就職戦線

2月27日の日経新聞第二部に、大学3年生と
大学院1年生の就職希望企業調査の結果が出ていた。

その結果は、驚く事に総合部門において、トップ10が
全て保険と銀行の金融が占めた。

1位.日本生命、2位、東京海上、3位.第一生命、4位三菱東京UFJ銀行

但し、理科系だけだと、JR.東日本、NTTデータ、サントリー(4位以下に第一生命、日生など)
大学院生だと、日立、東芝、三菱電気(日生は7位)などとなるのだが。

理由は、社会的貢献をトップとし、規模、安定感なども列挙されているが、
やはりその待遇が魅力といったところだろうか。

メーカーが求人を絞っている結果とも言えるが、このように、猫も杓子も
金融業に流れ込んでは、ものづくり国家としての先行きはどうなるのだろうか。



金融業のGDP比率の推移を見ると、統計が不十分だが、
1970年頃は4%。

バブル絶頂の90年頃に6.5%になり、その後4%へ一旦減少、
再度現在は6.5%に上がっている。

これを海外と比較すると、金融立国化を目指す米国は8%、
シティを有し金融立国である英国は10%を超えている。

日本の現状は金融立国化を目指している兆候とすれば
それなりの意味があるが、実態はどうだろうか。

金融センターとしての日本は、様々な規制があり、また英語力も
乏しいことから、シンガポールや香港にアジアの中心は移動している。

現実を見れば、日本の保険、銀行業は限りなく内向きでもある。

つまり、製造分野の縮小により、金融業が相対的に比重が増大している
という、消極的結果がこのアンケートに反映されていると考えられなくもない。



日本における、製造業の占める人口、そしてGDP比率は
減少の一途を辿っているが、一方でサービス業は増加している。

ではサービス産業は伸びているのかと言うと、実態はさにあらず。

代表格のコンビニに見られる通り、賃金の減少の最大要因は
非正規化が進む賃金の急減が背景となっている。

(因みに、製造業の賃金は余り下がっていないと言う結果になっている。)

若者の持つ就職観からすると、日本の未来はますます
技術的に東アジア諸国に追いつかれ、追い越されて行く運命と言えようか。





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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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