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小人の交わり

トランプ大統領は議会承認を経ずにメキシコとの壁
建設を進めるために「非常事態」を宣言した。

この結果建設費として81憶ドルを捻出できることになったが
本当にメキシコから犯罪や違法薬物が流れ込み国家安全保障の
危機に直面しているのか不思議の感は拭えない。

実際民主党、各州知事、そしてマスコミ各社は憲法違反と反論し
提訴など反対の動きを強めている。

2001年同時多発テロの際の非常事態宣言には説得力があったが、
今回については単なる白人支持層を意識した2020大統領選対策としか見えないのだが・・・



このトランプ大統領と安倍首相はお互いをシンゾウ・ドナルドと呼び合って
その蜜月ぶりを演出してきた。

二人で手を握りあって見つめ合う姿は見ている方が恥ずかしくなったが、
北朝鮮問題を巡る功労に対しノーベル平和賞に推薦したとの報道には
さすがにあきれてしまう。

ノーベル平和賞など核を持ち込んでいた佐藤栄作に授与されたり、
外務省の「大鳳会(おおとり)」はじめ400人と言われる創価学会員が総力を
あげて池田大作の授与に動いたことなどを見るにつけそれほどの価値が
あるとも思えない。

ということで今更ながらのノーベル平和賞だが、選考委員会はシュバイツァー博士や
マリーテレサなどの歴代受賞者の名誉を貶める行動だけは避けてほしいものだ。



もともと日米首脳の交遊について、水の如しと言われる君子の交わりとは
つゆから思いもしなかったがその甘きことは小人の交わりの極みと言ってもよいだろう。

所詮外交は化かし合いであるとしても、お追従外交もここまでくると
「国家の品格」が疑われる。

議会制の日本や議会が停滞して久しい英国さらには大統領制の米国を
見るにつけても、民主制を機能させることは本当に難しい。

とはいえ貴族制や専制の時代に逆戻りするわけにはゆかないし、
独裁制の再来など想像するだに恐ろしい。

ここは寛容の精神でポスト・ドナルド・シンゾウを待つしかないのだろうか。


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謝罪

次女が正月スキーで前十字靱帯断裂の重症を負った。

お陰で目下入院しており、さらにリハビリ生活を経て
完全復帰するまで3か月ぐらいかかる見込みだ。

ということで年初来10歳と3歳の孫娘の世話はお父さんの肩に
のしかかり、それを我々ジジババが
アシストする日々を送っている。

ただ怪我は病気と異なるし、スポーツ選手でもないので
選手生命が絶たれることはない点気楽ではある。



そんなおりトップアスリートで弱冠18歳の池江璃花子選手の
白血病が公表された。

とっさに夏目雅子の顔が浮かんだが、今時はその治癒率も
かなり高いと言われているだけに回復を願うばかりだ。

一方桜田五輪相がコメントを求められ、「がっかりしている。
五輪の盛り上がりが下火になることが気になる」との発言を行った。

前段部分では体調をおもんばかる発言もあったようだが、
この部分が切り取られさらにこれまでの大臣としての資質への
疑念も加わって野党から辞任を要求される羽目に陥っている。

早速前言を撤回し謝罪したが、その行動および謝罪の言葉の
軽さには驚くばかりだ。



ともかく「謝罪」は形式も大切だが心のこもり方こそ重要だ。

目下注目される「謝罪」と言えば、韓国の国会議長が慰安婦問題で
天皇に謝罪を求めていること。

この発言に対し逆に日本からこの議長に対し撤回要求と
謝罪を求めており、まさに謝罪合戦の様相を呈している。

太平洋戦争で死亡した日本人が300万人に上ったことを
考えると、天皇の戦犯問題を棚上げしたマッカーサーの判断の
是非にまでさかのぼってしまい、収拾がつかなくなる。

したがって韓国の感情としてそれを蒸し返したくなるのはやむえない
とも思うが、すでに両国間で不可逆的な解決を見ている以上
今さら国際法に反するような行動は慎むべきだ。

それにしても日韓関係は徴用工、慰安婦、レーダー照射と
ますます迷路に入り、大統領、軍、議会と
韓国すべてが反日に結集するのは異様に見える。

その背景として北朝鮮が米国に接近し、朝鮮半島にとって
日本の経済的支援が必須ではなくなりつつある事実と微妙に関係があるのだろう。



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梅一輪

2月10日 日曜日 7度

前日の雪が残る快晴の朝。
春を求めて羽根木公園へ出かけた。

まだ梅の香りは漂っていないし鶯の姿も見えないが
凜とした白梅、紅梅を見るにつけ季節の移ろいが感じられる。

湯島天神ほどではないにしても都内としては
十分に梅を楽しめるスポットと言っても良いかも知れない。

と言うことで今年もまた梅丘は一年で最も華やぐ季節を迎え、
てんぷら店やカフェなど店主たちのほころぶ顔が浮かんでくる。

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桜同様に梅はこれまで様々に詠まれてきたが
気に入ったものを3首句選んでみた。

梅が枝(え)に きぬる鶯 春かけて
鳴けどもいまだ 雪は降りつつ
(古今集)

人はいざ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける
(紀貫之)

花一輪 いちりんほどの 暖かさ
(服部嵐雪)
 


春節

中国14億人のうち何億人もが大移動するという春節も佳境だ。

特に650万人が出かける海外渡航先として日本はタイに続く
人気で、今年もまた100万人近い中国人が各地を訪れている。

ただ訪日客もリピーターが増えまた通販が浸透していることから
かつての爆買いが影をひそめ、滞在を楽しむ方向へと旅の形は
変化しつつあるようだ。

特に中国人のスキー人口が増えていることを映じてニセコ、留寿都などは
人気の的として中国人が殺到していると聞く。

お陰でバブル期からスキー人口が1/3に減った日本の
スキー業界にとっては干天の慈雨と言ったところである。



中国が輸出・投資主体での二桁を超える高度成長から消費・内需の
中成長へと舵を切ってすでに数年が経過した。

その統計が信頼できないことは日本の比ではないが、一応経済成長率は
6%台を維持しているとされ、日本も様々なメリットを享受しているのは明らかだ。

とはいえ中国の景気減速は明らかでさらにスマホ市場の頭打ちも加わって
日本の企業は中国経済の先行き不安に警戒を強めている。

このように中国経済の先行きは不透明であり、そしてその動向は
中国の政治を大きく左右しかねないだけに要注意だ。

実際中国5千年の歴史は混とんと安定を繰り返してきただけに共産党一党独裁に
よる安定がいつまで続くのか疑問でもあり確信など持てないというところだ。



このような経済の先行き不安が高まる状況で注目されるのは
やはり米中貿易戦争の行方だ。

すでに米国USTRは官報において3月2日付けで2千億ドル分の
中国製品への制裁関税を10%から25%に引き上げると明記した。

つまり今後3週間余りの間において政府間の合意や交渉延長など
何らかの行動が必要となる。

数日前まで2月27日にベトナムのダナンで米朝会談と並行して
米中首脳会談が行われるとの見方もあったが、今やその話は消えた。

来週の春節明けから閣僚級での米中交渉が再開されるが
果たしてどのような決着を見るのか、先行きは見えない。

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洛陽

現代中国の代表的な都市と言えば北京と上海だ。

一方古代中国はと言えば、長安(西安)そして黄河中流に位置する
河南省の洛陽だろう。

洛陽は戦略の要衝として古代史に再三登場する後漢や隋の首都だ。

書籍が良く売れることを三国時代の故事では「洛陽の紙価を高める」と
言うが、これはまさに洛陽が当時の文化の中心であったことを
示していると言えよう。

同時に紙が貴重品でありすでに普及していたことも見えてくる。



このところ紀元前4世紀の洛陽を舞台に秦の恵王を描く
中国ドラマを毎日見ている。

さすが2400年前の古代中国の社会は現代と大きくかけ離れており、
再発見や新発見をしては驚くことがしばしばである。

そのひとつが紙が存在しなかった事だ。

後漢書には105年に蔡倫が皇帝に献上したと記されていることから、
紀元前後に紙が発明されたと推測できる。

したがって当時の文書は竹簡であり、それを巻くとかさ高くなり
公式文書などの保存に苦慮するシーンがドラマでも再三登場するのである。

とはいえ四書五経などの竹簡への書写で主人公が生活費を稼ぐ
シーンが出てくるなど人々の読書、教養への欲求も根強いものがあった。

この中国の発明品はパピルスや羊皮紙が使われていたトルコ、
エジプトさらに西欧へと時間をかけて伝わることになる。



紙は文字とともに文明の発達を支えた。

しかし19世紀以降科学文明が異様に発達した今、
ペーパーレス社会の到来が現実化してきた。

実際ネットの保存技術をもってすれば、かさばるハードコピーを
取ることなどは極めて面倒くさい作業となってしまったし、新聞も
ネット配信に駆逐されそうになっているのも頷ける。

今後の紙の運命は茶事に使う懐紙や書画の用具などの工芸品
またトイレットペーパーなど日用品に限定されることになるのだろうか。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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