FC2ブログ

6二銀

藤井七段2018年度の最後の一戦は
中田八段との竜王ランキング戦。

序盤から押しまくられ敗色濃厚の中、土壇場に繰り出した
6二銀の妙手で大逆転勝利となった。

コンピューターはすでに95%の負けを予想していたのだが、
この最終盤の103手目が史上に残る一手となったとか。

この結果今年度の勝率は昨年の8割3分を上回って8割5分と
2年連続の最高勝率を飾って高校1年生のシーズンを終えたのである。



実際8割5分と言えば17勝3敗で、これは負ければ座布団
が飛ぶ白鵬とほぼ同様であり、憎いほど強いと言うことである。

1年目こそ下位を相手にすることが多かったが、2年目は上位陣と
の対局が増えているので、文句なしに強いということだ。

実際現役棋士を見ても通算で7割を越えているのは羽生九段と豊島二冠ぐらいで
それだけでもその凄さが推し量られる。

春休みが終われば高校2年生。

あまり勉強に時間と労力を取られなければ一層の
成長が期待できるところだ。




こうして将棋の世界は藤井七段が登場した2年前から盛り上がっているが
囲碁界もまた小4棋士仲村菫さんというホープが登場して注目度が高まっている。

中韓と競うための促成プログラムのゆえの登場らしいが、
未だ身長126センチの可愛い女の子のどこにそんなパワーがあるのか。

井山七冠も自分の小学生の時よりも強いと言っているだけに
将来性は相当のものだろう。

将棋、囲碁ともに高2そして小5の若者に主導される
2019年度は大いに期待してもよさそうだ。



.
スポンサーサイト



ブラタモリ

新元号発表まで1週間となった。
新聞各社は他社に先駆けての報道に準備怠りなしというところだろう。

とはいえ大正から昭和への移行時には毎日新聞が「光文」を
スクープしたものの、フライングとして政府に急遽「昭和」へと
差し替えられ面目を潰したという。

ということでその轍を踏まないようにぎりぎりのタイミングでの
号外を各社は狙っているらしい。

最後は31年前の竹下首相と同様に安倍首相が3案の中から
どれを指さすか次第のようだ。

やはり「安」の一文字が使われるのだろうか?



一方平成を回顧する風潮も強い。

その中で文芸春秋4月号は「平成を作った31人」との特集記事を
掲載しているが、その人たちをジャンル別に分類すれば次の通り。

(政治家)
竹下登、小泉純一郎、安倍晋三、
橋下徹、鳩山由紀夫、小池百合子、

(経済)
野澤山一証券社長、柳井正、孫正義、

(犯罪)
麻原彰晃、少年A、堀江貴文、

(スポーツ)
野茂英雄、三浦知良、イチロー、貴乃花、浅田真央、
長嶋茂雄、大坂なおみ

(エンタメ)
松本人志、羽生善治、宇多田ヒカル、宮崎駿、
タモリ、木村拓哉

(その他)
毛利衛、横田めぐみ、山中伸弥、鳥羽陸前高田市長、
又吉直樹、美智子皇后

文芸春秋社のこの独断的人選に対し異論、反論、感想をそれぞれ
お持ちになるかも知れないが、まあご参考まで。



意外にそして嬉しく思ったのは平成を作った人に
タモリが選ばれたこと。

「笑っていいとも」は1982年から2014年まで放送されていたが、
当時デイーリングルームの裏の部屋でランチ後はよくこれを
見ながら一服したものだ。

そしてとある日曜日後輩でさる御曹司の結婚披露宴でタモリを見かけた。

翌月曜日の放送で早速その大がかりな結婚式を話題にしていたが、
「怪芸人」の印象が薄れそれ以来の隠れファンだ。

それにしても赤塚不二夫の葬儀では白紙の紙を手に
朗々と弔辞を読んだ。

またブラタモリではその地質学についての造詣の深さを
発揮したりとその異才ぶりにいつも驚ろかされる。

難しいことが多いこの世の中で上質な笑いとユーモアを
提供してくれる貴重な存在に座布団一枚と言うところだ。



.


早春の香り

このところ果物屋の店頭にはデコポン、不知火、甘平、せとか、
伊予柑などが並び、まさに柑橘類のオンパレードだ。

お陰で日々早春の味と香りを楽しんでいるが、
同時に伊予は宇和の海と段々畑の風景が思い浮かぶのである。

これまで松山には何度か行く機会があり、そのたびに
「坂の上の雲」や「坊ちゃん」がかもしだす明治の良き空気を堪能してきたが、
そののどかさと温暖な気候はとても心地よい。

ということで毎年この季節になると早春の香りに誘われて
映像でしか知らない松山以西へと心は向かうのである。



そんな折夕食後いつものことでBSテレビをサーフィンしていたら
寅さんシリーズ「寅次郎と殿様」が放送されていた。

40年も昔の作品で詳細の多くは忘れていたが
傑作のひとつとの記憶だけが残っていたので少し見た。

舞台は伊予大洲の城跡で偶然にも藤堂家の末裔で嵐寛寿郎演じる殿様と
寅さんが出会い、愉快な交流が始まることになる。

マドンナは殿様の亡き息子の嫁である真野響子(当時27歳)。

言わずもがなで寅さんは一目ぼれし、その後
失恋話に転じてゆくのはいつもの通りだ。



伊予大洲からさらに西に向かうと宇和島に至るが
さすがに出かけるには不便そうだ。

ここまでくれば九州も見えそうで、豊後水道でとれる魚は
一段と美味しいだろう。

来年こそは春を先取りする旅に出られたらなと思うのだが・・・・


.

大往生

平均寿命男性81歳女性87歳という超高齢化社会が到来し
様々な老人問題が発生しているが、この間老人の生きざまに
ついてのドキュメンタリー番組を2本見た。

その一本は「大往生」と題し、訪問診療に心血を注ぐ
小堀鴎一郎医師(80)の目を通した寝たきり老人の実情。

この人は森鴎外の孫で我が家から遠くないところに住んでおられ、
天皇皇后両陛下が訪れたりすることからなんとなく知っていた。

この先生は東大病院で長く外科医を務め、その後病院長を経て
67歳から埼玉県で訪問診療をする自ら生きがいを持つ老人でもある。

ともかく自宅で死にたい多くの人の対応に医師は大変だが、
何よりほとんどのケースが老老介護であり一家がパンクしそうな
状態であることこそ大きな社会問題だ。



そして2本目は「老いてなお花となる」と題した
俳優・織本順吉の記録。

90歳および92歳時の2本の記録を立て続けに見たが、
急速に老いて行くことにいら立つこの俳優が痛々しい。

そして何よりもその老いてゆく姿を放送作家の娘が記録し、
それを世の中にさらけ出すことに驚いたのである。

この人はセリフの覚えが良いことで重宝されこれまで2千本にも
出演してきたが、誰もが顔を見ればわかる俳優だ。

ところが90歳でセリフが頭に入らなくなり、そこで仕事から離れた
もののいまだ現役復帰にこだわり続けている。

とはいえもはや歩くのもおぼつかず85歳の妻と
自宅での二人暮らしは限界というところだ。



小堀氏そして織本氏を通じて見た高齢社会の実情は
身につまされた。

いかに老いを生きそして最晩年を迎えるかと言う個人の尊厳の問題と、
高齢者に対応する社会インフラの欠陥など様々な問題が提起
されていたが、正解を見出すことは難しそうだ。

80歳を過ぎても健康で社会参加できる人は素晴らしいが、
同時に90歳を過ぎてピンシャンしているなどほぼ例外と言えよう。

やはり平均寿命辺りが元気な老人の限界と言うことだろうか。



.

盤上のアルファ

藤井7段がプロ入りして2年、この間の勝率は驚異の
8割5分に達し、一気に4段から7段へと昇段した。

一方過日は朝日杯を2連覇した。

このトーナメントは8大タイトルの次のクラスにランクされており
竜王戦の4200万円や名人戦の2000万円には及ばないが、
賞金は750万円とその他6大タイトル戦と比べてそん色ない。

一応オープンと銘打ってトップアマも参加できるようでもあり
朝日新聞社が後援するだけにかなり重いトーナメントと位置付けられる。



このように将棋界ではスーパースターが登場し4段以上160人の
プロ棋士、3段以下の奨励会の若手さらには関係者例えば将棋を得意とする
アイドル、タレントそして作家などが解説に忙しい。

その一人が先般芥川賞を受賞した高橋弘希氏で早速朝日杯の
観戦記を書いていた。

この人は青森県の片田舎出身で、地元では将棋の神童と言われ
向かうところ敵なしだったとか。

「名人」を目座して上京したが、新宿の将棋センターで腕試しに
棒銀を得意とする老人と闘い、軽くあしらわれて屈辱にまみれ、
将棋の道を断念。

そして作家業一本にしぼって苦節すること十余年、今回の受賞に至ったようだ。

その老人が何とヒフミンだったことを後に知ったようで、現在の芥川賞作家として
自分があるのもこの人のお陰だと語っている。

ともかく今回の観戦記は上出来の面白さでもあり、今後高橋氏は
将棋がらみで引く手あまたとなるだろう。

作家で将棋好きとくれば根暗のイメージを拭えないが
ともかくこの人をマークしておきたい。



この藤井7段の登場に我が家にも将棋ブームが訪れている。

駒の動かし方も知らなかった家人も千本ノックならぬ
ネットで一手詰め超入門編「詰め将棋1000問」に挑戦中。

そして筆者もサスペンス「盤上の向日葵」(柚月裕子)に続いて
三段リーグ戦を題材にした「盤上のアルファ」(塩田武士)を読了。

そして後者について読後感はいまいちだったこともあり、その口直しに
テレビバージョンをNHKオンデマンドの見逃し配信で見ているところだ。

しばらく藤井7段、羽生9段そしてヒフミンのトリオにより
将棋ブームが続くに違いない。


.
プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR