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笑門来福

本年最後のフランスゼミのテーマはベルクソンの「笑い」。

ベルクソンと言えばフランスの哲学者だが、ノーベル文学賞を受賞しているので
その文章は平易とも評される。しかし内容はとても難解だった。

学生時代に読書家の先輩の本箱にベルクソンがあっていつか読みたい
とは思ったが実際手にすると本当に四苦八苦してしまった。

やはり哲学書を読むなど骨の折れる作業は若い時に限るようで
結局軽く流し読みしてお茶を濁した。



「笑い」には嘲笑、冷笑、哄笑、高笑いなど様々あるが、この哲学者が
考察する笑いは「おかしみ」を起源とする現象としての「笑い」。

特にモリエールの書いた古典喜劇に素材を求めて「笑い」を分析し
その社会的意味を深く考えている。

もともと古典喜劇では哲学者を笑いの題材としてきたので、
そのお返しと言うところかも知れない。

そしてその考察は「笑い」の分析にとどまらず演劇論の領域に至っているのだから
やはり常人からすればなんとも凄い。



「マクロンの妻の実家のマカロンが良く売れている。」という言い回しが
フランス人に受けているとか。

当然マクロンとマカロンについての認識があってこそ初めて笑えるが、
同様に関西人に受ける笑いと江戸っ子に受ける笑いに違いがあるのは
その前提となる文化の違いが存在している故だろう。

また狂言における太郎冠者や次郎冠者のおかしみも
わかるようで今一つ分からないのは時代の違いというところか。

ともかくゼミの最後は「笑い」についての談笑となり
一年の最後を笑いで締めくくった。

いよいよお正月も近づいてきたが、「笑う門には福来る」と言われるように
にこやかに新年を迎えたいものだ。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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