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朧月夜

ゴビ砂漠で舞い上がった黄砂が偏西風に乗り
到来する季節となった。

「菜の花畠に、入日薄れ、
 見わたす山の端、霞ふかし。」


この小学6年生が歌い続けてきた「朧月夜」。

月がほのかに霞んでいる情景だが、
既に100年も前から黄砂の影響があった事を示す。



黄砂は源氏物語の世界にも現出した。
花の宴が催された、とある朧月夜。

光源氏が宮中を彷徨い、忍び入ったのが
右大臣家の朧月夜こと六の君。

本来は東宮の女御として入内する予定。
この光源氏とのスキャンダルが発覚し、中止になった。

かといって、光源氏との結婚も叶わず、一ランク下げて
尚侍(ないし)として朱雀帝のもとへ。

その後も時々に光源氏が接近し、
便利な女として軽く扱われる。




一方、光源氏もこのライバル家の姫との
トラブルに、須磨へと流される。

詳細は12帖「須磨」へと続くが、傷心の日々を送るのか、
と思いきや、当地で、「明石の君」の噂を聞きつけて・・・・

2年後には、左遷のハンデも見せず颯爽と帰還。
サラリーマン的にも、羨ましい存在である。




源氏物語は、多数の文学者が現代語訳を行ってきた。

中でも近頃、男目線で評判なのは橋本治。
光源氏が一人称で物語る。

この際、夢浮橋までの全54帖をと考え、
桐壷、帚木(ははきぎ)、空蝉(うつせみ)と読み進んだ。

しかし、どうも荷が重い。
紫式部の偉大さが分かった事を良しとして、早々と撤退する事とした。







プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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