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インカ帝国

15年程前にエコノミスト誌の元記者のグラハム・ハンコックは
「神々の指紋」を書いた。

本書は、太古の時代にも先進的な文明が存在した例を挙げ、
進化論を否定するような様々な論証を試みている。

そのひとつにインカ帝国が論じられており、発光する人間
(つまり宇宙人)がいたと説明している。

「インデイジョーンズ クリスタル・スカルの王国」は主人公が
南米の文明(マヤかアステカ)の源に足を踏み入れる。

そして宇宙人の髑髏を見つけ、さらに宇宙船が飛び立つシーンを目撃する。

つまり、この映画も「神々の指紋」同様に俗説を根拠として
作られたものと言える。



このような俗説はミステリー性に富み興味を湧かせるが、
考古学的には、インカ帝国は前7500年頃に始まったと見られている。

しかし16世紀において、砲一門を持った160余人のスペイン人により占領され、
その後、金銀の採掘を目論むスペインの圧政下に滅亡して行く。

それ以来、南米諸国は独立を経ても、それぞれの国の経済活動は
活性化することなく現在の南北格差に至っている。

北米(米国やカナダ)においても17世紀に植民地経営が行われ、
南米同様に経済状態は悲惨を極めた、

16,17世紀頃に同様の悲惨を極めた北米と南米の2地域において
400年を経過した現在、大きな格差が生じているのは何故か。



「国家はなぜ衰退するのか」(ダロン・アセモグルとA・ロビンソン共著)は、
経済発展する国としない国との背景についての研究をまとめたものである。

本書によれば、北半球の国々が名誉革命、フランス革命を経て人権
そして個人の財産権が保護され、インセンティブが働く国家として発展したとする。

一方で、南半球(南米、アフリカ)の国々ではこのような財産権が
守られるような政治制度が確立されることがなかった。

この結果が現代的な格差に至ったと分析する。

財産権が確保され、インセンティブが働く政治制度があってこそ
はじめて国家は経済的に繁栄すると結論されるようだ。






プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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