FC2ブログ

セリーヌ



代田で行われているフランスゼミに月1度通いだしたが、
その往復に通る羽根木公園は強い陽射しに新緑が映える。

今月のテーマはルイ・フェルデイナン・セリーヌの「夜の果てへの旅」。

その自伝的小説は俗語、卑語にあふれた文章で読み辛く、
著者は医者で文学者ではあったものの下層階級出身で
そのせいか世を斜にみる人だったようだ。

第一次世界大戦で負傷し、その後西アフリカの植民地へ、さらに米国の
フォード社での労働などその前半生は苦労に満ちあふれていたようだ。



1932年に本作で文壇にデビューし、10歳年下のサルトルや
ボーボワールが傾倒したが、往復書簡によると彼らを歯牙にも
かけず手厳しく批判している。

反軍国主義、反国家主義、反権威主義、反植民地主義、反資本主義を
標榜するセリーヌの登場にフランスは全土を挙げて熱狂した。

いまもプルーストを筆頭に、カミュ、カフカ、サンテッグジュペリに次ぐ存在
として20世紀を代表する作家に挙げられていると言われる。

しかし正直な感想としては、あまり読みたくない作品であり、
親しくしたいと思わない作家と言えよう。

ともかくゼミの後は口直しに
下北沢はラ・ベファーナでのランチ会にも参加した。

いたって談論風発でどうもゼミでの文学論よりもここでのお喋りが
皆さんのお楽しみであるようだ。




プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR