ユーロ異変

欧州が俄かに騒々しくなってきた。

過去1年余りにわたり景気好調さらに金融正常化(金利上昇圧力)の
動きに支えられて堅調に推移してきたユーロ。

1年半前の1ユーロ1.05から1.24と20%近くも上昇していたのだが
この3カ月ほどで1.15台へと急落してほぼ半値戻しとなった。

同時にユーロ円についても110円から137円に上昇したのち
この3か月ほどで125円へと大きく下げてしまった。

特にこの下落の半分はこの5日ほどの動きだ。




これまでの上昇がおかしかったとも言えるが
欧州発のリスクオフの動きは久しぶり。

EU加盟国が29もあるだけにどこで不都合が起きても
不思議ではないが。

今回の震源地はイタリアで隣国スペインも与党汚職疑惑で
不信任案が提出されるなどラホイ首相の周辺も騒がしい。

イタリアと言えばポピュリズム党でユーロ離脱を唱える「五つ星運動」が
議会の多数を握り反EUの「同盟」と連携して組閣を試みている。

これに対してマッタレッラ大統領がNOを突き付け、コッタレッリ氏
(元IMF高官)を指名し、暫定的中立政権樹立を図ったのだ。

したがって目下大統領の弾劾も視野に入る一方で9月に再選挙
さらにはEU離脱の国民投票も実施されるとの見方も強まっている。

この結果イタリアの株式市場は急落し、国債も売られて10年物金利は
0.5%水準から一気に3%越えと4年ぶりの高値を付け、またもや
2010~12年にかけての欧州債務危機を連想させる雰囲気になっているのだ。



さすがに前回のギリシャから南欧諸国に広がっ債務危機の教訓から
ECBなどの国債買い入れのスキームが出来ているので8年前のような
動揺が広がることはないと思われるが。

とはいえ前回同様に再びユーロは1ドル、そして100円を目指すとの
見方まで台頭するなど欧州が台風の目となってきた。

ということでいつもの通りユーロ崩壊の議論が頭をもたげてきたが
この議論が沸騰するころにはユーロ売りは収まるのだろうが。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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