入梅





自然現象の故当然とは言え、今年もほぼ平年通り6月7日に入梅した。
お陰で我が家の小さな庭に咲くアジサイ、ガクアジサイもことの他元気だ。

昨年のこの時期は利根川上流8ダムの貯水量が減少し、
給水制限が行われるなど夏場の渇水が心配された。

しかし今年の貯水量はほぼ平年水準であり、
天を仰いで雨ごいをする必要もなさそうだ。



五月雨を あつめて早し 最上川 (芭蕉)
五月雨や 大河を前に 家二軒  (蕪村)

素人目にもどちらも素晴らしい句と思うのだが、
しかしどちらをお気に入りとするか決めるのは難しいところだ。

子規によれば、芭蕉の句は技巧的にうますぎて面白くなく、
蕪村の方が優るとのことだ。

それまで芭蕉の方が圧倒的に知名度も高く神格化されていただけに、
子規の発言は衝撃的でまた蕪村の名がよく知られるようになった。

このように考えると梅雨つまり五月雨の季節も満更悪くない、
いや風流と言うことかも知れない。





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紫陽花


街を歩いているといたるところで紫陽花が咲いている。

その楚々とした美しさが何よりも好ましく思えるが
その花の特徴はやはり色の変化だろう。

古今多くの俳人が詠んでいるが、子規の句を以下に二つ。



「紫陽花や きのふの誠 けふの嘘」

白から青そして赤紫へと変化する紫陽花と同様に
人の心は移ろいやすいものだ。

人間関係が儚いものになるのも当然であり
子規もまたその事実を感受していたのだ。

「紫陽花や 壁のくづれを しぶく雨」

紫陽花そして崩れている壁に梅雨の雨が
降る様を表している。

根岸の寓居の病床で狭い庭を眺めていたのだろうか。
紫陽花には明るい光よりも長雨が似合うということだ。



沖縄や奄美にかかる梅雨前線が北上する機会を
狙っているようで、五月晴れもそろそろ終わり。

入梅も迫る今日この頃、
行く春を大いに惜しもうではないか。


母の日

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本日は母の日。

花屋さんやホームセンターは賑わっているというが
花を送るのが定着している一日である。

かつてはカーネーションが定番だったが、近頃は
多品種に広がっているようだ。

今年の我が家は例年のごとく二人の娘から写真のようなアジサイと
ガクアジサイが届き家人はことの他嬉しそう。

かくいう筆者も花の中でアジサイが一番好きなだけに
お相伴にあずかっているところ。

毎年のこととはいえ早晩植え替えることになるが、
我が家の狭い庭はアジサイで溢れて行くことになりそうだ。



母親アンケートによると、子供から欲しい物のランキングは

1.元気でいてくれたら何もいらない(60%)、
2.感謝の言葉やメッセージ(28%)

が続くが、自分のためにおカネを使うのはもったいない
使わせたくないという母親の愛情が表れている。

一方「母の日」と異なり商業主義で急成長してきたのが
6月の「父の日」だ。

送る物のランキングによればバラなどの花は全体の5位ぐらいで、
服、小物やお酒が上位に入るようだ。

やはり「母の日」は「父の日」よりも自然でそして重いのは明らかだ。



先日生みの親と育ての親のバトルをテーマにした
テレビドラマを見た。

劇中、「家族は増えても産みの母は1人しかいない」
と主人公の中学生が語っていたが、その通りだ。

「親孝行したいときには親はなし」とも言うではないか。

今日は一年で遠慮なく母への愛情を表現することが
できる日であり、父は脇役に徹するにしくはなしだ。



花と緑

このところの陽気に誘われて、新宿御苑や北沢緑道を
歩いては花や緑の写真を撮っている。

5月3日は羽根木公園でつつじを堪能し、さらに
東松原から井の頭線に乗車して吉祥寺へ。

かつて善福寺で半年ほど暮らしていたこともあり、吉祥寺には
少なからず愛着があった。

しかしGWの井の頭公園は以前にもまして
人で溢れて散策もままならない。


(新宿御苑)




(北沢緑道)


(羽根木公園)

本日は憲法が施行されて70年。
安倍首相は2020年に憲法改正を行う
意向を表明した。

つまり首相は今後自民党総裁の3選を果たし、またもう一度総選挙に
勝利して国民投票をとの算段を明らかにしたということだ。

目下のところ憲法改正については、国際政治情勢の変化もあり
実態にそぐわないとして9条の改正を支持する声も大きい。

世論は五分五分とされるが、若者の多数は改憲に前向きで、護憲派が
多数を占める高齢者との色分けが鮮明化している。

とはいえシルバーデモクラシーの特徴である若者の投票棄権率が
高く高齢層の棄権率が低い傾向を考えれば、最終的には護憲に
落ち着くのではないかと思われるが。

高校の無償化というアメもパッケージされる見込みで、その結末は
微妙でもある。



一方5月7日にルペンとマクロンで決選投票が行われるフランス大統領選。

こちらの第一回の投票率は80%近くと日本では考えられない高さだったが
さすがに決選投票はマクロン圧勝との見方が強まり棄権が
唯一の波乱要因ということか。

すでにマクロンはモンパルナスの「ロトンド」で祝勝会をし、また大統領に当選した
ような発言もしているようで支持者の動きが鈍くなるのは当然。

どちらにしてもEUを支持した候補者(マクロン、フィヨン、アモン)が
シルバー層に支持され、EU離脱を主張したルペンやメランションが
若者に支持されるという世代間の対立も顕著なようだ。

つまり将来的にEU離脱の国民投票が実施された場合、
EU離脱によるユーロからフランへの切り替えが注目されることになる。

したがってフランの減価に伴う年金受取額の減少を恐れるシルバー層が、
フランスのEU離脱に歯止めをかけることになるとも言われるのだが。

洋の東西を問わず、シルバーデモクラシーが国家の先行きを
大きく左右すると言うことだ。




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花の命は

週末白金台そしてかつて住んでいた代々木上原へ出かけ、
花を探して歩いた。

3週間にわたり楽しませてくれた桜はほぼ終わったが、
花水木、八重桜、つつじが続き百花繚乱の趣。

じつに美しい季節が訪れた。


(サクラ)


(花みずき)


(八重桜)


(つつじ)


(ヤマブキ)

花屋には早くもアジサイが並び初めており
花の季節は忙しく過ぎて行きそうだ。

「ゴンドラの唄」で「命短し恋せよ乙女」と歌われたように、
ベニスでも日本でも花の命は短い。

「朱き唇 褪せぬ間に 熱き血潮の 冷えぬ間に
 明日の月日の ないものを」と続くが、人生もまた短いと言うことだ。



一方、四半世紀にわたり歌われているニッセイの
CMソングに「花の命は結構長い」と言うのがある。

大地真央が歌い始め、綾瀬はるかや長谷川京子に
歌い継がれている「女の保険」の宣伝ソングだ。

今や寿命が延びて女性の平均余命は87歳となっており、
花の短さに対するアンチテーゼでもある。

「花の命は長い」か「花の命は短い」のか意見は分かれるところ。

ともかく老若男女を問わずこの花の季節楽しむにしくはなしだ。







プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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