お盆

8月15日(火) 雨

東京では8月に入り15日連続で雨が降り続けている。
40年ぶりとのことで冷害のおそれも出てきそうだ。

したがってせっかくのお盆休みは、海もプールも閑古鳥が鳴き
かき氷も売れ行きはさっぱりとか。

今年は山の日も加わって随分長い休暇になったが、
賑わっているのは高速道路と新幹線だけのようだ。

高度成長は昔の話で低成長に馴染んだ日本はいよいよスローな
ライフスタイルが似合う国になってきたように見受けられる。

ワークライフバランスを考えれば良い兆候とも言えるが、
経済成長を至上命題とする政府には頭が痛いことだろう。



8月15日は盂蘭盆会でご先祖の魂が帰って来る日であり、
今も地方では昼間は一族揃ってお墓参りするのが習わしとか。

筆者はそのような風習を知らずに育ち現在に至ったが
それでも子供が小さい頃は毎年帰省していたものだ。

たぶんこの帰省の習慣は過疎化で地方が消失しない限り
続くのだろう。

どちらにしてもUターンラッシュ以外に大きなニュースが
ないことは何よりだ。



そんな中で米朝の激しいやりとりが行われているが、グアムを
狙い撃ちするとの北朝鮮の脅し文句に日本そしてアジアの株価は下落。

とはいえ在韓米人向けに退避命令が出ない限りは交戦状態になることはない、
との話だけが頼りというきわどい状況に陥っていることに変わりはない。

昨日夜は米国の株価も上昇したように、少し緊張状態が緩和されたとの
見方も出ているが、特段根本的な解決に至ったわけではない。

ミサイルによる戦闘状態の可能性は1%程度の確率と言われるものの
その可能性は無しとしない。

対話か圧力かその解決策は見通せないが、ともかく終戦記念日の今日、
平和で静かなお盆休みをと願うばかりだ。


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和僑

日米を舞台にしたハードボイルド風の犯罪小説家として
デビューして以来、作家・楡周平との付き合い長い。

このところは経済小説にも進出し、目下過疎化が進む
日本の農村をテーマにした作品を書いている。

とくにその代表として地方の過疎問題の解決策として「プラチナタウン」を、
さらにその続編である「和僑」を上梓している。

「プラチナタウン」では宮城県北部の過疎化が進む農村を
活性化するため、商社を退職した主人公が地元に帰り町長となって
老人ホームを誘致し、「プラチナタウン」として復活させる話。

これは伊吹・元衆院議長が石破・元地方創生相に読むように
勧めたとして話題を呼んだ作品でもある。

それから主人公が2期8年を町長として尽力し老人ホームは
8千人の住民で膨れ村は財政破綻の危機から脱する。

しかし20年、30年後の村のビジョンはと言えば、人口減少の波に
飲まれることは必死で、その再生を図る計画を考えるのが今回の「和僑」だ。



「和僑」とは「華僑」や「印僑」のように日本人も海外へ進出すると言う意味だが
実際には日本人は中国人やインド人とは異なり海外へ出るのは苦手。

代わりに日本の農業製品を海外へ売ること、つまり「和僑の里」として
農村を生き返らせ、海外レストランチェーンとの提携を目指す。

実際日本は人口減少に直面しており、とりわけ就労者の平均年齢が
70歳近い農家では跡取りもおらず先細りは必至だ。

とはいえ政府は人口減少や農村の高齢化などの根本的問題に
取り組んでおらず、一自治体がその問題を解決させるのも難しい話。

とりあえずこの小説においてはその村で生産される畜産物、野菜などを
半製品化して海外の提携先へ売ることにより農業の活性化を目指すというもの。



地方の過疎化対策として地方創生大臣および組織が設置されているものの、
やはり今後急速に人口減少が進む日本、とくに農村においての解決は
難しそうだ。

「人口動態は運命だ」と言われるように小手先の対応策では
この大きな問題を解決することは不可能ではないか。

もし地方の実態を知りたい、再生の可能性について考えたいと
思う方がおられれば、この2作をお勧めしておきます。


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チュモン

朝鮮半島に興った高句麗の建国の歴史を描いた
韓流ドラマ「朱蒙(チュモン)」を毎日1時間見ている。

このドラマは当時韓国で視聴率50%を超えたというだけになかなかの
出来ではあるが、全81回にも及び最終回までの道のりは遠い。

テーマは初代王「チュモン=東名聖王」の国造りの話で、
冒険あり、陰謀あり、恋ありとハラハラし通しだ。

歴史家による時代考証と言った細かいことは二の次にした
山あり谷ありの歴史ファンタジーなのだ。



中国の歴史は5千年、日本の歴史は2600年と言われるが、
韓国の歴史は4千年とか。

かつて半島には「古朝鮮」と言われる国が2千年にわたり存在したという
伝説をもとに、朝鮮民族国家の再興を図ると言う筋書きだ。

(ちなみに近頃北朝鮮は中国に対抗して建国6千年を唱えているが、
その真偽はとてもあやしいのは言うまでもない。)

物語は紀元前1世紀の半島で強力な鉄器で武装する漢が
圧政を敷く中、その支配から逃れ朝鮮民族の国を建てようとする話で
韓国で流行ったのも肯けるところ。

また舞台は北朝鮮から満州に入った、つまり今の遼寧省あたりで進み、
匈奴や鮮卑も出てくるなど一応歴史ドラマの体裁を整えている。



この初代王「チュモン」は異母兄の暗殺から逃れ
高句麗を作ることになる。

そしてこの国は半島南部の百済、新羅と鼎立することになるが、
7世紀に唐・新羅の連合軍に敗れ滅亡にいたる。

この高句麗には石墓などを作る風習があったようで、それが日本に伝わり
4~5世紀にかけて畿内に古墳群が出来る起源になったとも言われている。(諸説あり)

目下大阪府内の仁徳陵、応神陵などの古墳群がユネスコの
世界遺産の登録に向け推薦される話が持ち上がっている。

この古墳群の歴史的価値がどの程度あるか知らないが、
それだけにその歴史的価値が詳らかにされることを楽しみにしておきたい。


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適温相場

2008年のリーマンショックから9年が経過したが、その間NY株価は
6千ドル台から上昇を続け、目下22千ドルと史上最高値水準に達している。

その背景として、アップルやFANGつまりフェースブック、アマゾン、ネットフリックス、
グーグルに代表されるIT関連株が牽引していることがある。

同時にFEDが今ひとつ経済の先行きに確信を持てず引き締めの積極化を図る
ようには見えないことが、現在の「適温相場」と言った過熱感もなく不況感もない
ほどほどの状態がもたらされることになっている。

とはいえすでにS&P500でも株価収益率(PER)が25倍を超えるなど、
バブル警戒域に入っているのも事実で、「適温相場」のいごこちの
良さの終わりに備える必要も感じられるところである。



FEDが景気に確信を持てない一因は、労働賃金が上がらないことで
それが低インフレをもたらしていることから、緩和傾向を脱しきれない。

すでに昨年末から3度にわたり政策金利を引き上げたが、今後については
FED内部で意見の対立が激しい。

現在の米国の雇用状況は改善傾向を辿り、一時の10%台から4.3%と
ほとんど完全雇用状態に近い低失業率にある。

実際労働者不足が表面化し賃金が上昇してもおかしくないところだが、
実態は職場を離れていた人が労働参加を進めているとか、様々
な理由が考えられるが、なかなかその原因に辿りつけないでいる。

つまり失業率とインフレ率は本来トレードオフの関係にあるはずだが、
このフィリップ曲線の下方での水平化が定着してしまったようで
FEDもその対策に苦慮していると言うことだ。

FEDの資産がすでに4.5兆ドルにも達し、さらに債券バブル、資産バブルの
懸念が生じる現状を踏まえるならば、FEDは量的金融緩和から最終的な
出口政策を進めるしかないはずなのだが。



このようにFEDの慎重かつ様子見的な姿勢を好機としてとらえ、
またトランプノミクスへの期待感もいまだ捨てきれないだけに、
まだまだ居心地の良い適温相場で稼ごうとの思惑が市場を支配している。

とはいえ適温相場の語源である英国の童話「ゴルディロックス」の話は、
クマの登場で逃げ出すところで終わる。

つまりクマの留守の間に、ほどほどの熱さのスープを飲み、ほどほどの大きさの椅子、
そしてほどほどの硬さのベッドを楽しんでいた少女ゴルディロックスのお話は
最後に大変なトラブルに遭遇するのだ。

それでは「適温相場」の結末はいかに?

早ければ9月にはFEDが資産圧縮を始める可能性が高く
それが適温相場に激震を与えるかも知れない。

そろそろベア(=クマ)相場の出現に要注意と言うことだ。




霊媒師

秋篠宮眞子様と小室圭氏の婚約発表が九州北部の大雨で延期され、
目下のところ11月に正式発表、来夏挙式のスケジュールのようだ。

皇室に関することだけに同氏に関する情報公開は各マスコミともに
控えているようだ。

このような場合欧州の王室では、様々な情報が積極的に公開されて
国民が感想を述べ合い、場合によっては結婚が見送られることがあるとも言われる。

やはり日本では何やら余計な口を指しはさんではならないような
雰囲気が漂うのは、国民の皇室への畏敬か忖度か、それともマスコミへの行政指導か。



そんな中で「週刊女性」が小室さんの父親の自殺、
さらに母親が(あやしげな)霊媒師に傾倒していると詳細を報じている。

お陰で小室さんも信者なのか、眞子さんも入信するのか、
その子供はどうなるのか、そして皇室は影響を受けるのかなど
ネットでは様々な憶測が飛び交っているのだ。

そもそも宮内庁は公表前に身上調査をおざなりにしか
していなかったのではないか、などとの批判も出てもいる。

実際宗教と国家権力との関係は、遠くは卑弥呼に始まり、
弓削道鏡が孝謙天皇の治世において政治を左右し、また天海和尚
続いて桂昌院を通じて隆光和尚が幕府に影響を与えた故事など多数ある。

ということで皇室と宗教の関係も同様で、この小室家を通じ
宗教が皇室へ影響を与えるのではないか、と危惧されているのだ。



正式発表を前にしているものの婚儀が整いつつある中で
今更身上調査をしたところでどうなるわけでもないだろう。

また今時の結婚は親など関係なく当事者二人の決意の問題であるとは思うが
事が皇室問題となれば能天気に愛があればなどとだけでは行かないだろう。

これまでも雅子妃、紀子妃など皇室に入る人については三親等の信条、
宗教、病歴などが精査されたと言うが、それに引き替えご降嫁については厳格ではなかったようだ。

時代は21世紀とはいえ、やはり事が皇女の結婚となれば
もう少し慎重を期しても良かったのかも知れないのではないか。

しかしそうなるともらってくれる人も居なくなるか。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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