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パウエル・プット

8月23日ー25日の間、米国ワイオミング州ジャクソンホールにおいて
シンポジウム(ジャクソンホール会議)が行われた。

夏休み最後のこの時期に中央銀行の総裁が集まるこの会議は、
カンザスシティ連銀が82年に立ち上げたもの。

渓流釣りを愛好するボルカー議長(当時)の意向を反映して
この地が選ばれたが、これまで主要中銀が秋以降の金融政策の
方向を示唆するものとして注目を集めてきた。



今回もまたパウエルFRB議長の基調講演で始まった。

米国は経済成長は4%を超え、インフレ率も2%台で強含みに推移しており
今後年内2回、そして来年3回程度の利上げが進むと見られてきた。

現在のFF目標は2年前に0%であったものが1.75%~2%になっており
さらに2.9%の中立金利を目指して一直線に引き締めが進むとの見方が支配的。

とはいえ過日低金利を好むトランプ大統領がFRBの引き締め策に
文句をつけたことから本会議でのパウエル氏の発言が一層注目された。



パウエル氏の今回の発言は「利上げを急げば景気後退のリスクを招き
利上げを遅らせれば物価の過熱を招く」と指摘。

さらに「物価上昇率は2%を超えて加速する明確な兆しはみえず
過熱するリスクの高まりもない」とも指摘。

これまでのFRB議長同様MROrdinary(普通)と言われるパウエル氏の
言い回しからその真意は利上げに少し慎重と見られ、一部には19年に
おいて利上げ打ち止めとの見方も出てきた。

さらに「インフレ期待が急に上昇したり低下したりする場合や
危機が起こりそうになった場合には毅然としてできることは
なんでもする」自信があるとパウエル・プットの存在を示唆した。

お陰でSPやナスダックの米国株価は史上最高値を更新したが、
同時に米ドル上昇に歯止めがかかりそうでもある。

ひとまずトランプ大統領の牽制球がFRBの利上げスタンスに
待ったをかけたというところだろうか。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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