梅雨明け?

九州では豪雨災害が発生しているが、東京ではすでに
梅雨明けを思わせる真夏日が続いている。

また大相撲が行われている名古屋も同様で、体の大きい関取衆にはさぞや
きついとしても、観客も汗を流しながらの観戦は難儀だろう。

そんな名古屋場所で注目されるのはやはり白鵬。

通算勝ち星の新記録達成なるかに関心が高まっているが、
32歳の白鵬については引退後が注目されつつあるのも仕方ない。

親方になるのかそれとも母国に帰り大統領を目指すのか。



そんなおりモンゴルで大統領選が行われた。

人口300万人のこの国はロシアと中国に完全に挟まれた内陸国で、
外交的には歴史的につながりの深いロシアとの関係を維持しつつ、
中国の一帯一路構想の恩恵により経済再浮上を狙っている。

とはいえ鉱物資源頼みのこの国は資源相場の下落に直撃されて財政の
苦しい時が続いていおり、結局野党のバトトルガ大統領が選ばれた。

この新大統領は元柔道選手で親日派であるせいか、
第3の隣国である日本との関係重視も謳っている。

そしてこの人の選挙運動を手伝ったのが元横綱・朝青龍ことドルゴルスレン・
ダグワドルジ氏で、どうやら大統領の顧問につく見込みのようだ。

朝青龍は実業家として活躍していると伝えられていたが、
どうやら政治的野心は満々といったところのようだ。



ということで将来のモンゴルの大統領に朝青龍が就任し、
さらに白鵬にバトンが繋がる可能性が出てきた。

白鵬が日本に残り親方になる条件は日本への帰化であり、
帰化しないでの親方就任を支援してくれた北の湖も亡くなった今、
その芽はなさそうだ。

やはり白鵬はモンゴル国籍を保持し、モンゴルの大統領を
目指すべきではないだろうか。

そうなれば大相撲は国技の枠に止まらずより
インターナショナルな存在となるだろう。

相撲ファンとしては大歓迎だ。






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中国共産党

王岐山と言えば2008年のリーマンショックの際に
ヘンリー・ポールソン米財務長官の要請を受けて
4兆元投資を実現した実力派の副首相(当時)だ。

その手腕は西側とくに国際金融の世界で広く知られているが、習近平体制に入って
以降常務委員となり習近平の盟友としてこの5年反腐敗闘争をリードしてきた。

そしてこの10月の共産党大会を控えて68歳の定年を迎え、定年延長による
習体制の強化が図られるのではないかとその去就が注目されてきた、
つまり今年の共産党人事の目玉の人だと言って良いだろう。



ところがこのところその動きが全く報道されなくなったことから、
「王岐山失脚か」と言った噂が急速に広がってきた。

反腐敗の象徴であったこの人が、巨額の汚職に手を染めていたとか
習近平の腐敗に手を突っ込み虎の尾を踏んでしまったとか、
いつものことながら香港経由で様々な憶測が世界に発信されているのだ。

それでなくとも過去5年、周永康や薄熙来を追い落とし江派そして
共青団の恨みを買っており、まさに権力闘争の中心人物なのである。



実際中国では党大会まで4か月を切り、
習近平の2期目の人事が最大の関心事となっている。

8月に行われる河北省のリゾート地北戴河(ほくたいが)での長老との人事調整などは
例年にも増して重要視されており、今はそれを控えて激しい攻防が繰り返されている。

それでなくとも習近平の後継者として胡春華と共に常務委員会入りが
予定されていた重慶市総書記・孫政才の手ぬるい政治手腕に批判が高まる。

一方で習近平の側近である栗戦書,陳敏爾,王滬寧などの台頭が
伝えられているだけに、その後継問題は混迷化しているのも明らかだ。

習近平は「核心」として名実ともに紅い皇帝として君臨を狙い、
10年の任期を延長しさらには院政を敷く腹積もりがあるように見られる。

その権力の行方について闘争ははいよいよ佳境を迎え、経済・外交問題
はひとまず棚上げで、今後どんなニュースが飛び込んでくるのか分からない状態だ。


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側近政治

フロリダの大統領別荘「マーアラゴ」で米中首脳会談が
行われた。

通商問題や北朝鮮問題が語られたようだがその成果が
どの程度のものなのか目下のところでは判然としない。

僅か3分間の邸内散歩時のツーショットが
最大の成果だったのかも知れない。

何よりも最大のトピックは会食中にシリア攻撃が行われ、
トランプ大統領から習主席へ報告され了承されたこと。

そのまま了承して引き下がれば、習主席への軍部の圧力は増し
またトランプ大統領の余りにも素早い単独行動への国内外の非難の高まり
が予想されるなど今後尾を引くことになりそうだ。



今回のシリア軍へのミサイル攻撃については、マクマスター補佐官など
米軍制服組がクシュナー氏を巻き込み主導したようだ。

(ちなみにホワイトハウスではトランプ大統領の部屋の次にNO2バノン氏
 NO3クシュナー氏と部屋が順次割り振られている。)

これまでホワイトハウスではバノン上級顧問が最側近として活躍したが
入国禁止やオバマケアの改廃などで躓いて信用を失墜しており、
NSC(国家安全保障会議)から外され、さらに更迭の可能性が語られる。

シリア攻撃を巡る別荘地下室での会議の写真でも、
クシュナー氏が中央に陣取り
バノン氏が末席に控えるように
最側近の地位は娘婿が勝ち取ったようだ。

そしてホワイトハウスのNO4と目されたプリーバス氏も
オバマケアで共和党との交渉に失敗した責任問題が浮上。

ロシアとの問題で辞任したフリン補佐官(NO6)も含めれば、政権発足
2月半でホワイトハウスの力関係は大きく変化したようだ。



一方今秋の共産党大会を控える中国に目を転じると、
習近平側近の躍進が著しい。

栗全書、陳敏爾という習と長年の盟友2人に、江沢民以来3代に渡り
主席に仕えてきた超秀才と言われる王滬寧(おう・こねい)の3人がその最側近と目され、
ここにきて彼らの存在が注目を集めている。

これまで次代のトップとして胡春華と並び称せられてきた孫政才が重慶市に
おける汚職体質の改善が進んでいないことを材料に批判が始まった今
権力争いから脱落の可能性が語られ始めた。

このように米中二大国の政権中枢では権力争いが激化しており
その行方はそれぞれの内政および外交に大きな影響を与えそうだ。



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半島情勢

4月6、7日のフロリダでの米中首脳会談を控えて、
朝鮮半島の情勢は緊張を高めている。

北朝鮮はミサイルの発射と核実験を繰り返しては執拗に
米中への威嚇を続けており、サンフランシスコなどを標的にした
大陸間弾道ミサイルの開発進化をアピールしている。

その背景には米中首脳会談のみならず、現在行われている米韓合同軍事演習
や日米接近への警戒、さらには金正恩第一書記就任5周年を迎えての
権力強化などがある。

これに対しトランプ政権は北朝鮮問題を政権の重要課題とし、
これまで20年間の6者協議などの対話策を全くの失敗と批判しては
北朝鮮の施設を先制攻撃するオプションも視野に入れている。

さらに兄貴分の中国や国連への働きかけを行い、金融制裁さらには
北朝鮮とのビジネスを活発化する中国企業への制裁などを強める見込みだ。



一方、韓国と言えば、朴大統領は罷免され今や獄中にあって、
5月7日の大統領選まで政府の機能不全状態が続いている。

このような状況で今月半ばに公示される大統領選において、与党「自由韓国党」はかやの外で
目下独走するのは野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏。

そしてそれを追うのが「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)氏だ。

韓国は前大統領の醜聞で政治混乱を極め、社会の亀裂も深刻、
さらに政財界の癒着など国を覆う政治不信の解消が優先される。

このような国内情勢下において軍事挑発を重ねる北朝鮮への
対応が注目される。

しかし文在寅候補も安候補も、北朝鮮に融和的と今一つ状況は読みにくい。

また日本に厳しいスタンスであり、
不可逆的と言われた慰安婦問題も全く先が見通せないのが実情で半島のことは海を隔てた日本からは分かりづらい。



朝鮮半島を含めた北東アジアが流動化した場合の日本への影響は
長い歴史の中でも見られたように日本の行方を大きく左右する。

7世紀の白村江での敗戦により日本は海外志向から
国内志向へと舵を切り長く内向きの時代を過ごした。

その後平家による宋との交易や15世紀の倭寇さらに堺の商人などにより
海外志向を強めたが、秀吉の朝鮮出兵の失敗以降、国を閉じた。

つまり現代においても大陸における地政学リスクの高まりの日本への影響は
甚大であり、そしてそれはリアルタイムに為替・金融市場を襲い、
株安を通じて円高となるだろう。




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全人代

昨日(3月5日)から北京で全人代(全国人民代表大会)が始まった。

国会に相当するものだが共産党一党独裁下においてその役割は
限定的で、4000人に上る全国の代表には物見遊山も多いと言われる。

今年は秋に5年に一度の共産党大会での大幅人事異動が予定されており、
今回の全人代は前哨戦として位置づけられ注目されるところだ。

国内では緊張感が高まっており、王毅外相が2月末のドイツでの
G20外相会議を欠席するとしていた。(結局出席した)。

やはり中国は国内政治が何よりも優先するようで、習首席がトランプ米大統領に
対抗して世界のリーダーのような演説をしても実態はほど遠いと言ったところだ。



そんななかで注目されるのがナンバー2の首相ポストの行方だ。

噂段階とは言え、李克強首相が全人代委員長に祭りあげられ、
そのあとを二人の王のどちらかが襲うと言うシナリオが取りざたされる。

つまり王岐山が定年延長して首相になる、もしくは
副首相の旺洋が昇格すると言うものだ。

特に王岐山については2008年のリーマンショック時に、米財務長官ポールソンの
依頼に対し米国債を大量に購入し金融危機脱出に協力した。

この間反腐敗闘争の先頭に立ち国際的には目だたなかったが、その名前は
欧米金融界に浸透しており、米国とりわけGSとの人脈が深いことから
今後の首相昇格を待望する声も強い。



ともかくトランプ大統領が当選直後に台湾に接触し「ひとつの中国」への
疑問を呈したが、2月上旬に習主席との電話会談でそれを否定して
米中関係が修復しつつある。

実際春節の祝賀に、イバンカ氏がワシントンの中国大使館を訪れ、
赤い服を来た娘アラベラちゃんが中国標準語で歌いその映像が
中国で大きく取り上げられた。

また4月には習主席が米国を訪問する話が具体化しつつあるようで、
米中関係の構築が図られる見込みだ。

ホワイトハウスはバノン首席戦略官やナバロUSTR代表など反中を
掲げるスタッフが主流を占めているが、今後どのような展開になるのか。

先日安倍首相がフロリダで厚遇されたのを目のあたりにしているだけに、
中国サイドはそれ以上のものを望んでいるとか。

どのような米中トップの会談がセットされるのか注目されるところだ。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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