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香港

高校野球も終わり少し暑さも和らいだようだ。
午後になると雷雨となり気温も急降下する。

とはいえその雨脚は「夕立」と言った風情ではなく
恐怖を感じさせるような激しさでもある。

つまり温帯モンスーンと言われる日本も亜熱帯モンスーンに
なったということかも知れない。

亜熱帯という点で香港の蒸し暑さは尋常ではなかったが、
それにしても米中覇権争い最前線の香港のニュースが目立つ昨今だ。



香港と言えばアヘン戦争、アロー号事件などを通じて英国の
中国への足場となり、さらに香港上海銀行が進出して中国経営
への拠点となった。

そして義和団事件を機に英国に租借され1997年に再度中国に
返還されるまで西欧諸国の中国への窓口として機能した。

筆者が香港に暮らしたのはその返還を15年後に控えたころ。

つまり15年とされる土地リース契約の更新が微妙に感じられる
時期にあたり、人の不安心理が増大して不動産、株そして為替が暴落した。

結局返還後50年間は1国2制度の過渡期間を設けることで人心は
落ち着いたが、所詮それは問題の先送りでしかなかった。

今やその過渡期間も残すところ28年となり、中国化が進む中で
再び不安心理が増幅されて逃亡条例を機に暴動へとつながったというところ。

すでに中国政府は深圳に軍事力を駐留させてその力を誇示し
天安門事件の再来も懸念される事態へと展開している。



金融都市機能の中心は今や香港から上海や深圳に移り、また
カナダやオーストラリアなどへの移住も陸続している。

つまりカネ、人が流出する中で香港から脱出できない人が今後も
反中派の黒シャツと親中派の白シャツに分かれて攻防を続けることに
なるのだろう。

また香港の騒擾は台湾はじめ中国の少数民族を刺激することになり
中国政府はより監視を強化することになり、今後の中国リスクを
高めることになる。

どちらにしても香港は西側諸国の中国拠点としての役割を終えており、
情報・金融都市として繁栄した時代を取り戻すことはないだろう。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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