アッキード

洋の東西つまり日仏において政治家夫人を主役にした
疑惑が深まっている。

フランスにおいてはフィヨン大統領候補のペネロープ夫人が
20年を超えて勤務実態がないまま1億2千万円の秘書給与を
不正受給していたペネロープ・ゲートだ。

そして日本においてはアッキード事件、つまり安倍昭恵氏
が懇意とされる森友学園の国有地払下げにおける疑獄事件だ。

ともに政界を揺るがし、夫の首をしめることになっている点で
共通点があると言えよう。



アッキーについては、家庭内野党とか居酒屋を経営したりと
ちょっと悪目立ちしていたが、犯罪の匂いは乏しかった。

とはいえ油断に付け込もうとする輩は世の中に
ごまんといると言うことで、スキを突かれたか。

2月の日米首脳会談の際フロリダの夕食会で、大統領夫妻や
首相が飲まないなかで、ひとりでグイグイとやり周辺を驚かせたとの報道もある。

その真偽は不明だが、跡継ぎがないこと、姑との同居、学歴コンプレックスなど
が深酒の原因とも言われるのだが。

そのような環境下、公人私人の定義は別にしても疑獄の
渦中にあることだけは確かだ。



この事件はいまや父親の代から森友学園と親交があるとされる
稲田防衛相にも飛び火している。

南スーダンの問題も含め省内のみならず自らのことも
ガバナンス力不足で虚言もへいちゃらだしダウン寸前だ。

国防の中心に座る司令長官の任に耐えうるのかと
の懸念は拭えない。

安倍政権も佐藤栄作政権に迫り長期化する見通しで
自民党の総裁任期も3期へと延長したばかりだが綻びが見えている。

どちらにしてもアッキード事件と南スーダンにまつわる
隠蔽事件の問題の所在が明らかになることが望まれるところだ。

日本の政局はやや流動的で、事が拡大すれば株安から円高への連鎖もあり得る。



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春の訪れ

暑さ寒さも彼岸までと言われるように
春分を前に俄然春めいてきた。

東京ドームではWBCが行われていたが、今日からは
甲子園で選抜高校野球も始まり、正に球春の訪れ。

さらにサクラ開花も秒読みで、ダウンコートともお別れだ。



そんな春めく季節のなかで、
白金台のウェスティン都ホテルに行った。

ここは高杉良の小説「金融腐食列島」で、男女逢い引きに
必ず使われるお決まりの場所だ。

この作家はこのホテルがよほど気にいっているのだろうが、
確かに都内とは思えない風情がある。

とはいえ普段ひっそりとしたラウンジが
この日は何故か満員でロビーで待たされた。

ところがあの岡ちゃん(サッカーの岡田監督)が待合ソファに座っており、
思わず声を掛けそうになってしまった。

20年来のファンだし何よりもこちらは高校の先輩なのだから
声をかけても許されたのではなかったろうか。
いまさら悔やんだとて遅い。


(桧町公園)

さらに開業10周年のミッドタウンに足を伸ばしたが、
桧町公園も春近し。

これから花が咲き、日差しも延びるにつれ、
薄暮が楽しめるだろう。

プレミアムフライデーと言う官製の早帰りが
定着するとも思えないが、
せいぜい春そして初夏の日の長さを楽しみたいと思う。








米中の行方?

4月上旬に習主席が訪米する。

中国はメンツをかけて安部首相以上の
接遇を求める見込みだ。

習主席の一挙手一投足全ては権力構造が大きく変わる
共産党大会に向けてのパフォーマンスだ。



この環境で全人代が行われたが昨日波乱なく終わった。

(もちもろ水面下で何が起きているかは見えないのだが)

この状況下貿易不均衡に関する米国からの牽制球、
特に人民元安誘導批判については神経質となっている。

3兆元を割り込むなど外貨準備が急速に減少する中で、
1ドル7人民元目前とその低下傾向は止まらない。

管理フロートからクリーンフロートへの移行というIMFからの宿題を
抱える中で中国の為替・金融政策の舵取りが難しくなる。

果たして中国は、「為替操作国」と名指しで批判される中で
どのような対応をとるのか。



ついてはロイター通信に「米中雪解けの正念場」と題して
寄稿しました。


http://jp.reuters.com/article/column-forexforum-yoji-saito-idJPKBN16L0EU


.

わが友

朝吹登水子さんの書いた
「わが友 サルトルとボーヴォワール」を読んだ。

それは50年前にサルトルとボーヴォワールの来日に伴い
パリからお供した時の記録。

そしてその後二人が亡くなるまでの15年余りの
交遊がしたためられている。

ふたりは慶応大学の招待で来日し、京都、倉敷、九州などへと
講演旅行を続けた。

ホテルオークラや京都の俵屋など各地の宿舎で
毎夜ウイスキーで晩酌していたようだ。

ふたりの関係は対等で、日本の文化、会った人、身の回りの出来事など
いろんなことに興味を持ち議論しては思考を深めていた様子が綴られている。

ちなみにサルトルは清水寺から下る三年坂を
「最も美しい散歩道」と言って気に入っていたようだ。



帰国後も交友は続き、最晩年に体が不自由になったサルトルを
何度も見舞ったことや二人を我が家に招待したことなどの思い出が
散りばめられていた。

実際有名人のサルトルとカフェで話していると、いつの間にか
周辺の人は聞き耳をたて、場合によってはサルトルの真後ろの席へと
移動してくることなど日常茶飯事だったようだ。

今二人はモンパルナスの墓地に仲良く眠っているものの、
訪れる人は引きも切らずで落ち着けないかも知れない。



肝心の朝吹さんはサルトルから自らの履歴について
小説にするよう再三勧められていたとのこと。

それが「愛の向こう側」として出版されたのが1970年代後半頃で
サルトルが帯に推薦文を書いてくれた。

朝吹さんは一度お見掛けしたこともあるし、軽井沢の睡鳩荘を
訪れたことがあるのも何かの縁。

しばらく朝吹登水子・由紀子母娘がライフワークとして取り組んだ
F・サガンの作品集を読んでみるのも悪くなさそうだ。


ps

さらに白石浩司「サルトルの時代」によれば、「結婚は物質的なものではなく
愛情による」として二人は契約結婚した。

また二人とも余り子供が好きでなく、
一方恋人は何人かいたようだ。

その結婚観は独特で一般常識人の理解を超える。


.

.

駒場にて

学生時代の友人で東大教授の荒巻健二さんの
退官講義があり駒場キャンパスに出掛けた。

荒巻さんは大蔵省に入りIMFのエコノミストとしてOECDへの出張の際に
パリで再会し、以来交遊を続けてきた。

東大で教えることになって専門とされる国際経済論や国際関係論
について時折お酒を飲みながら教えを乞うてきた。



と言うことで一緒に居酒屋ゼミ?で学んできた武邑くんと共に、
本日は100人ほどの学生たちに混じりノートを取った。

「グローバリゼーションの意味」について聴講したが、
学生評によれば先生の講義の難解度は学内で2番目らしく、
スピードも速くハイレベルのものだった。

やはり行政官として鍛えられ、さらに学者としてその道を究めた人の
職業としての学問への姿勢は厳しかった。

同時に相場本位かつ皮相的になりがちな筆者には、
論理的かつ学問的なアプローチを学ぶ機会となった。





講義の後は駒場の住宅街の一角にあるイタリア料理「ペスカビアンカ」で
送別会が行われ、奥様とお嬢様も出席されて和気あいあいと歓談した。

このレストランはランチにきたことがあったが
牡蠣と白ワインが美味しいと言われる通りで、おすすめしておきます。

空気は未だ冷たいものの楽しい春宵の一刻となった。

ps

今後は東京女子大で教鞭をとられるとのこと。

孫娘たちがお世話になるかも知れず、
10年後まで頑張ってもらいたい。




プロフィール

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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