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神意と人為

若林栄四著「人為バブルの終わりー2018年日本を襲う
超円高・株安・デフレの正体」を読んだ。

著者は1970年代のシンガポール時代に「MAD DOG(狂犬)」と言われ
EUROMONEYで取り上げられた伝説のディーラー。

銀行時代の筆者に相場のイロハを叩き込んでくれた先輩だ。

そして1980年代半ばのニューヨーク勤務時代に退職し、
それ以来「マンハッタンの預言者」と言われて今日に至る。

そして未だに日本に教祖と崇めるファンも多く、定期的に帰国しては
講演会を催しているが、その予測確率は疑問としても
歯切れの良さが好評で、お年寄りを中心に人気は相変わらずだ。



近著によれば、相場は神意が決めるもので
目下の世界的な株高や円安などは世界の中央銀行が
無理やり人為で作り出したものだと断罪し早晩神の怒りに触れるとのこと。

その結果として円は今夏には90円、2022年には65円。

株価についても日経ダウ、米国株ともに30%以上の調整があり
どちらも15000水準へと大幅下落すると予想している。

また人為バブルの張本人であるイエレン議長については、
インフレ率が上昇しないことを「コナンドラム(謎)」と呼ぶ姿に
大局観がわかっていない「ただのおばさん」だと切り捨て。

またトランプ大統領のことも「暗愚の帝王」と呼んで、こんな男を選んだ
米国そして米国民に不幸が訪れると予想し、米国売りを推奨。

さらに日銀のETFの購入による株価操作については、前代未聞の行為として
タブーを破った黒田日銀やアベノミクスの成功を吹聴する安倍首相らにも
鉄槌が加わるとも。



ともかく相変わらずの健筆と言うか、毒舌というか、言いたい放題。
さすが組織にしばられることなく長く相場を語ってきた人の
歯に衣着せぬ様子には脱帽。

とはいえ為替市場には大勝、圧勝などはなく2勝1敗1分けが
あるべき姿で、傲慢に陥ることを戒めて感謝こそ優先させるべきだと
殊勝に語る一面も。

ご本人もさすがに老成されたかとも思うと同時に、今後も
ニューヨークから目から鱗が落ちるお告げをお願いしたい。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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