おらが横綱

1月は「いぬ」、2月は「にげる」、3月は「さる」、と言われるように
この季節の月日の流れは早く、あっと言う間に2月に入った。

すでに花粉が飛び始め、筆者も早速眼科で目薬を処方して
もらわねばならなくなった。

春の足音が聞こえてくるのは嬉しいが、
やっかいな早春の一コマだ。



ともかく1月はトランプ大統領の就任と稀勢の里の
横綱昇進で明け暮れる毎日となった。

それにしても米国では矢継ぎ早に大統領令が発布され、入国制限など選挙の
論戦のテーマでしかないと思われた様々なことの具体化が図られている。

どうやらトランプ大統領は全て本気のようで、今後70歳の頑固老人が
他人からの意見で方針を変えるとも思えない。

これからますますメキシコ、中国、日本などとの壁を高くして、
米国第一主義を貫徹して行くのだろう。



一方日本国内は至ってのどかで、事件と言えば、稀勢の里が
オオアマの推挙で19年ぶりに日本人横綱に昇進したことぐらい。

相撲ファンの筆者も余りに突然のNHKおよび世論の盛り上がりに
ついて行けず、あれよあれよと言う間の明治神宮での土俵入りとなった。

かつて3場所で2度優勝するなど圧倒的な強さを誇った小錦が
横綱昇進を阻止され、白鵬も厳しい判断で横砂昇進に待ったがかけられた経緯があった。

それは人種差別そのものであり、「日本人ファースト」は
ウインブルドン現象が顕著になればなるほど、強く蔓延するようだ。

つまり米国で移民社会が進化するほどに、
白人ファーストの意識が強まるのと同じことかも知れない。

ちなみに稀勢の里が生まれ育った竜ケ崎市と中学の2年間住んだ
隣町の牛久市では横綱の出身地の本家争いが勃発しているようだ。

すでに両市は名誉市民賞を送り、「おらが横綱」を主張しているのだ。

世の中グローバル化が進みベクトルが外向きになっているはずが
実際には反作用として内向きのベクトルも強まりミクロな戦いが生じているということか。



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世代交代

1995年1月17日に阪神淡路大震災が発生して
丁度22年となった。

当日余震が続く中で淡路島で生まれたのが、
今場所から十両に昇進した「照強」(てるつよし)だ。

軽量なので今後どこまで通じるのかは疑問だが、
弱冠22歳がアドバンテージ。

若手の成長株を発見してひそかに応援するのが
相撲の楽しみであり、今後の出世を期待しておこう。



ところで相撲界も横綱、大関の7人は昭和生まれで、
皆32~33歳と引退も視野に入ってきた。

近頃のスポーツ界では新たなトレーニング方法
が開発されており、
50歳のカズが契約を更改したし、山本昌も52歳まで投げていた。

とはいえ軽量の日馬富士など満身創痍だし、琴奨菊もサポーターだらけ。
あれだけ強かった白鵬も簡単に星を落とすようになった。

早く引導を渡してもらった方が良いがその役目を誰が担うのか。
正代(しょうだい)、御嶽海、遠藤に期待しているのだが。



ということで2017年の角界のテーマは「世代交代」だが
中国共産党の最高指導部にもその波が押し寄せている。

今年の秋の共産党大会では7人の常務委員のうち習近平、
李克強を除く5人が68歳の定年を迎える。

そして新任の5人の中から2022年のポスト習が選ばれるだけに
その人事は世界が注目するところだ。

胡春華や孫政才などの名前が第6世代のトップ候補として
長らく挙がってきたが、院政を狙う習は側近の栗戦書らを抜擢するとも言われる。

2017年、米国と中国の関係はポスト習を見すえながら
新しいステージへ突入する。


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今年の顔

TIME誌は「Person of the year 」にトランプ氏を選んだ。

同誌はこれまで、エボラ熱に戦う医師たちやキング牧師を、
また一方で、プーチン大統領やヒットラーを選んできた。

今回の選考の意図については分からないが、どうやら
後者のひとりとして選んだに違いないとの憶測が飛び交っている。



ところで筆者が選らぶ今年の顔と言えば、日本ハムの大谷翔平だ。
高卒4年目の22歳で、投手、打者として二刀流の大活躍。

9月後半のリーグ優勝をかけた頃から、日本シリーズまで
久方ぶりでBSでの放映を探しては応援していた。

(大谷が登板すると必ず中継があるのがうれしい。)

その思いは長嶋が活躍していたころ以来だ。



彼の良いところは、野球がうまいことは言うに及ばないが
ハンサムで、話すことは理路整然としていてとても謙虚なのだ。

できるやつはできるのだ、と今更ながら感心するのだが、
年俸は2倍の4億円に到達するかと思ったのに2.7億円に
とどまった。

ファンは夢を奪ったとして、日ハムにブーイングの嵐だが
貧乏球団だけにしょうがないか。

来年はメジャーに行くとの話も出ており、
その場合は7年200億円は間違いないとのこと。

ただ目下は、両親がおカネ管理をしているようで
好物はコンビニのスイーツと言うのだから、月10万の
お小遣いが余るのは当然か。

それにしても年増の美人アナが狙っているとの噂さも出ており
ファンとしてはハラハラしている。


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リオ五輪3

リオ五輪では様々なトラブルが起き「やはり新興国での五輪は無理だ」との声も
あがったが、テロなど大事がなく無事に終了したのは何よりだ。

この間ブラジルでは立て続けにワールドカップ、
五輪が行われたことから外国資本が流入し好景気に沸いた。

とはいえ今後資本は一気に流出して不景気に突入し、
政治的にも不安定な時期が続くとの懸念は強い。

とくに治安の悪さはかなりのもので今後もこの国の課題のようだが、
米国のライアン・ロクテが虚偽の強盗被害を思いつくほどと言うことだ。



それにしてもフェルプスほどではないがメダルを12個も持つ超一流の
スイマーが32歳の分別盛りでこんなお粗末な事件を起こすものだろうか。

この理解を超える愚かな行為は米国人が有する
南米新興国への侮蔑の念が底辺にあるのかも知れない。

つまりこれは「愚かな米国人の典型」と呼ばれるもので、
米国人の旅行者にありがちな共通した意識、行為だという説もある。

つまりロクテの行為は米国人の持つ差別意識の表れであり、
この米国人の優越感は「メキシコとの国境に壁を作れ」と主張する大統領候補
トランプに相通じるものがあるとも言えそうだ。



もちろん米国に良識は存在し、国内ではロクテらに対してバッシングが起こっており、
スポンサーから解約が続発し、金メダルのはく奪も議論されているとか。

それにしてもブラジルそしてブラジルの警察制度を馬鹿にした狂言の主犯
を果たしたロクテは謝罪で許されるわけはなく、失ったものは大きい。

若くして成功体験するのも考え物だな、とは
筆者を含め世の大器晩成と言われて久しい人びとの感じるところだろう。


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リオ五輪2

リオ五輪も最終盤となった。

現在までの日本の成績はと言うと、金9銀4銅18の計31で、
金メダルでは東京、アテネの16に次ぎ、また全体では北京の37に迫るとか。

ただ金メダルについては柔道、水泳、体操などで出足は良かったものの
取りこぼしもあったり。

記録更新は次回東京大会のお楽しみと言ったところだろう。



300余りある種目の優勝者に与えられるメダルについて
(建前的には)軽重はないが、(本音的には)やはりあるのではないか。

レスリングやフェンシングなどのマイナースポーツと異なり競技人口が多く
商業価値が高い、つまり稼ぎの多いテニスなどのメダルの価値は重い。

つまりボルトの金や錦織の銅の価値が大きく見えるのは当然なのだろう。

それにしてもサッカー王国ブラジル、短距離王国ジャマイカ、長距離王国ケニア
同様に体操王国日本がその真価を発揮したが、王国を維持するのは難しい。

そんな中卓球王国・中国の圧倒的強さには脱帽するしかない。

余りに強すぎて、卓球人気が低迷するというのもさもありなん。



一方柔道王国の日本が復活の兆しを見せたのは喜ばしい。

かつて仏ドゥイエとの一戦で世紀の誤審に泣いた篠原信一が
監督となったロンドンでは惨敗したが、今回井上康生が率いて挽回した。

その男泣きの姿は井上ファンとしてはうれしい限りだ。
是非東京五輪もこの人に任せたいと思うし4年後の楽しみができた。

ともかく真夏の2週間リオの感動を日々楽しんだが、最後に
代表団長としてソチ五輪で男子フィギア選手へのセクハラがあった
橋本聖子参議院議員が画面に登場したのには苦笑した。まあご愛敬か・・・・



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プロフィール

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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