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民意

イタリアが財政危機に直面し波乱含みだ。

累積債務残高は(GDP比上限の60%を超え)133%とギリシアに次いで
悪化しているが今般策定された向こう3年の経済財政計画は緊縮とほど遠い。

実際「五つ星運動」などポピュリズム政党が政権を握っただけに
EU離脱をほのめかす中でEUとの軋轢が生じている。

民主主義は「民意」を表す政治形態である以上、
「民意」を掲げて大衆迎合勢力が跋扈することになる。

このわけの分からない「民意」を縛ることができるものはと言えば、
国の憲法でありEU法と言うことになるが、それにしても「民意」
とは良くわからない代物だ。

つまり民主主義とは衆愚政治と紙一重であり決して
手放しで歓迎される政治形態でないということだ。



「民意」が政権党に利用されるイタリアから日本に目を転じると
沖縄の知事選では「民意」の行き場がないままに終わった。

保守系候補も革新系候補もともに普天間の返還を
掲げていたことから真の争点は辺野古問題だったはずだ。

しかし保守系が争点をぼかす戦略に出たことから、
論点のない消化不良の結果に終わった感は否めない。

結局辺野古への移転は「民意」を反映することなく
進められよう。

やはり選挙は「民意」を問う形で行われるべきであり、
その点で沖縄知事選において「民意」は封殺されたと言ってよいだろう。



このように「民意」を問う形にできなかった原因は
どこにあるかと言えば、中央政府の介入だ。

再三自民党の首脳(なぜか小池都知事まで)が選挙区入りをしては
バラマキを約束したように、民主主義を衆愚化させるのはひとえに
中央政府およびそれにまとわりつく利益集団である。

今後も沖縄の自治に中央政府が介入するという
果てしのない対決の構図が存続することになり、「民意」は
行き場のないままに彷徨うことになるりそうだ。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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