YCC

昨年9月に日銀はYCC(イールドカーブコントロール)を導入し
短期をマイナス金利に長期(10年)をゼロ%近辺にすることとし、
イールドカープをスティープにすることを政策目標とした。 

これは量的・質的「緩和」なのか?それとも「緩和」ではなく出口戦略
つまり「テーパリング」になるのか?という疑問も生じる、
難解な政策だ。

もともと日銀の役割は短期金利の操作が本業で、中銀が長期金利を
コントロールできる機能を備えているのか分からないところでもある。



ともかく長期金利がゼロ近辺で推移してきたが、米国金利が上昇する中で、
日米金利差が開き、ドル高円安につながっているのは否定できない。

そしてECB(欧州中央銀行)がテーパリングへと前進する動きがあり、
米国ではテーパリングを終え、次のステップであるFRBの資産圧縮への議論が高まっている。

リーマンショック以降の非常事態に際し、導入された非伝統的な金融政策で
未曾有の低金利が醸し出されてきたが、既に8年を経過。

世界の金融市場が正常化に向け動き出した今日本の金融政策も
海外から市場を通じて金利上昇圧力がかかるのは当然だろう。

過日は10年債金利が0.15%と一年前の水準に上昇し
日銀は慌てて指値オペに出動するなど長期金利の抑え込みに必死。

ということで、日銀はYCCにより金利を抑え経済活性化を第一目標に
しているようだが、果たしてトランプ政権は日銀の金融緩和策を
認めてくれるのか。



したがって日銀の緩和政策の行方が次のテーマに
なるのだが、当面はYCCに注力する見込みだ。

しかしトランプ大統領誕生により始まった円安に対して調整が本格化した場合、
またぞろ緩和策を待望する議論が巻き上がる可能性もある。

現在112円台の為替の先行きを政府・日銀はハラハラ
見守っているということだ。




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プロフィール

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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