29連勝?

藤井聡太四段が目下28連勝し新記録樹立を目前にしている。

デビュー以来の連勝記録10を抜き大幅に更新している。

学生横綱が角界に入ると序の口から幕下ぐらいまで
勝ち続けるように実力差が大人と子供程度の違いがあればこそ
可能になる数字だ。

つまりその実力は160人のプロの中でもすでにトップ10クラスと
言うことに違いなく、4,5、6段相手では圧倒的な強さを示すのも当然だろう。



デビュー戦では加藤一二三九段との63歳差が話題になったが、
このひふみんが初代の中学生棋士だった。

それ以来谷川、羽生、渡辺が続き藤井四段で5人目。

このまま順調に順位戦を勝ち上がれば3年ぐらいでA級入りし、
最速で行けば18歳ぐらいで名人が登場することになる。

そんな話が語られるにつけ、筆者を含めにわかファンは
盛り上がり、将棋フィーバーが巻き起こっているのだ。

暗い話題が多い中世の中を明るくしてくれるので大歓迎だ。



それにしても背広を着ている姿や受け答えに風格がある一方で、
案外可愛さもあってその落差も人気の秘密か。

とはいえ子供の時から負けん気が強かったようで、
それが強さの原点との説もある。

藤井四段にはこれから半世紀輝いてもらいたいと思うにつけ
高校進学などはせずに、また恋もしばらくお預けで将棋に
精進してもらいたいと思う。



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めぐり逢い

ある旅行社からクルージングのDMを受け取った。

その旅はアドリア海から地中海を巡るもので、
最終地は南仏モナコ。

そしてニースの隣にある漁港ヴィル・フランシュの
美しい街並みと海の写真が大きく掲載されていた。

その港町は映画「めぐり逢い」(An Affaire to Remember)の
重要な舞台となったところだ。

その映画の舞台は南仏からNYのエンパイア―ステートビルへと移るが
前半の軽やかな船旅から後半は一転してつらい展開に。

そしてフィナーレはクリスマスのマンハッタンの一室。

GWお暇な人にはぜひともお勧めしたい作品であり
タオルを用意することもお忘れないように。



筆者はこの映画を2度見たことがあったが、
ヴィル・フランシュの写真を見てまたもやTUTAYAに走った。

さすがに60年前の映画だけに、そのセット、撮影・音響技術など
現在と比べると違和感があるが、それもお楽しみの一つで、
主題歌も甘く切ない。

20世紀を代表する映画と言えば「サウンドミュージック」と言うのが
通り相場となっているが、メロドラマ部門ならこの不朽名作が
上位にくることは間違いない。

とりわけケーリー・グラントとデボラ・カーの美男美女の
カップルは文句なしにハリウッド全盛時を代表するスターで
往時を偲ばせてくれるだろう。



これがハリウッドを代表する作品である証拠に、93年には
リメイク版とも言われる「めぐり逢えたら」(Sleepless in Seattle)が作られている。

こちらはメグ・ライアンとトム・ハンクスが演じ、詳細は違うものの
エンパイア―ステートビルが舞台でテーマ曲も同じ。

もし「めぐり逢い」が気に入ったら「めぐり逢えたら」にも
挑戦してください。

人間はなぜ高いところが好きなのか
と言うことが少し分かります。



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漫才師

漫才コンビ/ピースの又吉直樹が書いた「火花」が
漫画しか読まない若者層の支持を得て300万部を突破した。

単純計算でも印税は4億円位になるものの、
残念ながら吉本興業との按分とか。

プロダクションとタレントの契約はなかなか厳しいようだ。



NHKスペシャル「又吉第二作目への苦闘」では、
又吉が執筆に苦悩する姿を追っていた。

東京都内の築30年の風呂なしアパートの6畳一間。

食うに困った時代を忘れないために
この部屋を仕事場としているらしい。

何本もレギュラー出演を抱え書く時間が取れないこと、
うまくかけないことなど第二作へのプレッシャーがかかっているようだ。

しかしようやく300枚におよぶ劇作家の恋愛を
「劇場」としてまとめ、新潮4月号(3月7日発売)に掲載されることになった。

従来1万部と言われる同誌は今回は4万部に増刷するとかで
新潮社も力が入っている。



又吉作品と言えば、「火花」は読んでいないし、飲料水の広告エッセイを
読んだ程度だがさすがにプロとうならせるものだった。

今後漫才をどうするのか興味が湧くところ。

相方の綾部は休業して渡米するとか。

このツッコミの綾部には才能を感じさせるが
ボケの又吉はなんとも不器用な芸人に見えた。

能ある鷹は爪を隠すと言うことか。

漫才師か作家か、又吉の今後の生き方が注目される。

一発屋で終わらぬためにも第二作の出来栄えが問われるところだ。




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永生名人

将棋界が揺れている。

昨年末竜王戦の挑戦者決定戦においてスマホ使用により
三浦九段が出場停止処分になっていたが第三者委の逆転判決で無罪になった。
(証拠不十分となったが、告発した渡辺竜王が悪いのか、告発された三浦9段が悪いのかすべては薮の中となった。)

逆に拙速な調査という最悪手で詰めを誤った将棋連盟の
谷川会長が辞任することになった。



谷川永世名人は54歳の未だ現役の棋士で
A級ではなくB級1組で指している。

米長前会長の後を継いで早々と会長に就任しているが
そんな二足のわらじをはかずにまだまだ現役で頑張ってもらいたい。

実際21歳で名人になって以来、タイトル獲得数は27におよび
羽生善治の97は別格としても、大山康晴、中原誠に次いで戦後で
4番目にランクされる人だ。

実際これまでも羽生世代に圧倒され、またスマホ世代が
台頭する中で今後勝ち抜くのは厳しいかも知れない。

とはいえ外見的にも若々しいだけに
一層の活躍を期待したいところだ。



一方、最年少でプロになり一世を風靡した加藤一二三が
77歳で現役を引退することになった。

この間、C級2組で下位をうろついていたが、
今季も大きく負け越し引退を余儀なくされた形だ。

ここまで長くやれたのは、日ごろの精進のたまものとはいえ
天才的な頭脳に恵まれていたせいと言えよう。

(ちなみによほどの鰻好きかゲン担ぎか分からないが
 対局中の食事はいつもうな重だったそうだ。)

もはやAIが人間脳を上回り、さらに大局観でも勝てるようになった今
将棋界で変革の波を押しとどめるのは不可能だ。

一方で14歳の中学生棋士藤井聡4段が4段昇段の最年少記録をつくり、
これまで62年間その記録を保持していた加藤9段を初対局で破った。

今後も若手VSベテランそして人間VSAIの争いは激化し
将棋の静かなブームは続きそう。


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真田丸

今年は珍しく一年を通して大河ドラマ「真田丸」を見た。

三谷幸喜の脚本なので多少期待もしていたが、
視聴率16%台とそこそこの人気だったようだ。

とは言え、一年は長丁場で、演じる方はもちろん、
見るのも辛抱我慢、お互いにお疲れ様と言うところか。



文藝春秋の巻頭のエッセイは現在は立花隆が書いていて、
1月号のテーマは、まさに「真田丸」。

この日本の知性が、大河ドラマを見てるのかと訝しんでいたところ、
さらにエッセイで話題にしていたのが、なんと「ブラタモリ」。

筆者もたまたま食事をしながら見ていたが、この番組では
タモリが大阪城周辺をぶらついてさまざまな謎を解き明かす。

実際の大阪城は、夏の陣のあと完全に破壊されて、
上町(ウエマチ)台地の底に眠ってしまったとか。

つまり現存するのは江戸時代以降に再建されたもので、
タモリは真田丸のあった茶臼山(チャウスヤマ)とか、徳川が陣を敷いた
天王寺辺りとかを古地図を見ながら散策する仕立て。

遠いようで近い、近いようで遠い地元でもあり、
なんだか知っているような知らないようなことだらけ。



昔大阪城にまつわる歴史を少しは聞き知っていたものの、
今更ながら郷土の歴史に触れた感じだ。

太閤さんが大阪で人気があるのも、そして徳川や江戸が
大阪の人に嫌われるのも少し分かったような気がした。

と言うことで今年の大河ドラマは地元大阪の地理歴史を
再発見するのに役立ったが、その他の収穫は以下2つ。

ひとつは、あの草刈正雄が現在もダンディーなことを発見したこと。

ともかく今回の主役は幸村でなくて、その父で権謀術数の
限りを尽くす昌幸役のこの人だったと言うことか。

そしてもうひとつが、家康に怒られてばかりの
不肖の息子・徳川秀忠を演じた星野源。

なぜか目下ブレーク中で、今や歌にダンスにとひっぱりだこ。

本当に人気の正体とは分からないものだと、
今更ながらに驚いてしまう年末となった。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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