TPP

コーデル・ハルは国際連合憲章の起草に深く関与し、
1945年ノーベル平和賞を受賞した。

また米国務長官を11年も勤めるが、我が国にとっては、開戦直前の
11月26日に最後通牒として呈示された「ハル・ノート」で有名である。

従って、この人は日本側との平和外交に努力した人との評価と、
平和的外交解決の失敗に繋げた人との批判とが今も交錯する。

とは言え、「自由な貿易・投資をしているところには決して戦争はない」
とのハルの言葉は、戦後GATTなどを通じた自由貿易体制希求の出発点
となっている。



世界の自由な貿易・投資の枠組み、即ち完全撤廃を求める動きは
90年代にGATTからWTOへと移った。、

その関税撤廃に向けた交渉アイテムは、物品の貿易に加え、
サービスや知的財産権と対象品目は拡大する一方で、
ドーハラウンドは行き詰まった。

一方で、二国間交渉(FTA)は既に200を越えて乱立し、
ブロック化が進む。

これらの矛盾を解決する、より広域なFTAとも言うべきものが
TPP(Trans Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)。

APEC21加盟国を対象とされたアジア太平洋地域の平和の礎になる
というのがその狙いでもあるが、ともかく現在の参加は11か国。

日本の前向き姿勢は、2011年11月に野田首相が表明したが、
米国が正式回答を待っている状態にある。



先日、TPPを推進する慶応大学の渡辺頼純教授のセミナー
に参加したが、「売国奴」と批判されているようだ。

当日も、TPPに反対する日大の教授と思しき人が、質問と称しつつも、
執拗な、ほとんど妨害?に近い反対発言を繰り返していた。

7月の参院選までは、国論を二分する本問題は先送りされるようだが
日本の21世紀の通商戦略としてこの問題を避けて通る事は不可能だ。





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プロフィール

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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