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上野界隈

日本人の典型か信仰心は皆無ながら近頃神社へ行く機会が多い。

初詣は必ず近所の松陰神社へ、そして孫たちのお宮参りや七五三と
言った行事の大半は日枝神社へ出かけてはお祓いをしてもらっている。

ということで赤坂へ詣でることは多数に及んだが、その孫もすでに
学業適齢期に達したことでもあり今回初詣を兼ねて湯島天神へ
出かけることにした。

その狭い境内は学業成就や合格祈願の御札、ハチマキ、
白だるまを買い求める人で混雑し、風情など皆無なのは残念至極。

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ほうほうの体で失礼してタクシーに乗り込み上野の山を越えて
鶯谷から根岸へと下った。

途中車窓からは不忍池、文化会館、国立博物館、寛永寺、輪王寺、
を見ることができ上野の風景を満喫することができた。

この辺りは日暮里出身で開成を卒業して作家になった吉村昭の世界だ。

その最後の作品となった「彰義隊」は上野に立てこもった彰義隊を
題材にするが、メインテーマは皇族として唯一幕府方の一員となった
輪王寺山主・輪王寺宮能久の数奇な運命。

この宮は輪王寺の住職として京から江戸へ下り、上野戦争の後は
奥州へ落ちのび、戊辰戦争後はプロシア留学そして陸軍軍人となる。

そんな150年以上前の人のことを思い出したのも
上野の山横断のお陰と言うことろだ。

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(香味屋)

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(メンチカツ)

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(海老ドリア)

ランチは上野の山を下った根岸で大正14年創業の
歴史を持つ洋食店「香味屋」にて。

ちょっとお値段は高めではあるが昔ながらの洋食の
定番を楽しんだのである。

そして食後はかつて正岡子規はじめ文人墨客が
多数住んだと言われる根岸の町の散策。

芸能の神として人気のある小野照崎神社へお参りし
さらに人気の「てこな」でお土産にせんべいを購入。

人懐っこい店番のおばあさんと会話をするとほのぼのとした
下町情緒が感ぜられ、あらためて上野界隈の良さを実感したのである。

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(小野照崎神社)

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(てこなせんべい)


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貞観政要

NHKEテレの「100分で名著」は月4回にわたり
難解な書をやさしく講師が解説する番組である。

新年1月は大唐帝国は8世紀の呉競の「貞観政要」。

太宗と臣下との問答形式によりリーダーの条件を浮彫にするもので
帝王学を学ぶに最適な書として長く日中で愛読されてきた。

大唐帝国は李淵(太祖)により建国されたが、その息子李世民(太宗)
が兄を殺し父の退陣を迫って即位したのである。

その暗い出自を乗り越えるために太宗は良き帝王を目指し、
「貞観の治」と言われる臣民をいたわる良き君子となったされる。

この書はリーダー論として日本でも徳川家康らが手本とし
現代もビジネスマンに読まれているのである。



今回のシリーズは立命館アジア太平洋大学の
出口治明学長が講師であったことから見ることにした。

出口氏は日本生命時代の先輩で80年代には共に生保マネーの
運用について円安の犯人探しや細かい指導に及ぶ大蔵省と対峙。

もちろん大蔵省の意向を受けて業界を仕切る企画の出口氏と
市場原理主義で当局の干渉を嫌う現場の筆者と意見が合うわけもなく
何度口論をしたことか。

だが1990年代はともに欧州に渡り出口氏はロンドンで辣腕をふるった。

その間筆者はパリにいたが、時に欧州各地にとどまらず
二人して地中海さらにはアフリカにまで足を伸ばすこともあった。

生保良き時代で仕事と遊びに没頭していたが、
日本経済の失速とともに生保経営も厳しくなり委縮の時代に入った。

したがって同氏の異能の突破力、並外れた記憶力と好奇心、読書量を
活用するだけの度量が日本生命の経営トップに失われたのは残念と言うか。



定年を前に退職してネット生保を創業しさらに教育者へと変身した。

この頃は教育者として、読書メンターとして、社会保障の専門家として
その名前や映像を聞かぬ日がなくなった。

やはり毎夜銀座で飲み歩いても深更に及ぶも読書を
続けた好奇心が現在の人となりを作ったのだろうか。

なんでも今年は「人類5千年史」(すでに①紀元前と②紀元後~1000年)
の2巻が発行されているが、3巻目(1000年~現代)を完成させるとのこと。

また「哲学と宗教大全」を刊行する予定だとか。

ビジネス最前線にいた人の読書量そして著作量について
この人の右に出る人は当面でてくるとは思えない。



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メリクリ

世界の金融市場はクリスマス休暇に突入。

昨年は米国株価が急落してそれなりに動いたが,今年のイブの
株式市場はドイツ休場でNYも半日。

そして25日の主要市場のほとんどがクローズする中で
唯一開いているのが非キリスト教国の日本。

とはいえ日本人は正月も休めばクリスマスも楽しむ「良いとこどり」だけにやる気なし。

そんな休暇気分の中でクリスマスイブは世田谷区で人気を誇る
梅ヶ丘駅前の「アルパジョン」でケーキを購入。

さらに自ら七面鳥の代わりにチキンを焼いてトマトソ-ス煮に
仕上げたのである。

このようにミサに行くでもない多くの日本人のクリスマスの祝い方は
一体どこから来たのかちょっと不思議だ。

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(クリスマスケーキ)

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(チキントマトソース煮)

過日TV番組で漫才師で芥川賞作家の又吉直樹とジャニーズ・
NEWSのメンバーで小説を書く加藤シゲアキがトラベルミステリー
作家の西村京太郎と座談していた。

生涯の作品数は600冊を超える89才の西村は今でも年に
12本書いているとのことだ。

内容も違うし単純に比較するわけにはいかないがキリスト教に
造詣の深い竹下節子さんは、今年5冊も出版しこれまでの著作は
50冊を数えたようである。

今年はそのうち写真の2冊をお送りいただきさらに講演会でその謦咳に接して
日々何を考えているのかその一端を探ったのだが・・・

何故こんなにいろいろ考えそして書けるのか、
その不思議は今年もまた未解決のまま越年することになった。

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天皇の歴史

12月23日と言えば昨年まで天皇誕生日だった。

今年は平日となったが将来は再び平成の世を
偲び祝日になるのだろう。

ということで24日のクリスマスイブ、25日のクリスマス、26日のボクシングデイと
続く世界的な祝祭の日が今年から短縮化されることになったのは少し残念だ。

今年は平成から令和への御代替わりで様々な国事行為があり
良きにつけ悪しきにつけ天皇そして皇室がらみの話題が満載の年になった。



ともかく一年を通じ天皇にまつわる話を聞く機会も多くて、
本質を探ろうと数年前に講談社が百周年事業として出版した
「天皇の歴史」(全10巻)を拾い読みした。

とくに興味があったのは天皇家が歴史の表舞台から遠く去り
花鳥風月や学問をもっばらに暮らした江戸時代の天皇たち。

この時代の代表は信長・秀吉・家康としのぎを削った後陽成天皇の
後継者で徳川秀忠に対抗した後水尾天皇だ。

そして江戸時代の最後の天皇となった幕府寄りの孝明天皇については
岩倉や伊藤などの長州勢力により毒殺されたとの噂が今も絶えない。

これはミステリーそのものであり永遠に解明されることは無いだろう。



そもそも「天皇」と命名されたのは天武天皇の時とされる。

それ以前の歴史については藤原不比等が古事記や日本書紀を編纂させたが
それは神代の話であり歴史的な裏付けは乏しい。

既に天皇は神武以来126代にわたり「現代神(あらひとがみ)」としてフィクションされたのだから
後に人間宣言がなされてももはや日本人への浸透力は無視できないレベルだ。

実際イスラムにおけるカリフやカトリックにおけるローマ法王の
存在がいくら超越したものであるとしても、それらは「神の代理人」なのだから
神としての天皇の威光がすさまじいことは明らかだ。

ともかく現在の天皇・皇后への人気は高まる一方でネットなどでの他
皇族へのバッシングは激しい。

その意味では英国と同様に皇族への国民の注目は尊敬の一方で
血統への疑問から非難へと繋がることになっている。

皇室への国民の目は厳しい。



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秋深し

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秋深き となりは何を する人ぞ

芭蕉に聞いてみないと分からないが、終止形の「秋深し」ではなく
なぜ連体形の「秋深き」にしたのか。

この連体形はどの言葉もしくは思いにつながるのかだろうか。

それはともかく今日久しぶりに羽根木公園を歩いてみたが、
木に残る黄葉よりも踏みしめる枯葉の方が多くなっていた。

11月も終わりいよいよ冬が始まる季節となった。



今月読んだ本で面白かったのは「地球の履歴書」。

地球物理学者で地質学者の大河内直彦氏の著書で
熱球だった地球がこの46億年においてどのように冷えてきたのか、
それを様々なエピソードを交えて解説してくれる。

特に著者は現在海洋開発機構に所属しているように
未解明の海について紙面を割いている点が本著の特徴である。

なるほど地球の7割を占める海の中は本当によく分からない世界で
研究が進んできたのもこの30~50年といったところのようだ。

近頃は7千米まで潜水艇が潜ることができるようになったが、
やはり研究者にとっては宝庫ということに違いなさそうだ。



個人的に地球の歴史の中で最も興味が湧くのはやはり中生代の
ジュラ紀から白亜紀、つまり2億年から6600万年前までの恐竜の時代だ。

この時代は二酸化炭素が多く高温化して動植物は巨大化。
また裸子植物が繁茂する一方で、被子植物も増えた時代だ。

今夏NHKスペシャルで3夜に渡り恐竜と海竜について放送していたが、
ジュラシックパークもさることながら研究対象としてどうやらこの時代の
解明が急速に進んでいるようだ。

実際陸にはティラノザウルス、海にはモササウルスが
進化をとげて席巻していた世界だったのである。

ただこの時代は直径300キロの隕石がユカタン半島沖に突撃して
300米の津波が地球を何周も周回し粉塵で太陽が隠れ生態系が崩壊した。

つまり今後の地球もいつ予告なしに隕石が落ちてくるかも知れない。
人類の繁栄は永遠とは言い難い。




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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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