期待

週末黒田日銀の第一期体制下での最後の日銀政策会合、
そして総裁の記者会見が行われた。

5年前の4月に堂々とそして2年で2%のインフレ目標を
達成させると豪語し、そして国民の「期待」を煽った時の自信に
溢れた素振りは影を潜めた。

もはや日銀に残された政策は金融正常化と利上げしかないはずだが
そうなれば円高・株安を後押しするに違いなく本音をしゃべることが
できないもどかしさが感じられた。

そして国民もまた12回にも上る目標達成時期の延長の繰り返しに
もはや誰も信頼もしておらず関心も示さない。

「期待」はこのように消え去ることは多いのだが
一方で新たな「期待」が芽生えるのも世の常だ。



週末のワシントンでは、金正恩さらにトランプ大統領と会談した
韓国の安保室長が5月にトランプ大統領が米朝首脳会談に
参加するとの発表を行った。

すわ「ソウルで半世紀を超える朝鮮戦争の終結宣言へ」
との期待が世界を駆け巡り、株式市場は急騰し米ドルは上昇した。

ただ北朝鮮は核開発の停止を条件に現行体制の維持と経済援助を
保証させ、さらに米国の軍事的脅威を一掃しようとの腹積もりである
ことは明らか。

これまでも北朝鮮には何度も煮え湯を飲まされてきただけに
うのみはできないとのいうのが専門家の読みではあるのだが。



どちらにしても「期待」が先行しているのは確か。

文政権に外交イニシアティブを取られて、日本は面子が丸つぶれで
安倍首相が急遽訪米を予定するなど政府は焦っているようだ。

とりあえず世界は「期待」をもって第一報を受け止めた。

さらに今秋には金正恩が国連に出席し、トランプ大統領には
ノーベル平和賞と期待はどこまでも膨らんで行くのだが。

期待とは得てして失望に変わるものだ。

特に外交スタッフが脆弱で「直感」に頼るトランプ外交の
破綻には十分に気をつけねばならない。

現下のリスクオンムードは案外早く崩れるような気が
するのだが。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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