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メイ首相失速

英国が国民投票によりブレクジットを決定して1年が経過。

国民の支持を得てハードブレクジットつまり単一市場から離れるが
これまでと同様に関税のかからない貿易協定を、一方で
移民も完全にやめることを目指して登板したメイ首相。

その人気はサッチャー首相の再来かと思われたが、
雲行きがあやしくなってきた。



英EU交渉を主導する上で自らの地位を盤石にすべく議会選挙を行ったが、
よもやの過半数割れ。

さらに高層マンション火災において避難者を見舞いに行かなかったことで、
国民のブーイングを受けることになった。

そして選挙から18日を経過してようやく北アイルランドのプロテスタント系地域政党・
DUP(民主統一党)から閣外協力を得ることになった。

この見返りとしてアイルランドに10億ポンド(1500億円)の投資を行うことを発表したが
ウエールズやスコットランドなどのみならず、アイルランドのカソリック勢力からの
反発が強まる。

どうやら八方ふさがりの様相だ。



そもそもメイ首相が求心力を失う切っ掛けになったのは、
国民の求めているものを読み違ったことか?

つまりハードブレクジットと思い込んだのが間違いのもとのようで、
当初こそ国民はブレクジットに沸いたが、今やソフトブレクジット
つまり移民も受け入れつつ自由貿易を目指すような方向へと国民の空気は変わっているようだ。

いや国民の意思は、もはやブレクジットでなくEU残留へと傾いているのかも知れない。

実際英EUの離脱交渉が始まっているが、早々とEU首脳から
英国の改心を促すような発言も聞こえてくる。

実際一年が経過して冷静になってみると、
ブレクジットの損得に疑問が浸透しだしたのではないか。

それでは次の首相は誰か?

ブレクジットを主導した元ロンドン市長で現外相のボリス・ジョンソン氏が
EU残留を主導してくれるのでは、とのブラックジョークのような声も聞こえるようになってきた。

一体英国はどこに向かおうとしているのだろうか。

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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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