夏の思い出

8月も晦日となり秋雨前線の停滞と台風の来襲が予想されるなど
秋の気配が漂い出した。

夏の思い出と言えば尾瀬ヶ原が定番だが、今年の夏は何が印象に
残ったかと自問してもはかばかしい回答は見つからない。

敢えて言えば海外の歴史ドラマを見てドキドキしたということか。

ひとつは以前にも書いたが、朝鮮の国造りを題材にした
韓国ドラマ「チュモン」(全80話)。

そしてもう一つがトルコの放送局が制作した「オスマン帝国外伝」(全50話)。

こちらは帝国最盛期に当たるスレイマン大帝の時代、特にハーレムを
舞台にしたもので、世界各国に輸出されて反響を呼んだ作品だとか。

なるほど全編を通じてエキゾチックで、
また女の恐ろしさに暑さを忘れる作品だった。



600年にわたるオスマン帝国の歴史の中で最右翼に挙げられる国王こそ
スレイマン1世(在位1520年-66年)だ。

その治世下において何度となく外征し、ドナウ川を遡上してブダペスト、ウイーンへ
さらにロードス島を陥として東地中海の制海権を支配し西欧に圧力をかけ続けた。

次の世代においてレパントの海戦(1571年)でスペイン、
ベネチアなどキリスト教世界に敗れるが、スレイマン大帝の時代において
トルコは最も強大化し、世界史においてその名を残した。

そしてドラマはウクライナ出身の奴隷からイスラムに改宗し、
寵妃となり皇子を産み、さらに皇太后に駆け上がるロクセラーナを
中心に展開する。

宮中生き残りをかけての色仕掛けや毒薬の使用は日常茶飯事で、
権謀術数のすさまじさは朝鮮王室はもちろん歴代中国王朝に勝るとも劣らない。

なんともはや「女そして母とは恐ろしい」と思わざるを得ない。



ところで子供のころ、夏休みにテレビばっかり見ていると
いい加減にしなさいと言われたものだ。

しかしテレビドラマの効用は結構あるもので、特に今夏視聴した輸入作品は
もし小学生なら夏休みの自由研究にしたいくらいに内容豊富だ。

いくら本を読んでもその風俗などはわかりにくいものだが
映像は心模様と共にそれらをクリアーに描き出してくれるのでとても有益だ。

このようにドラマを通して異文化に触れ、洋の東西を問わず
人間の本質を目の当たりに出来たことがこの夏の収穫と言うところか。




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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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