花にたとえつつ
アプローチする話。

1990年頃の日経新聞に連載されたもので通勤列車で
読むには軽くてそれなりに人気が出た。



そして6月の「私の履歴書」はこの作家でその代表作として
自ら挙げていたのがこの作品である。

阿刀田高の作品はほとんど読んでいないので評価する資格はないが
その人の履歴書は小説風に仕立てているものの平岩弓枝の時も
同様に、その人生は作品と比べてドラマ性が乏しく途中で読むのをやめてしまった。

多くの場合、小説は事実よりも奇なりなのだ。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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