子供の貧困

先週末NHKスペシャル「子供の貧困」を見たが、
今ネットで話題となっているようだ。

これまで「ワーキングプア」や「老後破産」など貧困問題を
扱ってきた同局のチームが新たなテーマとして取り組んだ。

対象となる貧困状態の子供とは、可処分所得の中央値の
半分以下の所得で暮らす「相対的貧困」家庭に属する。

したがって17歳以下の子どもの中では6人に一人に上り
大半は母子家庭である。



番組において貧困層の子供の具体例として挙げられたのは、
バイト疲れの高校生や、服も本も買ってもらえず、塾にも家族旅行にも
TDLにも行けない小学生たちなどだ。

またこの番組のゲストに元AKBの人気歌手・高橋みなみが出演し、
母子家庭の出身者として「一日も早く稼ぎたかった」と身の上を
語っていた。

このようにこの番組は、経済的に親が守ってくれない子供たちは
社会が守りましょう、との呼び掛けで情緒的なものだった。

したがって視聴したインテリ、経済的余裕のある人の涙腺を
緩ませる効果があったと言うが、筆者の感想は「やりきれない」
「救われない」と言ったところだ。



貧困は昔から続く古くて新しい問題だ。

エリザベス一世が17世紀初頭国民の貧困状態を見て驚き、
救貧法を制定したのが福祉のはじまりだ。

それから400年経った今も貧困は無くなる気配はなく、
新たに格差問題へと展開している。

一日1.25ドル以下で暮らす絶対貧困者が10億人にも
上る地球上から貧困が無くなるとは思えない。

また「貧困は遺伝する」とも言われるように、
社会は階級化し、階級は固定化して行くのは避けがたい。

つまり社会から貧困を撲滅するのは不可能であり、
社会が善意で手を差し伸べて解決できる問題ではない
のではないだろうか。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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