歴史的低金利

金利の歴史はメソポタミアの時代に始まる。

当時は春先に種撒き用に小麦を借り、秋の収穫後に
2倍にして返すのが基本で、年率200%だったようだ。

それから時代は下り17世紀初頭のジェノバ共和国では
史上最低水準の1%台が10年ほど続いた。

これを更新したのが現代日本で、現在の日本国債(10年物)は
0.4%台と史上最低水準に張り付いている。



日本のみならず世界は低成長と超金融緩和策を背景に
長期金利は低水準を推移している。

米国2.4%、ドイツ1%そしてイタリアやスペインでも2%台となっている。

日本では住宅ローン金利がフラット35で1.7%、銀行ローンの変動金利
ならば0.6%となっており、絶好の住宅購入のタイミングを迎えている。

そこで一体何時金利が上昇するのか、そして何時変動金利から固定金利へ
転換すべきかが、住宅ローンの借入を行っている人達の最大の関心事でもある。



長期金利は、理論的には潜在成長率+期待インフレ率
+リスクプレミアムにより決定される。

目下日本においては、潜在成長率が0.5%、期待インフレ率1.5%
とすれば2%~3%が理論値となり現行水準は低すぎるのは明らかだ。

これは異次元緩和以降日銀が無理やり長期国債を
購入しているせいと言えよう。

将来的に、成長率1~2%、そしてインフレ率が2%に上昇するとすれば
長期金利は理論的には3~4%の適正水準へと上昇する可能性が高い。

実際来年に入り米国FRBに続き日銀の量的緩和策に関しても
出口戦略が語られることとなれば金利は上がるはずだ。

しかし現在の金融緩和策を「打出の小槌」と勘違いしている
人も多く、この居心地のよさを放棄しての金融正常化への
動きに対して各所からの反発は強まるだろう。

黒田日銀による異次元緩和がスタートして丸2年を迎える
2015年以降の金融政策の行方は極めて重要である。



.


スポンサーサイト
プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR