トランプ節

4月末のドゥテルテ比大統領との電話会談でトランプ大統領は、

「核兵器を持った頭のおかしい男をこのように野放しにしてはおけない。
我々は大きな戦力を持っている。彼の20倍だ。
だがそれを使うことは望んでいない。あなたたちは大丈夫だ」

とアジアの安定を保障する発言を行った、と報じられている。

とはいえその直前には、「金正恩は大したやつだ。いつでも会う」などと
発言していたことからすると、相変わらずトランプ節は気まぐれで、
ぶれやすくついて行けない感じだ。



そのトランプ大統領は目下中東、ローマを経由してNATO、
そしてG7へと外遊の真っただ中。

中東では反イランの旗の下アラブとイスラエルの協調を
訴えているが、この方針は果たしていつまで堅持されるのか。

すでに米国はじめ西側の企業はイランへの再投資を進めているが、
トランプ節にはハラハラし続けることになるだろう。

一方選挙期間中に「メキシコの壁」や「環境問題」について
ローマ法王から批判が出て反目したが、今回は30分におよび会談。

地球規模の環境問題についてローマ法王の懸念を理解したようで
今後前向きに対応すると言った趣旨の発言をしている。
とはいえこの発言をどこまで信じてよいやら。



ともかく外遊はいちおう無難なデビューを切ったようだが
果たして週末のG7でどんな評価をえる事ができるのだろうか。

国内に帰れば目下ロシアゲートが真っ盛りでストレスが続く。
したがってホワイトハウスでは側近をどなりつけているとか。

頼れるのはクシュナー・イバンカ両氏の親族だけの模様で
果たしてこの難局を乗り切れるのか分からない。

ともかくトランプ大統領の不規則発言、つまりトランプ節の
炸裂はまだまだ続きそうだ。


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草津温泉2

草津温泉では散策と温泉と山の景色を眺めて過ごした。

グリンデルワルドで眺めたアイガー北壁と比べると落ちるものの、
白馬からの北アルプスと比べればここから見える白根山も
満更捨てたものではない。

ホテルの周辺が森に囲まれていたので、早朝からガイドさんの
案内で森林浴の散策に参加して、鳥の声を聴いた。

このあたりはブナの多い白神山地などと違い森がまだ若く、
空気を一杯吸い込んでリフレッシュした。



当然土地がやせていて蕎麦が名産とかで、
偶然入った湯畑近くの「三國屋」が当地で一番とのこと。

予想どおり最高のコスパ。
もし行かれる機会があれば是非。

なお草津から渋川に下る吾妻渓谷は渓流に沿って
棚田が続き、目下田植えが終わったばかりだった。


(森林浴)


(睡蓮池)


(白根山)


(湯畑)


(田植え)

草津温泉


高原の初夏を味わうために朝早く都会を抜け出して
軽井沢そして草津温泉を目指した。

途次立ち寄った標高900米の軽井沢ではお気に入りの
「カフェ・ル・プチ・二」で朝食。

前回来たときはお正月明けで雪に覆われていたが、
今は本当に爽やかで気持ち良い季節になった。



さらに走ること一時間半ほどで1200米の草津温泉へ。

さすがに桜は終わったようだが、ツツジと新緑が芽吹いている。

江戸時代は文化文政のころの温泉番付表によれば、草津温泉は
西の大関有馬温泉とならび東の大関に挙げられている。

当時は横綱は常置されておらず大関が最高位。

実際湯畑には豊臣秀吉などの来訪も記されているように名湯中の名湯だ。



投宿したクアパーク倶楽部は天皇・皇后が毎年夏に開催される
草津音楽フェステイバルの際に常宿とされているところ。

最上階の13Fが例年貸し切りされているとのことで、
幸いその一室に泊まることができた。

見晴らしも上々で新緑と残雪を眺めることができた。

しかし天皇の宿舎と言えば、かつて北海道で余市から函館まで
ソーランラインを南下した際の江差の古びたビジネスホテルが記憶に残る。

最高級の部屋(といっても一人9000円だった)ではあったが、
なんと小さな部屋だったことか。

四半世紀前の奥尻地震の慰問の旅の途次、ヘリで
立ち寄られたのことで、公務の大変さを気の毒に思ったことがあった。




(軽井沢)


(上信越国境)




円高の夏

これから8月の夏休み入りまでの間円相場はどう動くのか?

この解として、「ロシアゲートが増幅する円高の夏」と題し
ロイター通信に寄稿しましたのでご笑覧ください。

ちなみに相場に季節性は無いようで実はあり、
春から夏は輸出予約による円高、秋は大波乱、年末は外資企業のリパトリエーション(利益の本国送金)
による円安、年度末は本邦企業のリパトリによる円高と言った傾向が見られる。

一方目下の金融市場には仏大統領選を無事通過してポピュリズムの
危機も過ぎたとの安心感が広がる一方で米国政情不安も台頭しての綱引きが。

果たしてどうなるか。

http://jp.reuters.com/article/column-forexforum-yoji-saito-idJPKCN18F0LC


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ロシアゲート

4月23日の仏大統領選以降「マクロンラリー」と言われるように
ユーロが対ドルで1.06から1.11へ、そしてユーロ円が115円
から125円へと急上昇。

お陰でドル円でも108円台から114円台まで円安が進んでいたが
ここにきてトランプ大統領の周辺がざわついて円高へ反転し、今朝は
110円台となっている。

もともとトランプ大統領の政策運営については懸念されてきたが
公約の実現による米国経済再生の夢を追う動きが勝り
ドル高、株高が高進してきた。

今回の「ロシアゲート」の発端はFBIのコミ―長官の解任で、
その真相はフリン元補佐官への捜査中止に圧力をかけたこと。

さらにイスラエルから提供されたISの機密情報をラブロフ露外相に
提供したが、この利敵行為に民主党のみならず共和党も驚いては
あきれ果て、弾劾の現実味が語られはじめた。

実際ISに潜入している情報源の安全が侵される問題であり
情報が集中する最高司令長官への信頼感がぐらついている。



弾劾裁判については憲法第1章第2条5項において「訴追権限は下院に属し」
「裁判を行う権限は上院にある」とされ、その2/3の賛成で有罪となり罷免されることになる。

これまでについては、ニクソン大統領が辞任に追い込まれた例がある。

これは「ウオーターゲート事件」と呼ばれるもので、自らの不法行為を
捜査していた特別検察官を解任し、司法長官を辞任させた事件である。

同大統領は訴追されることが必至となったことを受け急きょ辞職に至った。

と言うことでトランプ大統領の今後が注目されるが、もともと支持率が50%以下で
たまたま不人気のクリントンが相手だったから当選しただけとも言われるだけに、
いつまで大統領職を続けることができるか。

中間選挙を1年半後に控え、共和党でははやばやとペンス副大統領に
首をすげ替えようかとの思惑も台頭しているようだ。



トランプ大統領辞任ともなれば公約に挙げた減税と1兆ドルの
インフラ投資が画餅になるということで、株価の暴落とドル売りの嵐
との見方が強まる。

しかし国民の信頼の厚いペンス副大統領が大統領になれば
これはこれで好材料で、ドル買い・株高だとの見方も存在する。

金融市場は本当に気まぐれで一体どちらなんだと考えてしまう。
ともかく円相場は、案外早くに105円に到達するかも知れない。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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