相場の不思議

8月24日(月)は87年のブラックマンデーの再来となった。

1987年10月17日(月)のNY株式市場は一日で600ドル、
22%に及ぶ史上最大の下げ幅を記録した。

今回は東京の株価が上海の株価を見ながら900円程(5%)下落し、
それを受けてNYはオープン直後1000ドル(6%)も下落したことから
28年前を思い出させた。



下落した理由は中国不安や米利上げ懸念など
後講釈されているが、不安心理が限界値を越えて
破裂し、売りが売りを呼んだのだ。

為替市場も先週半ばまでの124円が週末122円へ、
そして週明けは一気に116円台となった。

特にNY市場はオープン直後からパニックになり
損切の嵐となって2分程度で3円も円高に動いたのだ。



市場の不安心理を表す指標としてNY株(S&P500)の
ボラティリティを指数化した「恐怖指数」がある。

これは市場にどの程度の恐怖や不安心理が高まっているかを
知る参考値となるが、この値は通常10~20なのに当日は
リーマンショック時の50まで上昇した。

いまだその余波は収まらず、再度売り圧力が
高まる可能性は捨てきれない。

背景は、中央銀行が過去7年で緩和マネーを大量に
ばら撒き、その結果世界中の株価が急騰していたが
中国バブル崩壊に直面し調整が始まったという事だ。

日本でも「円安株高」のアベノミクス相場が続いてきたが、
3万円説や6万円説などが語られるに至った現在
いつブラックスワンが表れてもおかしくない。

天体の運行が計算されるのに人間の心理を反映する
相場は永遠に見通すことが出来ない。

この相場のダイナミズムと不思議さにとりつかれた人は、
終生ディーラーをやめることは出来ない。





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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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