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梅一輪

2月10日 日曜日 7度

前日の雪が残る快晴の朝。
春を求めて羽根木公園へ出かけた。

まだ梅の香りは漂っていないし鶯の姿も見えないが
凜とした白梅、紅梅を見るにつけ季節の移ろいが感じられる。

湯島天神ほどではないにしても都内としては
十分に梅を楽しめるスポットと言っても良いかも知れない。

と言うことで今年もまた梅丘は一年で最も華やぐ季節を迎え、
てんぷら店やカフェなど店主たちのほころぶ顔が浮かんでくる。

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桜同様に梅はこれまで様々に詠まれてきたが
気に入ったものを3首句選んでみた。

梅が枝(え)に きぬる鶯 春かけて
鳴けどもいまだ 雪は降りつつ
(古今集)

人はいざ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける
(紀貫之)

花一輪 いちりんほどの 暖かさ
(服部嵐雪)
 


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泰平の夢

桑田佳祐の「勝手にシンドバッド」で大盛り上がりした
平成最後の紅白歌合戦を見ながら戌年を送り、
平和に亥年を迎えた。

そして例年通りウイーンフィルや箱根駅伝とテレビ三昧でお正月を
過ごしていたが、やはりというか泰平の夢は突然破られた。

すでに海外は2日から始動しクリスマスあたりから続く神経質な
下落基調に警戒はしていたが、ことは正月3日早朝の
超閑散市場で起きた。

NY市場終了後アップルの第4四半期の業績見通しの下方修正は
新年度入りしたヘッジファンドにとって絶好の売り場だったということか。

その報を機に株価先物が崩れさらに為替市場で大玉が出回り
市場はクラッシュした。



特に円相場は僅か2分で109円台から104円台へと5円も下落。

つまりこの3週間で113円から9円の下落と9か月かけた上昇分を
短期間で全部吐き出したと言うことだ。

その背景にはアルゴリズムやHFTが稼働したとも言われるが
昨年8月のトルコショックで瞬時に21円から15円へと3割近くも
下落したトルコリラを彷彿させた。

まさにブラックアウトで瞬間市場は消え最安値は105円台、
104円台との説などまちまちで103円台があったとの説もある。

一件鉄板に見える相場も嵐に彷徨う小舟同様戸板の下はまさに地獄で
ストップロスはじめ顧客のリーブオーダーがどのように処理されたのか
他人事ながら気になるところだ。

多分金融機関はオーダーを執行できず、結構自腹で呑み込んだと
言うことだろうか。



それから2日、相場は少しづつ冷静を取り戻して108円台を回復。

日本の株価も4日の大発会は19千円台で始まったが
NYの先物市場では2万円台を回復した。

市場の狼狽を防ぐべく財務省・金融庁・日銀も急遽三者会談を
開き、またGPIFなどの公的な買いも見られたようだ。

とはいえいまや政府・日銀は円高時の対応として何ら有効策も持っておらず
張り子のトラ状態であることは明らか。

今回の正月ショックは一過性でとりあえず110円台を回復しそうには
見えるが、どちらにしても今年の波乱を予感させる1年の始まりとなった。

こんな時として起こる大相場に遭遇すると血が騒ぐのは習い性となったが、
やはり治に居て乱を忘れず、か。



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年の暮れ

12月28日(金) 晴 9度

本日は仕事納め。

ことしもまた日本列島は大陸から張り出した
高気圧に覆われ寒い年末・年始を迎えた。

12月に入って以来15%以上下落していた米国株式市場は
この2日間怒濤のプログラム買いが入って踏ん張り、少し地合いも
改善して越年しそうだ。

TVでは年初に3万円、120円を予測した金融専門家の
弁明する姿を流していたが、やはり来年の予測も難しい。

今年の自らの不明を反省しながらもともかくの無事を
感謝して新年を迎えたい。

本年も本ブログを通じ筆者とお付き合いいただいた
皆さまに深謝させて頂きます。

良いお年をお迎えください!


最後に年の暮れを詠んだ一茶の句を
わが心境を代弁するものとしてお届けします。

ともかくも あなたまかせの としの暮れ

羽はえて 銭が飛ぶなり としの暮れ


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花の嵐

今年も残りわずかとなった。

例年通り年越しの行事として年賀状を投函し、そしてカレンダーを
もらいがてら友人の勤務する京橋の南都銀行を訪れた。

この銀行の1枚もののカレンダーはこれまで東大寺、興福寺、
薬師寺、二月堂などが描かれており日々愛用している。

今年は女流画家・野地美樹子が「花の嵐」と題して吉野山の桜
とお寺を淡いピンクで描いており、これを眺めれば心静かに
一年を送れそうだ。



2019年のカレンダーの特徴は何と言っても元号がないこと、
そして即位がらみの祝日が何ら記載されていないこと。

また12月23日の天皇誕生日が平日になっていること。

なんでも二重権力を避けるために上皇が存命の間は現在の
天皇誕生日は平日とするようで、将来的に昭和の日と同様に
休日になる可能性が高いようだ。

つまり今年の天皇誕生日は最後となる。

したがって世界がクリスマス休暇を楽しむのと同時に日本も
お相伴というのは今年が最後になるわけで少し残念だ。



このように大方の日本国民はこの三連休を暖かく楽しく過ごしているはずだが、
例外のひとりが東京拘置所にいるカルロス・ゴーン氏か。

さる金曜日には東京地裁が拘留延期を却下したことから保釈になる
と思われた矢先、特別背任で再々逮捕になり寒い拘置所での
クリスマスさらにはお正月を送ることになった。

日本のマスコミは特捜部のリークによる記事を垂れ流し
同氏の非道さや乱脈ぶりを強調するばかり。

しかし海外ではフィガロやレ・ゼコーなどのフランス紙のみならず、
WSJやFTなどが日本の司法制度や特捜部への疑問を呈するとともに
日産側のクーデターを示唆している。

もともとこれまでの活動成果の乏しさから特捜部不要論も
くすぶってきただけに、今後日本国内でも特捜の人権を無視した
捜査への疑問が高まってくるかも知れない。

ともかく拘置所での寒いクリスマスを経験することのない
わが身の幸運を感謝せねばならないか。


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異文化交流

11月1日の万聖節の秋休みを利用してパリから
竹下節子さんが10歳のお孫さんを連れて一時帰国された。

日本文化と日本語に触れる機会をとのお祖母さんの
思いのようで奈良や京都を巡るとのことだった。

と言うことで秋の一日我が家の8歳と
11歳の孫が異文化交流することになった。

朝表参道で会い夕方砧公園で別れるまで、豪徳寺で
招き猫を見たり経堂で回転寿司を食べたりして過ごしたのである。

言語コミュニケーションがままならない子供たちの交流の成果は不明だが、
幼年期に非言語コミュニケーションを経験したことは無駄ではなかったと願うところだ。



このように子供達が異文化交流をする一方で、筆者もまた
多文化に生きる竹下さんという異文化に接することになった。

つまり信濃町の真正会館でのカソリックの信者および
竹下ファンの集まる日曜講座を聴きに行ったのである。

テーマは「アートと信仰とインスピレーション」。

脳内の非言語空間で日仏文化が融合しているという
竹下さんの話はまさに筆者にとり異文化体験だ。

話は「聖霊」そして信仰との関係性についてから始まった。

さらにインスピレーション(霊感)と芸術についても解説されたが、
具体的にワーグナーや岡本太郎、紀貫之などが紹介され、まさに
文化論・芸術論を学ぶ絶好の機会になったのである。



常々「相場はアートだ」と思っている筆者としてはインスピレーションは
日々勝敗を決する重要なファクターだ。

そして年齢とともにインスピレーションは降りてこなくなるのか、と常々考えてきただけに
そうでもないとのご指摘に少し安心したところだ。

また「芸術は爆発だ」と言った岡本太郎の言葉に共感し、
「為替は爆発だ」とあらためて為替の楽しさを再認識したのである。

以上が10月に我が家が遭遇した異文化交流である。


..
プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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