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喉元過ぎれば

9月15日(土)  曇り  23度

十年前の今日、リーマンブラザーズが破綻した。

10年も経つとその日の記憶は遠く霞んでいるが
その後の激動は今も強烈だ。

その日も確か土曜日。

政府・金融当局は市場がクローズしている週末に破綻を公表するのが常となっているが、
週明けの月曜日から市場が大暴落し
世界の経済活動は未曾有の落ち込みとなった。

リーマンと言えば米4大証券の一角を占めていただけにその破綻の
影響が様々に及ぶことは推測できた。

それだけに政府が支援し続けるのが
当然とも言えたのだが。

とはいえその経営の乱脈ぶりからブッシュ政権およびFRBが
見放したのはやむをえない選択だったのだろう。

それにしてもその被害の大きさは金融危機の恐ろしさを
強く認識させることになった。



これまで金融危機についてはその都度原因の究明が行われてきた。

この百年に一度の危機については住宅市場の崩壊やCDUという
デリバティブ商品の異常な進化、ノンバンクの跋扈などが挙げられた。

そして何よりも問題視されるのが人間の「強欲さ」だ。

一億総投資家となり強欲さに身を任せて金儲け主義に走った
結果がこの惨事につながったということだ。

それを戒めるべくボルカ―ルールが作られ金融改革法が施行されて
リスクテイクやトレーデイングが制限されたのではあるが。



この未曾有の危機を乗り越えるために米中はじめ各国政府は
10年にわたり財政支出を活発化しさらに金融を緩和してきた。

そのおかげで世界経済は何とか成長軌道を取り戻したかに見えるが
同時に10年前に戒めたはずの強欲さが再び市場に垣間見えるところとなった。

すでに政府、企業、個人の債務残高は10年前に比べ40%以上と
経済成長を大きく上回るペースで増加したと言われる。

10年は喉元の暑さも忘れるに十分の長さの期間ということか。
新たな金融危機が何時、どこで起きるかについて考える良い機会だ。




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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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