現代金融入門

米国金融や投資銀行業務に詳しい倉都康行氏から
近著「12大事件でよむ現代金融入門」(ダイヤモンド社)を頂いた。

著者は東京銀行、大手米銀で働き今やその道の専門家となり、
情報会社経営、著述、講義など多忙を極める中で
「金融史の真実」に続き本年二作目の出版となった。

個人的には著者とは改革開放に舵を切った中国の窓口として
ブームに沸いていた香港で一緒に働いて以来の仲間である。



本著は金融の国際化と自由化が進んだ直近40年余りに
起こった12の事件に焦点を当て、現代経済の仕組みを
解明し、現代に生かすべき教訓を示す。

これら12章(12事件)はニクソンショックに始まりブラックマンデー、
リーマン危機、さらにはギリシャ不安などの、バブル破壊的事象や
金融危機から成るが、「国際金融の本質とは何か」をやさしく教えてくれる。

そして最終章「終わらないフラジャイル・ワールド」は
資産劣化が進む中央銀行、外国資本に依存する新興国
内部矛盾を抱える中国など現代的諸問題についても解説する。



本著は一義的には国際金融業務へ乗り出そうとしている人々の教科書
として書かれており、ブレトンウッズ体制70年の金融史を学ぶことができる。

しかし現代は金融市場が一体化し、地球の裏側で起きた
事件が様々な波及経路で瞬時に伝染する時代である。

従って金融資産を有する者は好むと好まざるとに拘らず、
自らの資産を守るために、国際金融の基礎を学ぶことに
躊躇すべきでない時代でもある。

このように専門家だけでなくグローバル化、レバレッジ化する
現代金融社会を生きる多くの人に必読の書と言えよう。

「将来を予測するには歴史に学ぶしかない」のは
国際金融の世界も同様である。


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プロフィール

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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