リベラル?

選挙序盤戦の世論調査結果を大手メディアが報じた。

どれもサンプル数は5万件程度、そして態度保留者が5割程度
と言う段階だけに確実性には疑問符がつくが、どれもほぼ同様に
自民堅調、希望伸びず、立民善戦としている。

因みに議席数予想では自民260、希望70、立民45、
公明35共産20、維新15と言ったところ。

民進が分裂し公示前88議席が希望+立民=115と少し伸びるが
前原の捨て身作戦は結局失敗で「言うだけ番長」の汚名返上には
至らないようだ。



それにしても立民の善戦は予想以上で、枝野の頑張りと
朝日新聞社の支援が大きく作用している故だろう。

そして日本の「リベラル派」と言う人たちが反安倍で結集し投票する結果でもあるだろう。
しかし「リベラルとは何か」また「立民がリベラルなのか」について疑問を感じるところだ。

つまり日本で言われるリベラルの概念が大きく左寄りとなってきているのではないか。

かつて55年体制下においてリベラルとは自民党内のタカ派(自国憲法制定・
戦前の体制への回帰)に対する宏池会などハト派(戦後体制容認、対米協調、
市場経済重視)を総称するものとされていた。

(社会党は左翼そして共産党は極左と言うことだったか)

ところが東西冷戦の終焉とともに行き場を失った左派勢力がいつの間にやら
リベラルを名乗ることになり、今や本質的に極左である立民がリベラルの代名詞
を獲得したということだ。



それでは海外事情はどうかと言えば、欧州においてリベラルとは中道であり、
英国で言えば自由党などがそれに該当するようだ。

したがってこれまでリベラルを代表すると思われたブレア、シュレーダー、
マクロンらの路線は市場経済を重視しすぎと映るように、
欧州におけるリベラルとは日本人の感覚で言えばかなり右寄りと言えよう。

また米国に目を転じれば、小さな政府やキリスト教重視を主張する共和党など
保守派に対して、大きな政府、人権保護のための介入、環境保護などを
主張するのがリベラル(民主党)で
やはり米国のリベラルの概念もまた右に寄っている。

したがって日本のリベラルとは欧米と異なりかなり左寄りであり、
また既得権を守ろうとする守旧的な動きをする勢力でもあると言えよう。

文春11月号記事「安倍は保守と言ってはいけない」によれば、高齢世代は
右が保守の自民、左が革新の共産とする考え方が定着している。

しかし20~40代においては、右が現状を維持しようとする共産、そして左が
改革を進める自民そして民進はその中間に位置しているという考え方が支配的という。

このように時代の流れや世代間に置いて日本の政治・思想も異なるようで、
自らの投票行動を何を基準に決めるのかは難しくなり、
結局党首の好き嫌い次第と言うことになるのか。

どちらにしても自民党が260議席を獲得すれば、安倍一強政権は安泰で、
もりかけ問題も沙汰闇となって権力はさらに倦んで行くことになるのではないか。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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