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法事

家人の遠縁の法事があって小平霊園に出かけた。

3月の土曜の午後は意外に暖かく、賛美歌を歌って
心を清めて牧師さんのお話をきいた。

法話と言えばやはり「ふうてんの寅さん」だ。

第32話「口笛を吹く寅次郎」で寅さんは住職の娘(竹下景子)に一目惚れして
寺で見習いとなり、どこかの法事に参加して有難い話をする。

テキ屋だけにその話のノリと面白さにそれまで涙に暮れていた
遺族達が抱腹絶倒するというくだりだ。

ともかく、お清めの後の酒と笑いの味はまた格別と言うことだ。



墓前での供養のあとは俗塵にまみれた吉祥寺での会食会へ。

筆者と同じような立場で夫人に連れられて参加されていたのが
酒とお話を愛する沓掛良彦・東京外語大名誉教授だ。

10年ぶりにお会いしたのだが、またまた大いに談笑しては
お酒を飲んだ。

ラテン語はじめとする語学の達人は比較文学や西洋古典が専門ではあるが、
さらに漢詩から日本の古典までとその教養の深さは想像を超える。

先日は、古代ギリシアの叙事詩からルネサンスまでを訳詩した
「黄金の竪琴ー訳詩選」が読売文学賞を受賞されたとのこと。

70才を機に人前で話すことはやめ、家に籠ってひたすら研究と
執筆を道楽にされているとか。

一方でこの間福建省の厦門(アモイ)に滞在して、何か分からないが
種々研究をされていた模様だ。

先生は、酒が好きで早々と隠遁生活に入った陶淵明に惹かれ、
かつては「陶淵明私記」なども書かれているが、まさにそれを範とした
人生を送られているようだ。



どちらにしても喜寿を迎えて記憶力の低下を嘆かれていたが、
依然探究心は衰えず、今後の執筆予定も多数あるようだ。

因みに目下の研究テーマは老いてますます盛んな人生を
送った一休と良寛とか。

この長寿をまっとうした二人は歌集を残しており
それらを読んでいるとのこと。

晩年の良寛には若い尼がいたことは聞いていたが
後小松天皇のご落胤である一休和尚はその上を行き
87才まで肉食しては女三昧に暮らしたと伝えられる。

陶淵明や一休を人生の目標とされている先生に
習うことにしたいと思った春の宵だった。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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