エトナ山

週末シチリア島タオルミーナでG7サミットがあった。

各国首脳がエトナ山と蒼い海を背景に古代劇場に設営された
舞台に登場する映像が流れついつい見入ってしまった。

かつて女流画家の三岸節子はこの風景に魅了されて
この地に住み着き、何枚もの作品を残した。

その色合いはいまいちでお気に入りとはいかないが、
十年ほど前にその風景に誘われてこの地に足を運んだ。



今回はファーストレテイたちがエトナ山の遊覧飛行を楽しんでいたが、
やはりベスビオス山と共にその山の風景は南イタリアを代表するものだ。

以前京都大学の地震学の先生の講演を聞いたことがあったが、
この人はエトナ山の火山活動の研究を生涯テーマとしているとのことだった。

何とうらやましいことかと思ったが、やはりタオルミーナは
日本が洞爺湖や志摩を選んだようにイタリアがサミットの地とした
ことが頷ける。



ところで肝心のサミットはと言えば、予想通りとはいえ「自国第一主義」を
掲げるトランプ大統領と他の6首脳との間での意見の食い違いが露呈した。

地球温暖化対策は明らかに意見不一致で、米国は今週中にも
パリ協定からの離脱の表明を匂わせている。

また通商問題についても報復関税の可能性に言及したりと
保護主義への傾斜を強めメルケル首相もお手上げ状態。

1976年にランブイエで始まったサミットも、国際情勢とくに
米国の変質により大きく様相が変わってきた。

トランプ政権が続く4年で米国はメガFTAの旗を降ろして
二国間FTAへと舵を切り、そして米国第一主義を前面に
押し出してくるのはもはや回避できなくなった。



スポンサーサイト
プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR