英国の教訓3

目下フランスで繰り広げられているユーロ2016は
ベスト8が出揃いまさに佳境。

今回は出場国が24と従来の16から増えたため
予選リーグの緊張感が失せた面は否めない。

とはいえアイルランド、ウェールズ、アイスランドなどの
新顔が増えたのはそれなりに評判も良いようだ。

そして決勝トーナメントにおいて
イングランドが小国アイスランドにまさかの逆転負けを喫した。

泣き面に蜂とはまさにこのことで、母国では「離脱」に
続く「敗退」にショックは大きい。

同時に勝ち進んでいるウエールズがイングランドの敗退に大喜びしている
映像が流れて物議を醸すなど英国内部では緊張感が漂っている。



連合王国(UK)はもともとイングランドを中心に
ウエールズ、スコットランド、北アイルランドが緩やかにつながってきたもの。

ところが今回の国民投票はパンドラの箱を開けたようになってしまった。

スコットランドでは残留支持が多数を占め、再度独立の機運に拍車がかかる。

そして北アイルランドでも英国からの離脱を求める声が強まっており
カトリック系がアイルランドへの併合を求め、多数派のプロテスタント
との対立激化が懸念されている。

さらに離脱が上回ったウエールズでも分離独立の動きが活発しており
ポスト・ブレグジットの英国は分断の危機に直面していると言えよう。



これまで抱えてきた社会、政治、民族の問題が一気に噴き出してしまい
今後どのように収束するのか現状見えない。

結局英国、EU、そして特別の関係にある米国も敗者となり、
勝者は経済制裁を受けてきたロシアだけだとの解説も
あながち外れていないのかも知れない。




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プロフィール

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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