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六月大歌舞伎

雨の中東銀座へ歌舞伎を見に行った。

今月はチケットが簡単にとれたのもそのはずで
中村吉右衛門のほかは菊五郎と松緑ぐらいと
出演者はとても地味で空席が目立った

4時間半も小さな椅子に腰かけていると窮屈で
ついついうつらうつらとしてしまった。



本日の演目は次の通りで、江戸時代の庶民生活を描く世話物2作、
近松門左衛門や鶴屋南北の世界と言ったところだ。

「夏祭浪花鑑」(なつまつりなにわかがみ)
「巷談宵宮雨」(こうだんよみやのあめ)。

前者は住吉神社や高津神社が登場する
大阪を舞台にした親殺しの話。

吉右衛門が30代のいなせで粋な青年を演じていたが、
さすがに年齢は隠せず少し痛々しい。

そして後者は江戸・深川を舞台にしたカネがらみの話で、
松緑が猫いらずで叔父殺しをした挙句お化けに遭遇する話。

前者はまだ常磐津と義太夫を聞く楽しみもあったが
後者はそれもなく退屈を感じたのは筆者ばかりではないだろう。



松竹も毎月成田屋や高麗屋を使ってヒットを
連発する訳にはいかないと言うことだ。

つまり六月はちょっとお休みの感は拭えず、逆に七月は海老蔵と
長男・勸玄(かんげん)くんが光源氏を演じる「源氏物語」が予定される。

さらに海老蔵が宙乗りをするようで、人気が沸騰するのは
間違いなくチケットはとりにくくなるだろう。


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ボーイズラブ

今年は珍しくNHK大河ドラマ「西郷どん」を見続けている。

実際国民的英雄への興味の故だが、さらに主演する鈴木亮平や
脇を固める鹿賀丈史、佐野史郎、青木崇高を気に入っているせいでもある。

そして江戸編である第1章は、主君斉彬の死を契機に西郷は安政の大獄に
追われる身となり、ついに錦江湾で月照上人と身投げ(=心中)をして終わった。

今後は奄美で3年さらに徳之島、沖永良部島で2年の流浪の日々が
続くことになる。



今回のドラマで注目されているひとつが林真理子の原作「西郷どん」に
描かれるボーイズラブつまり西郷の男色。

それを脚本家である中園ミホがどのようにお茶の間に届けるのかだった。

とくに原作では月照上人と西郷のやりとりが詳しいらしいが、ドラマでは
二人の絡む視線や二人が手に手をとって逃亡する姿、そしてヒシと
抱き合いながら身を投げるシーンにより描かれた。

結局このふたりの事情が十分に視聴者に伝わったのかといえば生煮えで、
したがって心中の機微もよくわからないままに終了したのである。

武家社会において男色は風潮としてあったされており、とりわけ郷中教育や
私学校という薩摩の男子が集団で教育されるシステムにおいは、ボーイズラブも
至極当然だったのかも知れない。



ともかくドラマは奄美での落魄の日々へと転じるが、波乱の人生を送る
西郷としては素朴な家庭生活を過ごす貴重なひと時になる。

また陸軍大将として華々しく活躍する前の雌伏の期間とも言えるが、
二度も島流しに合うとはナポレオンと共通するところでもある。

やはり英雄の辿った軌跡は平凡な人間からは及びもつかない。

ちなみに視聴率は当初の15%から12%へと落ち込んでいる模様だ。

実際このところ暗くて重いシーンが続いていただけに
逃げ出す人も増えたのだろう。

やはりドラマは明るく楽しくなくては。



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若大将


(光進丸)


西伊豆・安良里港に停泊している加山雄三の光進丸の雄姿。

2012年3月27日に春を探して西伊豆をドライブした時に
たまたま発見して撮影したもの。

かつて松崎の突堤を夕陽を見ながら散歩していたらご夫妻と
すれ違ったことがあったり、加山雄三ミュージアムに立ち寄ったり。

ともかく昔からのファンとしてはそれだけでも楽しく、
いつまでも元気な若大将を見たいと思っていたのだが。



残念ながら今朝加山雄三の悄然とした姿をTVで見た。

「自らの人生そのもの」と言いきるほどに愛していた船を失ったのは
痛恨の極みであり、80歳の老体にはさぞや堪えるだろう。

一気に老けてしまわないことを願っている。


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エカテリーナ

ロシア国営TV局制作のドラマ「エカテリーナ」全22話を見た。

もちろん「エカテリーナ」とはエカテリーナ2世のことで、
18世紀に40年近く君臨しロシアを強国に仕立てた人。

ピョートル大帝に続くロマノフ王朝を代表する人物であり、
「王冠をかぶった娼婦」「夫殺しの王位簒奪者」とも言われる
ドラマの主人公にふさわしい人物だ。

そしてヒロインを演じた役者は「坂の上の雲」にも登場したとかの美人俳優で、
「ウラー」「ハラショー」以外のロシア語が分からない者をも飽きさせない。

今回はトルコのTV局の「スレイマン大帝」に続くものだったが
これに負けず海外へ輸出されて人気を博しているとの評判通り。

特に映像はどこかの大河ドラマと異なり「豪華絢爛」の一語につきるもので、
宮殿建物、内装、衣裳、風景などすべてに圧倒され、物語も愛欲、
策謀、権勢に満ち溢れた。



エカテリーナ2世はドイツの貧乏貴族の娘で17歳で輿入れする
ところから始まるが、病弱な夫ピョートル3世をクーデターで追放して
玉座につく。

そしてその功労者であるオルロフ伯爵からポチョムキン将軍まで
300人の男性を愛人にしたと言われる通りすべての子供は
父親が異なり、その後継問題を難しくした。

一方母国プロイセンとの関係については深まるどころか一貫して敵対し、
その結果として英仏と接近し、他方トルコ・ポーランドと反目した。

18世紀の国際政治情勢は難しいが、ロシアから見た
欧州の勢力図というのも新鮮だった。



舞台は主にバルト海・ネヴア川に面し寒さのやさしいサンクトべテルブルクの冬宮
と避暑地の夏の離宮で進むが、夏宮の庭とりわけ緑の美しさは秀逸だった。

このサンクトぺテルブルクの冬宮で漂流した伊勢の船頭・大黒屋光太夫が
女帝に謁見したのが病没する5年ほど前の1791年。

これを機に女帝はラクスマンを根室に派遣し、親書を届けて
日ロ条約の締結を図った。

当然江戸幕府に追い返されることになったが、このおかげで
大黒屋たちは10年ぶりに帰国することが出来たのである。

ペリーが浦賀に現れる60年ほど前つまり黒船前夜の
蝦夷地での出来事であったが、その後ロシアの南下政策が
執拗に続くことになった。


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北の三部作

吉永小百合主演の「北の桜守」を観に行った。

この作品は「北の零年」「北のカナリアたち」
と続いた「北の三部作」の完結編と言ったところ。

吉永小百合の気品ある美しさが秀逸だったが
さすがに72歳そして120作目でもあり、銀幕からの
引退が取りざたされるのもやむなしか。



「北の零年」は明治初期に徳島藩から静内に入植した
武家の妻の役。

夫(渡辺謙)が極寒に耐え兼ねて逃亡し、ひたすら子供を
育てながら耐え忍ぶ30代そして50代の女性を演じた。

そして何よりもアイヌ(豊川悦司)との濃厚なラブシーン
が話題になったものだ。

そして第二作「北のカナリアたち」は礼文島を舞台に
そして利尻富士を背景に40代の学校教師と60代の
図書館司書を演じた。

夫(柴田恭平)の看病をしつつ警察官(仲村トオル)を愛する
女性の役どころだったが、仲村トオルとのラブシーンも。

そして今回は樺太、網走を舞台に40歳の母そして70歳の老婆を
演じたが、なぜあんなに美しいのか不思議。

今回は夫(阿部寛)や恋人(佐藤浩市)とのラブシーンは
なかったが、その代わり息子役の堺雅人と篠原涼子の
濃厚なキスシーンが唐突に入っていた。

それにしても吉永小百合と北海道の美しさこそ
本シリーズのテーマだったということだ。



吉永小百合とは25年ほど前に、日本生命の広告用の
写真撮影に渡仏してきた際にランチをしたことがある。

ホテルリッツに10日ほど滞在し、そのプールで時差調整と
美容維持に努めているといった風情だった。

代々木上原に生まれ育ち、西原小、代々木中との経歴について
我が家の娘たちと同じだと話したのだが。

その幼少時代は父親の事業失敗で借金とりが押し掛ける日々で、
また実家とは絶縁状態となつていることから西原周辺の話題はどうもNG。

どうやら早稲田のラグビーと西武ライオンズそして清原にしか
興味がないようだったことには少しがっかりしたものだ。

ともかく吉永小百合が今後どのように美しく年を重ねるのか
興味が尽きない。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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