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クルシミマス

例年のこの時期はクリスマスラリーというサンタの
プレゼントに株価は総じて好調であったはずだ。

ところが今年ばかりは米国はじめ世界中で大幅下落に見舞われ
本年の高値から20%も下落して弱気相場入りしてしまった。

このクルシミマスになった背景にはフロリダで休暇を過ごす予定だったトランプ大統領が
ホワイトハウスから腹立ちまぎれに恨み節をツイートしたせいだ。

実情はメキシコ国境の壁の建設にあたり議会との調整が進まず
政府機関が閉鎖しているのだから、それもやむをえないはずなのだが。

その腹いせはマテイス国防長官の退任を前倒しにし、
株価操作にてこずるムニューシン財務長官への不満、
そして協力しないFRBへの批判と続いた。



トランプ大統領就任以降株価は減税とインフラ投資にGAFAを中心に
棒上げしていたがどうやらピークを打ったようで、また歴史的なドル高も
潮目が変わってきたようにも見える。

2019年の米国の政治経済はトランプ大統領の周辺からさらに
人材が流出し、山積する不安定要素の勃発が一段と懸念される。

とりわけ11月の中間選挙の結果下院を民主党が占めたことから
今後ねじれ議会での政権運営が難しくなることは必至だ。

実際財政において議会との調整は一層難しくなり、
2012年の財務上限をこえデフォルトを起こした記憶が蘇る。

また第2の問題点として通商政策は米中の貿易交渉期限が
2月末に迫り、さらに自動車の輸入関税についてEUや日本との
交渉の激化や、メキシコ、カナダとの協定の批准も難航しそうだ。



そして3番目の問題はロシア、セクハラなどの疑惑捜査において
モラー特別検査官の動きに加えて、民主党が支配する下院の追及が
厳しくなりそうだ。

このように3年目を迎えるトランプ大統領を取り巻く環境は一段と
厳しくなっており、経済通のメッキがはがれる可能性が高まる。

リーマンショックから11年目を迎えた2019年の米国の
経済そして株式市場は正念場ということだろうか。



プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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