羽生と羽生

2月17日(土)は羽生結弦と羽生善治の決戦の日であり
筆者はその日を楽しみに待っている。

平昌五輪で2連覇を狙う羽生は公開練習とインタビューで
絶対王者の風格を漂わせ、4回転ジャンプを華麗に飛んでは
ファンの不安を取り除いてくれた。

日本選手は五輪でまずまず活躍し銀銅のメダルラッシュが続く。

とはいえ金メダルは羽生以外には相応しくないということのようで
羽生の登場までお預け状態だ。

ちなみに決戦の日程は16日(金)がショートプログラムで
フリーは17日(土)。

4回転トウループとかルッツとか違いは分からないが
ただただ成功を祈るばかりだ。



一方の羽生善治。

過日は首相官邸で国民栄誉賞を授与されたが
その席にはお嬢さんが同伴したとか。

将棋一途の少年が今や立派なお父さんかと思えば
なんとも微笑ましい。

そして2月17日、藤井聡太五段と朝日杯の準決勝で
新旧激突する。

藤井と羽生、両者のファンを自称しているだけに
この一番どちらを応援して良いのか困ったものだ。



果たして2月17日はどうなるか?

羽生には金メダルをそして羽生には藤井五段に勝利して
若者が大きく成長するためにも壁となってもらいたい。

ともかく二人の活躍は2日後に迫った。


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西郷どん

冬休みの一日、小2で目下歴史にはまっている孫息子から
お誘いの電話があり二人してNHKスタジオパークに出かけた。

昨年来上野の国立博物館、両国の江戸東京博物館へ
出かけているのでお互い無用の緊張もなく仲良く代々木へ。

そのお目当ては「西郷どん(せごどん)」の特別展だったが、その他にも
大河ドラマ、朝ドラ、アニメ、スポーツ、報道などの秘蔵フィルムを
ワンタッチで取り出してふたりで大いに楽しんだ。


(西郷どん)


(真田幸村に変身)

NHKの大河ドラマも半世紀を過ぎてマンネリ化しており
つまらない。

実際ここ数年でまともに見たのは「軍師官兵衛」ぐらいで全く興味も
失せているが、子供には戦国時代や幕末維新を知るには格好の材料の
ようである。

ということで子供の期待を裏切らぬように今年は是非面白い作品にして
もらいたいと思うが、原作の林真理子はともかく脚本の中園ミホは
売れっ子でなかなか腕が立つらしいので期待しても良いかも知れない。



もともと西郷隆盛は国民的ヒーローであり、この人を主人公にした司馬遼太郎の
「翔ぶが如く」なども司馬作品の最高傑作でもあった。

かつて鹿児島の加治木町を訪れたこともあるが、この小さな集落に生まれ育った
西郷や大久保や村田真六、さらにその周辺に集まった薩摩の若者が日本を
動かすことになったという歴史の偶然にはやはり驚きを禁じ得ない。

その歴史の偶然性いや必然性を子供世代に教えてくれたらばと思う。



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アウトレイジ

北野武監督による「アウトレイジ 最終章」が封切られた。

これまでの「アウトレイジ」、「アウトレイジ ビヨンド」の2作も面白かったが
今回も早く映画館に足を運び3部作の完結編を見たいと思っているところだ。

「outrage」とは暴力とか極悪非道といった意味だが、
まさにこの作品はヤクザの世界を描くバイオレンスもの。

東京の山王会と関西の花菱会の抗争に警察が絡んで
複雑な展開を示す。

しかし現実世界はテロが頻発し暴力に直面する時代を
迎えているだけに、今回で打ち止めにするとのことだ。



北野武の人となりについて嫌う人は多いかも知れないが、
その脚本・監督そして古いヤクザを主演する力量には脱帽。

なによりもこの映画が注目されるのは、現代の名優と言われる人が
網羅され、是非出たいと言う役者が列をなしている故である。

実際第4作があれば仲代達矢をと言われるように、仲代以外の
名優の多くはこのシリーズにすでに出演したと言ってもよいだろう。

これまでの出演者を挙げれば、組長クラスに北村総一朗、石橋蓮司、神山繁
に始まり、西田敏行、國村隼、中尾彬、名高達郎、三浦友和など。

そして若頭クラスに椎名桔平、杉本哲太、大森南朋、ピエール瀧、
岸部一徳、さらに刑事に小日方文世、松重豊などお気に入りばかり。

なかでも特筆されるのは塩見三省と加瀬亮。

塩見三省は「琥珀の勉さん」などで良い人の役柄が多かったが、
この映画では病み上がりながら群を抜く眼光と演技力に圧倒される。

そして加瀬亮もお坊ちゃんの印象しかなかったのに今回の演技は出色で、
撮影中に認められて台詞も出番もずいぶん増えたということだ。

ちなみに極道の妻シリーズとことなり女優はほとんど出ていない。



北野監督曰く、ヤクザ世界もviolenceを除けば現実の
人間世界と全く同じだとのことだが、実際現代政治とりわけ
「希望の党」の周辺でも同様。

目下「女ヒトラー」と言われるなど「排除の論理」を掲げる小池党首
および小池新党はネガテイブキャンペインに晒されて泥船状態。

さらに都議の造反で暴露されたが、都民ファーストは都議から「見かじめ料」や
「上納金」のように取り立て、集会禁止、発言禁止令を出しているとかで
ヤクザやブラック企業も顔負けだとも。

表の世界も裏の世界も所詮人間の集まるところは
どこも同じと言うことか。


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事実と小説

日経新聞はその内容の味気無さを補うためか
家庭欄や文化欄に案外力を入れており時に彩光を放つ。

つい先日朝刊最終頁の連載小説では林真理子の「愉楽にて」が始まった。

大手製薬会社の遊び人の御曹司が主役で、シンガポールで
駐在員の人妻や若い女性との逢瀬を重ねる話だ。

渡辺淳一の「失楽園」もそうだったが、日経新聞は時にこのような
柔らかい路線をとっては読者サービスに励む。

しかし今更という気がしなくもなく、林真理子の衰えぬ不倫願望には
朝から少し胃もたれを起こしそうにもなる。



一方同じページに掲載されている「私の履歴書」9月号の主人公は
作詞家の湯川れい子氏。

この人のあばずれとも見える青春時代そして自由奔放な人生こそ
読んでいても楽しく、まさに「事実は小説より奇なり」なのだ。

目下のところ家には一橋大生から銀行員になった下宿人の「進さん」がいる。

そして「進さん」との婚約を親が決めた。高校時代は少し恋心もあったが
20歳を過ぎた現在8歳も年上のこの人には何ら心がときめかない、と。

もっぱら女優を目指したり英語の勉強のために外人と
付き合ったりそしてジャズ喫茶に通ったり。

さらに不良で予備校生の「直也」に真剣で結婚式間近にもかかわらず神戸へ旅行したり。

彼への思いが赤裸々につづられているのである。



昔東京銀行に為替の専門家として銀行内でその名を
確立していた大先輩に「〇川進」氏がいた。

この人の夫人は作詞家の湯川れい子だとささやかれ、
同時に離婚したとも聞いていた。

この人こそ「進さん」であり、60年も後にこんな全国紙に登場することになろうとは。

もはやすべての人が鬼籍に入られているからこそ湯川れい子も
実名を出して元夫や元彼氏との三角関係を赤裸々に公表する気になったのだろうか。

その事実の迫力にやはり小説は及ばないと言えようか。

他人事のはずなのに不倫へのバッシングが強まる今日この頃、
その凄まじさはちょっと奇異にも映るところでもある。

不倫は悪かそれとも文化か。

瀬戸内寂聴、林真理子など不倫は文化と考える人には湯川れい子に負けず
せいぜい健筆をふるって論陣を張って欲しいところだ。



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夏の思い出

8月も晦日となり秋雨前線の停滞と台風の来襲が予想されるなど
秋の気配が漂い出した。

夏の思い出と言えば尾瀬ヶ原が定番だが、今年の夏は何が印象に
残ったかと自問してもはかばかしい回答は見つからない。

敢えて言えば海外の歴史ドラマを見てドキドキしたということか。

ひとつは以前にも書いたが、朝鮮の国造りを題材にした
韓国ドラマ「チュモン」(全80話)。

そしてもう一つがトルコの放送局が制作した「オスマン帝国外伝」(全50話)。

こちらは帝国最盛期に当たるスレイマン大帝の時代、特にハーレムを
舞台にしたもので、世界各国に輸出されて反響を呼んだ作品だとか。

なるほど全編を通じてエキゾチックで、
また女の恐ろしさに暑さを忘れる作品だった。



600年にわたるオスマン帝国の歴史の中で最右翼に挙げられる国王こそ
スレイマン1世(在位1520年-66年)だ。

その治世下において何度となく外征し、ドナウ川を遡上してブダペスト、ウイーンへ
さらにロードス島を陥として東地中海の制海権を支配し西欧に圧力をかけ続けた。

次の世代においてレパントの海戦(1571年)でスペイン、
ベネチアなどキリスト教世界に敗れるが、スレイマン大帝の時代において
トルコは最も強大化し、世界史においてその名を残した。

そしてドラマはウクライナ出身の奴隷からイスラムに改宗し、
寵妃となり皇子を産み、さらに皇太后に駆け上がるロクセラーナを
中心に展開する。

宮中生き残りをかけての色仕掛けや毒薬の使用は日常茶飯事で、
権謀術数のすさまじさは朝鮮王室はもちろん歴代中国王朝に勝るとも劣らない。

なんともはや「女そして母とは恐ろしい」と思わざるを得ない。



ところで子供のころ、夏休みにテレビばっかり見ていると
いい加減にしなさいと言われたものだ。

しかしテレビドラマの効用は結構あるもので、特に今夏視聴した輸入作品は
もし小学生なら夏休みの自由研究にしたいくらいに内容豊富だ。

いくら本を読んでもその風俗などはわかりにくいものだが
映像は心模様と共にそれらをクリアーに描き出してくれるのでとても有益だ。

このようにドラマを通して異文化に触れ、洋の東西を問わず
人間の本質を目の当たりに出来たことがこの夏の収穫と言うところか。




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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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