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骨肉

世界的に女性進出が進む近頃の潮流を反映して、
父から娘へと経営が移譲されるケースが散見される。

そのひとつが大韓航空の父・会長(65歳)と娘・副社長(40歳)。

昨年末NYで起きた「ナッツリターン」騒動において
直ちに父は娘の教育の失敗を国民に謝罪し解任した。

この長女が経営者としての資質に欠けるのは明らか。

とはいえ40歳にもなった娘の行状について親が謝る必要が
あるのかとも思うが、不出来な娘への「骨肉の情」を感じさせた。



続いて、大塚家具の父・会長(71歳)と長女・社長(47歳)。

オーナー会長は大塚家具を一代で年商700億円の企業に育てた。

その販売手法は来店から支払まで懇切な接客。
この手法は会長が編み出し、同社を成長させた秘訣とされる。

5年前、2代目社長に富士銀行出身の娘をすえた。

そして新社長はカジュアルなそしてネットを活用した
営業に路線変更した。

このような路線変更を巡り父娘に確執が生じ、
5人の兄弟姉妹も巻き込んで「骨肉の争い」に。

マスコミを使ったバトルを経て来月末の株主総会で
決着をつけることとなった。



家具・インテリア業界はかつて6兆円規模と言われたが
今は3兆円程度に縮小している。

しかも「ニトリ」がこの15年間で急進して業界トップとなり
「無印」(良品計画)や「IKEA」などが伸長している。

このように業界地図が大きく変化する中で、
大塚家具は高級感で勝負してきたが客足が遠のいた。

自らの体験でも店員にぴたりと横につかれると、買うと決めている
場合はともかく、普段は敷居が高くて気楽に入れなくなる。

ともかく上述の通り「骨肉」の愛情を持ってしても、
娘を意に沿う後継者に育てるのは難しいようだ。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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