大家族

少子高齢化が言われて久しく、家族は孤老や独身など
ひとりが中心で、最大でも子供2人の4人の小家族が定番となった。

そして貴重な子供には最高の教育を施すのが当たり前となり、
子供たちもどろんこ遊びよりもお稽古通いで忙しい。

したがって昨今大家族で雑草のように育つ子供の話を
聞くことが無くなっていたのだが、その例外を発見した。

それがハリルジャパンの22歳の新星・浅野拓磨だ。



この人は、過日オーストラリア戦で決勝ゴールをあげて一躍スターとなった。

TVドキュメンタリー番組によると、四日市にある浅野の実家は
20代の男6人と年の離れた6才の妹の7人兄弟妹。

父親は長距離トラックの運転手で母親が子育てと
パートに追われる主婦。

両親が語るところでは、男兄弟は皆スボーツ倶楽部に入っていたが、
合宿費もままならず、生活は火の車だったとか。

ただ浅野選手は有名サッカー校からスカウトされ、学費を何とか工面して
進学させたのだが、家貧しくて孝子出ずとはよく言ったもの。

その甲斐あって浅野は高校一年から全国大会で活躍し
スカウトの目に留まって広島サンフレッチェへ480万円で入団。

さらに3年後には英国アーセナルへ移り目下独のシュットガルトへレンタルされて
年収は10倍になり、今回日本代表の先発メンバーとして活躍するに至った。



「僕は親孝行をするためにプロになった。金銭面もそうだが、活躍してテレビに映っている姿を
家族に見せるだけでも、元気や喜びを与えられると思う」とも。

両親への感謝を決して忘れていない浅野選手の
人柄はこの豊な時代には貴重だ。

大家族で兄弟がしのぎを削りつつも仲良く暮らすのは
昔の日本の大家族の美徳と言えようか。

確かに今の日本はリッチになり貧しさはほぼ消滅したが
同時に失ったものも多い。

いまさら多産社会に戻る訳はないが、昭和は遠くになり価値観は変質している。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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