蝶々夫人

シルバーウイークの一日、前橋へ「群馬交響楽団創立
70周年記念オペラ」の鑑賞に出掛けた。

湘南新宿ラインのグリーン車にはかねてから乗ってみたいと思っていたが、
予想通りIT化が進んでいることからSUICAでの乗車には少し手間取った。

しかしなかなかうまく工夫されているのに感心。

新幹線の止まる高崎駅からさらに両毛線に乗り換えて
下り立った前橋駅は閑散としていた。

高崎と前橋はかつて中選挙区制度下において福田赳夫と
中曽根康弘の間で「上州戦争」と言われる選挙戦が演じられた通り
今も両都市間はライバル関係にあるようだ。



本日は群馬県のメセナ活動の一環で、主役級を
イタリアから呼んで「蝶々夫人」が演じられた。

演出は元バリトン歌手の岡村喬生で、プッチーニ財団の
制約を受けつつも独自色を出すために知恵を絞ったものとなった。

とは言えバックステージは日本人を主体にしていることから
女性の着物姿は素晴らしく、舞台装置にも目を瞠るものがあった。

物語はいつもと変わらぬものの、子供を手放し、
自決する結末は可哀想としか言いようがない。



この物語を見ているとどうしてもミュージカル
「ミス・サイゴン」に思いが至る。

片や1860年代、片や1970年代と時代は違えども、
共に東洋に来た米国人が現地の女性と別れて帰国。

数年後に西洋人の妻を連れて戻ってくると子供が成長しており
そして母国へ連れ帰るとの顛末は全く同じ。

ミスサイゴンはピエル・ロチ作「お菊さん」と「蝶々夫人」を下敷きに
したと言われるのもむべなるかな。

オペラを鑑賞し、さらに高崎駅前の「やまどり」で
食事ができて楽しい秋分の日となった。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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