トランプ政権

1月20日の発足を前にトランプ政権の陣容がほぼ固まった。

元々一族で周辺を固めると予想されてきたが
その通りになりそうだ。

最大の選挙の功労者である長女イバンカ氏の去就は
決まっていないが、その夫のクシュナー氏は上級顧問に
就くことになった。

この人はユダヤ系財閥出身のビジネスエリートで
トランプ氏のビジネスを支えてきた。

さらに選挙においても貢献し、今後は政治の世界で懐刀として
またユダヤと政権の橋渡し役として活躍すると思われる。



その他の任用で特筆されるのが、親ロシア、反中国への布陣だ。

米通商代表部(USTR)の代表にライトハイザー氏、
さらに大統領補佐官にはナバロ氏と名うての反中強硬派が指名され、
経済分野を中心に米中の対立関係が浮き彫りになりそう。

すでにトランプ氏は、「一つの中国」の見直しに言及しているが、肝心の中国は
核心的利益であるこの問題で一切譲歩するはずもなく関係の悪化は必死だ。

またロシアについては、安全保障会議の事務局長を務めることになる
フリン大統領補佐官、ティラーソン国務長官さらにトランプ氏を含めた
プーチン寄りのトリオがロシアとの関係緊密化を図るだろう。



一方経済面はと言えば、政権は製造業の国内回帰を強める
見込みでNAFTAの見直しを進めるだろう。

特にメキシコに生産拠点を置くGM、フォードに対して
干渉を強めており、続いてトヨタもやり玉に挙がった。

いよいよ批判の矛先は中国、メキシコに止まらず
日本にも向かってきそうだ。

世界は思想と哲学を持たず思いつきだけと揶揄される米大統領の誕生を機に
米中対決と保護主義で大荒れになりそうな雲行きになってきた。

2017年もまたまた波乱含みだ。


.
スポンサーサイト

女性の時代

韓国では来年末の大統領任期満了を待てず、
退陣要求の声が高まっている。

先週末のソウルでは126万人?(ソウル市発表)の
国民が青瓦台へ抗議デモをかけた。

実際支持率は5%で、30歳未満では0%と言われる状況で、
そのポストにしがみつくのは、逮捕を恐れてのことのようだ。

もともと清廉潔白だけがウリだった人だけにもはや終わりか。

それでなくても退陣後の韓国大統領は自殺、投獄など晩年を
まっとうできた人はいないだけにその末路がどうなるやら。



この夏英国でメイ首相が、そして東京都で小池知事が誕生し、
二人の活躍ぶりが目覚ましい。

さらに米大統領選ではヒラリー優勢が伝えられていたころは
いよいよ女性の時代が来るのかと思ったが。

朴大統領は身から出た錆だが、ヒラリーが大統領選で敗れ
て女性の時代到来は一気にしぼんだ。

ただヒラリーは敗北宣言において、若者と女性に対する
メッセージ(いつかガラスの天井を破ることへの期待)
が高く評価されている。

ヒラリーには勝利宣言よりも敗北宣言が似合うとか、こんなに
素晴らしい演説ができるのに、なぜ選挙戦ではできなかったのか、
と残念がる声も高まっているが、時すでに遅い。



米国ではオバマ大統領がトランプ氏との会談を早速設定し
その懐の深さに仇敵トランプ氏も驚いたようだ。

今やオバマケアの存続を示唆したり、イスラム入国反対を反故
にしたり、ずいぶん選挙中とはトーンが変わっている。

実際どんな大統領になるかわからないが、基本的には
副大統領が首相的役割を果たすのではないかとも期待される。

財務長官にはJPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOが取りざた
されるなど、金融市場は新大統領を歓迎する雰囲気が強まっている。

しかし70歳の高齢者がそんな簡単に主義主張を変えられるのか、
その言説の変化をしばらく観察してみよう。



トランプラリー

大接戦の末にトランプ大統領が誕生した。

我々が接する高級メデイアはすべてクリントン寄りで
トランプを人種差別主義者として無視してきた。

お陰でその誘導に乗ってしまいそうになったが、ブレクジットと
同じ轍を踏んではいけないとの反省の気持ちがあったので、
トランプ勝利のどんでん返しに少しかけていた。

ニューヨークタイムズなども今さらながら反省しているが
世論調査や国民への示唆には慎重を期すべきだろう。



それにしても大統領選の開票とともに東京市場は荒れた。

日経株価は千円近くも下落し、為替も105円から101円まで
円が上昇した。

しかしそれも束の間、トランプ勝利がほぼ確定するや
為替は一気に円安へ。

今や107円に接近し、さらにNYの株価も史上最高値を更新するなど、
まさに世の中トランプラリーと言ったところ。

もちろん短命のご祝儀相場であるとは思うが、
「トランポノミクス」の減税による財政拡大と保護主義強化による
雇用増大への期待が背景にあるのは明らか。



ともかくトランプ大統領への期待が膨らむ中でマスコミが軌道修正している
せいで、選挙戦中のイメージと異なり、横柄と言うよりも謙虚な人に見えてくるのが不思議だ。

特にトランプファミリーは見るからにセレブであることは特筆ものだ。

全員が盛装して勢ぞろいした姿、特に3番目の夫人との間の10歳の少年バロン君の
ハンサムなこと。

そして肝心のスロベニア出身のメラニア夫人。

この人はファーストレデイーとして、初の外国生まれで
初のヌードにもなった人だとのことで耳目を集める。

国家が分断の危機に陥る中でトランプファミリーは
明るさを与える材料か
それともマイノリティの不満を煽るだけか。


.

米大統領選

11月8日に行われる米大統領選まであとひと月を切った。

目下ヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏は3度にわたる
TV討論会の真っただ中で、8千万人を超える視聴者の前で
ディベートに凌ぎを削っている。

両者を比較すると選挙戦前半から一貫してクリントン氏が優勢で、
現在でも数ポイントリードしている。

しかし6月の英国のEU離脱において世論調査の精度が低いことが
明らかにされたばかりで、この大統領選についての予想にはくれぐれも
注意する必要があるだろう。

一方全国レベルでの支持率はさておき今やオハイオ、フロリダなど
スイング・ステート(Swing State)と言われる激戦州において
どちらが勝利するかが注目されるところだ。



今回の選挙の特徴は嫌われ者同士の一騎打ちということだ。

かつてブッシュ政権で国務長官を務めたパウエル氏はトランプ氏を
「国家の恥」、そしてクリントン氏を「尊大」と形容したが、この二人の
候補はともに様々な問題を抱えている。

その一端を示せば、クリントン氏の場合は健康問題,自ら役員になっている
クリントン財団の私的利用、さらに私用のメールアドレスを公務に使用していた
問題などが挙げられる。

そしてトランプ氏については、女性差別を含めたこれまでの
暴言の数々に加え18年間におよぶ税逃れの疑惑。

つまり両者ともに大統領の資質を備えているのか
との疑問を拭いきれないままだ。



自由貿易主義を否定する両者のどちらが勝つにしても
米国は保護主義を強めることになる。

環太平洋経済連携協定(TPP)はシンガポールなどの小国
4か国で始まったが2011年頃から米国主導へと変わった。

本年2月に12か国間で合意署名に至り、目下各国で批准手続きに
入っているところだが、肝心の米国での議会承認の行方が分からない。

オバマ政権下においてピボット政策と言われるアジアシフトの外交政策と
アジア太平洋諸国の通商関係を緊密化させるTPPを一体化させ
対中戦略のかなめとして位置づけている。

しかし反グローバリゼーションに傾く両候補のどちらが大統領になっても
現政権が維持した対中戦略は根本からぐらつくことになる。

そして金融市場の予想される反応としては、トランプ勝利の場合は
「米国売り」のパニックによるドル安超円高、そしてクリントン勝利の場合も
一時的には円安に振れても結局はドル安円高に傾くことになるのではないか。



.

医療情報

この間多くの方にご心配をおかけしましたが
寝たきりからほぼ巡航速度の生活に戻りました。

今日は1週間ぶりに慶応病院の感染外来へ。

炎症反応も落ち着いたようで熱ぐらいでるのは当たり前、
何かに感染したのでしょうといつも重症患者を診ている先生から
軽いタッチで流されてしまった。

ということでやはり自分の身は自分で守るしかないのかと思うが、
健康ファーストと言っても何をすれば良いのかはたと困ってしまう。

ともかくもともとグルマンとは程遠い筆者だけに今後も
頑張って食べることが最大のテーマと言うことのようだ。



ところで米国では大統領選まで2か月を切り
いよいよ最終盤。

と思いきや9.11追悼式でヒラリー・クリントン氏が
「脱水症状」で途中退席し、ふらふらによろける映像が流れた。

しかし娘チェルシーさんの家で休憩して2時間後には
元気いっぱいで街に現れて支持者を安堵させた。

普通の人なら一件落着となるはずが、公人にとっては医療情報の開示は
当然のことで、2日前の肺炎の診断書が公開され、これまでの脳震盪など
さまざまの病歴についても蒸し返されて、健康不安が一気に広がった。

大統領候補ともなれば履歴書に顔写真だけではなくレントゲン写真や
人間ドックの結果も添付せねばならないと言うことか。

来年1月の大統領就任時にはヒラリー氏は69歳で、
70歳で就任したレーガン大統領に次ぐ高齢大統領となる。

もっとも70歳のトランプ氏が就任すれば最長老の大統領になり、
あまり他人の健康問題をあげつらうのもどうかと思うのだが、
まったく意に返さずヒラリー氏の健康不安を攻めたてている。



大統領の条件として「健康」は優先されるが、かといって
個人差があるだけに何歳あたりから不適格かと言い切るのも難しい。

高齢者を見るとレーガン大統領はがんの手術を行ったし、
ブッシュ大統領(父)は皇居の晩餐会で昏倒した。

若さをアピールしたケネデイ氏も実際は何度も入院手術を
したとも言われている。

ということでどこで線引きすれば良いのか分からないが
就任年齢の上限は百歩譲って70歳と言うことだろうか。

ということで都知事に立候補した鳥越氏の76歳は論外で
ご自身およびこの人を担いだ人々の無責任さには今更ながら
愛想がつきてしまう。



.
プロフィール

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR