プルースト

20世紀のフランス文学を代表するマルセル・プルーストの
「失われた時を求めて(À la recherche du temps perdu)」を読み始めた。

全15巻の大作でいつか暇になったらと先延ばしにしてきたが、
フランスゼミで9月に第9巻が課題作となっており思いたったのだ。

第1巻はマドレーヌと紅茶の香りに幼少の頃の記憶が蘇るところから
始まるのだが、まだ甘えたでママ(マモン)にお休みの接吻をねだるころの思い出だ。

舞台はコンブレーという小さな架空の町だが、当初はパリ西方のシャルトルの
付近とされていたが、再版ではシャンパーニュ地方ランスの傍へと設定が変えられた。

プルースト自身はオスマン通りとマルゼルブ通りが交差する
サン・オーギュスタン聖堂のそばを転々としていたとも聞く。

筆者としてはこの界隈で働いていたのでなじみが深く
今後の展開を楽しみにしておきたい。



この小説は1913年から27年にかけて出版されており、
1880年代や90年代辺りが時代背景となっているようだ。

したがって、当時のプルジョワジーの暮らし、思考、嗜好などが
詳細に描かれている。

さらに哲学者が文学を書いたと言われる通り、全編を通して
プルーストの文化への造詣の深さそして彼の思想が随所に現れている。

とくに絵画、音楽など幅広く知悉しており、さらに食事やお菓子はもちろん
家具、台所用品に至るまでその知識の豊富さは秀逸だ。



ともかく第1巻が終わり第2巻に入ったが、舞台もパリへと移り
目下恋愛が主要なテーマとなっている。

プルーストは同性愛的であったと言われるだけにどんな
恋愛論が語られるのか興味のあるところだ。

ともかく先は遠く果たしていつ読み終わるのか?

この訳者によれば2日で1冊、つまりひと月あれば読み通せるとしているが、
そんな言葉を信じる気にもならないのが実情だ。

その読後感を一年後ぐらいに披瀝できれば幸いと
考えている次第だ。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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