三津五郎

坂東三津五郎がすい臓がんで鬼籍に入った。享年59歳。

この人は江戸時代から続く名跡の十代目に当たる。

同時に城を巡ることを趣味とし、JAL機内誌で
そのエッセイを拾い読みすることがあった。

(その後「三津五郎城めぐり」を出版。)

その趣味は血の為せる業か、祖父に当たる
八代目・三津五郎の影響か。



八代目・三津五郎の芸を見たことはないが、世に知られた
趣味人で書画・骨董始め何よりも美食の人だった。

エッセイやTVの座談などで美食を語る
姿が鮮明だ。

特に印象に残っているのはフグについての薀蓄で、
「舌がしびれるぐらいが最高」と書いたり語ったりしていた。

後年その通りフグの肝を板前が嫌がるのを無理やり作らせて
しかも3~4人前を食べ、中毒死した。



ところで歌舞伎を興業する松竹は、2年前新装なった歌舞伎座の
こけら落しや数々の襲名披露公演が人気を博し、また上層階の
オフィスビルの経営も順調と言われる。

しかしこの間歌舞伎役者300人の頂点近くに位置した、
団十郎、勘三郎、三津五郎らの死は、中堅層への芸の伝承が
十分になされていないとの懸念の声が出る。

またファンの老化が進む一方で、若いファンが増えない
という構造的な問題も指摘される。

歌舞伎同様江戸時代から続く大相撲はモンゴル出身者と
NHK放送のお蔭で時代の変化に何とか対応している。

それでは父子相伝を基本にする歌舞伎界は
時代の流れにどのように変化して行くのだろうか?

しばらくその行く末を考えるのも楽しいか。




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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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