ワールドカップ

FIFAワールドカップが始まって1週間。

日本が予想を覆して快勝したように、有力とされる欧州勢が勝ち進んで
いる一方、番狂わせも結構起きる。

その最たるものがドイツがメキシコに敗れた1戦で、小が大を
食うの言葉通り勝負の世界は厳しいものだ。

これから1か月にわたり国家の意地をかけた戦いの日が続くのは楽しいが
やはり戦争はピッチ内にとどめてほしいとの思いも強まる。



このような環境で為替関係者もサッカーの行方が気になるのか
試合時間と重なるNY市場は動意が乏しくなっており、もっぱら
サッカーの中継がない時間帯のアジア市場がこのところ動きが活発だ。

そしてメルケル首相がサッカーにぞっこんなのに対し、米国は今回の
大会には参加していないせいかトランプ大統領はまったく無関心の風情で
もっぱら貿易分野での戦略に忙しい。

中国からの500憶ドルの輸入品に対し関税を課したが、中国が同額の報復関税で
対応し、それを受けて米国は2千億ドルの追加関税を賦課する検討を始めた。

両者ともブラフとの楽観的な見方があるものの、事態は泥沼状態になりかけており
米国株価も下落基調とその影響の深刻化が懸念されるところになりつつある。



知的財産権について中国はその意識は乏しく、
半導体産業の保護を重要課題とする米国がいらつくのも当然か。

11月の中間選挙まで5か月を切った現在トランプ大統領は国内優先を
打ち出しており、海外との摩擦をいとわない。

ということで米中貿易戦争が本格化してきたが、日本も
これから始まる日米通商交渉でバッシングされる可能性は高い。

2018年下半期は貿易戦争から目を離せない。


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梅雨の晴れ間

6月19日(火)

梅雨寒のうっとうしい日々が続く今日この頃
久方ぶりに横浜山下町へいった。

折から梅雨の晴れ間で青空が広がり、お陰で
山下公園を歩いているとバラが見ごろでとても快適。

そしてホテルニューグランドも健在で横浜港開港
159周年の看板を出していた。

かつて桜木町に住んでいたこともあるだけに、
この界隈はいつ来ても懐かしくもあり心も浮き立つ。

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(山下公園)

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(氷川丸)

お昼は中華街の「重慶飯店」へ。

四川料理だけにエビチリや麻婆豆腐は当然の
ように辛かったが、なかなかだ。

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(朝暘門)

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本日の収穫はと言えば何と言っても「浜の相場師」と
言われる野村さんの投資の話。

これまでも牛に始まりウクライナやアルゼンチンへの投資に驚かされてきたが
今回はギリシャ投資のヘッジに買った?(理論的には意味不明)アイルランド債の話。

なんだか高金利狙いのジャンク投資ばかりだが、
実際デフォルトの混乱に遭遇しながらも一儲けしてきた実績の持ち主。

いつもながらに逆張りの発想に感心してしまった。

少し見習ってメキシコペソやトルコリラあたりに参入するのも
面白いかも知れないが、やばい気もする。


..

つながり

普段健康番組など見ないが、先日NHKの「ためしてガッテン」
で健康寿命を延ばす方法を特集していたので珍しく視聴した。

それによると健康寿命を伸ばし寝たきりを回避する方法として、
2つを挙げていた。

ひとつは分かり切ったことだが歩くことやラジオ体操などの「運動」。

もうひとつが意外なことに「つながり」で、人とのおしゃべり
による心と頭の活性化。

この「つながり」が免疫力を高めて健康寿命を長くし、
老後の寝たきりを回避する力になると医学的に説明していた。

従って散歩、竹踏みなど求道的に運動に励む夫よりも
友達と頻繁にランチ会をする妻の方に軍配を上げていた。



それでは自らの生活を「つながり」の観点で眺めて見ると、
決してほめられたものではなさそうだ。

サラリーマン時代の人間関係から解放されて「自由」を満喫しているだけに
いまさら新しく人間関係を構築するのも面倒くさい。

ということで付き合いは昔からのお気に入りがほとんどで
新たな友人を作りお昼を他愛ない話でお気楽に過ごす
といったことに慣れていないのが実情なのだ。



このように老後の備えについて「健康」がキーワードになるが、
同時に「お金」もまた重要課題だ。

過日政府が出した骨太方針によるといよいよ年金資金の枯渇が迫り
15歳~65歳とした生産年齢の定義をまず70歳に引き上げて、
さらに年金支給を可能な限り先送りしたいとの思惑が透ける。

実際65歳で仕事をやめると、75歳時点で50%を超える人が
金融資産を使い尽くすらしい。

一方65歳から75歳までの10年間で1千万円稼ぐとすれば
老後破産をする比率が30%に引き下がるとのことだ。

いよいよ高齢化は待ったなしで、いくら健康を維持しても
最晩年を迎える前に破産することになりかねない。

「健康」と「お金」、老後の備えにどちらがというよりも
どちらも必要と言うことだ。

つまり「夫達者で留守が良い」のは永遠の真実なのだ。


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六月大歌舞伎

雨の中東銀座へ歌舞伎を見に行った。

今月はチケットが簡単にとれたのもそのはずで
中村吉右衛門のほかは菊五郎と松緑ぐらいと
出演者はとても地味で空席が目立った

4時間半も小さな椅子に腰かけていると窮屈で
ついついうつらうつらとしてしまった。



本日の演目は次の通りで、江戸時代の庶民生活を描く世話物2作、
近松門左衛門や鶴屋南北の世界と言ったところだ。

「夏祭浪花鑑」(なつまつりなにわかがみ)
「巷談宵宮雨」(こうだんよみやのあめ)。

前者は住吉神社や高津神社が登場する
大阪を舞台にした親殺しの話。

吉右衛門が30代のいなせで粋な青年を演じていたが、
さすがに年齢は隠せず少し痛々しい。

そして後者は江戸・深川を舞台にしたカネがらみの話で、
松緑が猫いらずで叔父殺しをした挙句お化けに遭遇する話。

前者はまだ常磐津と義太夫を聞く楽しみもあったが
後者はそれもなく退屈を感じたのは筆者ばかりではないだろう。



松竹も毎月成田屋や高麗屋を使ってヒットを
連発する訳にはいかないと言うことだ。

つまり六月はちょっとお休みの感は拭えず、逆に七月は海老蔵と
長男・勸玄(かんげん)くんが光源氏を演じる「源氏物語」が予定される。

さらに海老蔵が宙乗りをするようで、人気が沸騰するのは
間違いなくチケットはとりにくくなるだろう。


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G7とSCO

週末に行われた主要7カ国(G7)首脳会議は
トランプ米大統領に翻弄される形で終了した。

トランプ大統領はG7を「気が散る」と言いつつ途中で切り上げ、
米朝首脳会談が行われるシンガポールに向かった。

挙句に貿易の自由と公平を目指す方針を掲げる首脳宣言の
受け入れを拒否するちゃぶ台返しを行った。

それでなくともG7(当初はG5)が発足して45年が経ち
その使命の終わりを感じさせるものだった。

これらの国々の経済規模は80年代には8割に達していたが、
今や5割を切っている。

さらに人口も1割程度に止まり結束力も失ってはもはや
政治ショー以上のものではなくなったというところだろうか。



一方同期間に青島で開催されたのが上海政治機構(SCO)。

中国を中心にロシア、中央アジア諸国にインド、パキスタンも加えた
8か国で構成され、さらにオブザーバーとしてイランのロウハ二大統領も参加。

この会合の役割について習近平は、「地域の安全を守り、共同発展を促進し、
グローバル統治を改善する重要な力だ」と強調しており、中ロが周辺国を
取り込む形で米国に対抗し、影響力を広げる意図を鮮明にしている。

これら加盟国の総人口は30億人を超え、くわえてエネルギー資源の豊富な国が
多いことさらに半数の4カ国が核兵器を保有する点も特徴と言えるだろう。



実際国際政治への関与については、北朝鮮問題について
協調姿勢を見せる中ロは金正恩の後ろ盾として動くだろう。

また米国が離脱を表明したイラン核合意でも、イランとの経済連携などに
意欲を示して米国をけん制している。

一方、経済分野においてSCOは加盟国による自由貿易圏を目指しており、
2国間交渉を重視するトランプ米政権と異なる立場だ。

また中国が経済圏構想「一帯一路」の発展を前面に
近隣諸国との緊密化を図っているだけに、G7よりもSCOの
協調体制が世界の政治・経済への影響力を高めて行きそうだ。

ともかくG7の形骸化が進む一方でSCOの台頭が注目される
週末となった。




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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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