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米国社会の変化

米大統領選の共和党指名争いで好調を持続するドナルド・トランプに対し
オバマ大統領やローマ法王などからその言動や大統領としての資質について
批判が続いている。

とはいえ予備選においては3連勝中であり、ワシントン・ポストもついに社説において
「今こそ、良心ある共和党指導者が(指名)阻止のためにできることをする時だ」と訴えた。

特に、不法移民1100万人を強制送還するとの公約について、
「スターリン政権やポル・ポト政権以来の規模の強制措置だ」と非難した。



「メキシコとの国境に壁をつくれ」など毒舌を武器にしてトランプ旋風が吹き荒れているが、
とりわけ低所得・低学歴の白人の支持を背景に、その勢いは衰えを知らない。

今後の山場は、3月1日のスーパーチューズデイだが、対抗のテッド・クルーズは
支持基盤の広がりが狭く、マルコ・ルビオもジェブ・ブッシュの脱落で主流派候補として
一本化されつつあるものの支持が伸びていない。

共和党のトランプに対し、民主党においても社会主義を唱えるバーネット・
サンダースが若者・低所得者層の支持を集め善戦。

最終盤までヒラリー・クリントンとの指名争いがもつれる可能性を高めている。



このようにトランプ、サンダースと言ったこれまでなら異端と映った
候補に人気が集まるのは米国社会の変化を反映したものと言えよう。

これまでの米国はサンダースが主張する「社会主義」などとは無縁であったが、
格差拡大につれ中間層が脱落して低所得者層が拡大していることとの関係は否定できない。

そして移民の増加により(白人の)米国人が職の奪い合いにおいて
敗れつつあることも見逃せない。

すでに現在の社会に不満を持つ層には、既成の政治家には現在の米国を
変革することは無理だの判断が強まり、創造的破壊の可能性を秘める
リーダーを求めている結果と言えるだろう。

最終的に大統領選はヒラリーVSルビオではなく
トランプVSサンダースの対決の可能性が高まりつつある。

今後の展開は投票権を持たない筆者にも興味津々だ。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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