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SNEP

12月9日 (日) 曇り 11度

日本海側で雪が降りようやく冬らしくなった朝、雅子妃が55歳の
誕生日を迎えたお気持ちを伝える報道があった。

内容はよく練られたもので過不足のないものであったが、
とりわけ平成を通じて両陛下が示された国民への思いに
対する敬意が述べられていた。

このように年の瀬が近づき、また平成も残すところ半年を切るこの頃、
この時代を総括する動きが増えてきたような印象だ。



この30年に渡る御代はバブルそしてその後処理の歴史でも
あったが、お陰で高度成長から低成長への変化に直撃された
世代が発生し、その傷跡が社会現象として残ってしまった。

それが就職氷河期の世代を産み、その後パラサイトシングル
やニートへとつながり社会問題の中心に据えられた。

その世代も今や40歳となり和製英語でいう「SNEP・スネップ・孤立無援者」
(solitary non employed persons)という引きこもる中年を作り出したのである。

SNEPとは本来20~59歳の人々をさすと定義されるが
近頃は20代などの若手は人手不足を映じて減少している一方で
中高年は一向に減る見込みはないという。

つまりこの中高年SNEPはSNSを使って人と交流することもなく
ひたすら孤独もしくは家族との交流の中だけで暮らしているとされる。

若いころに職業経験が乏しく職業訓練を受けたこともないだけに、
ますます社会から遠ざかったと言えよう。

その結果収入源は70代の親の年金となり、今や
「7040問題」という親子共倒れのリスクが増大しているのである。



新しい御代が始まっても平成の負の遺産とも言うべき「7040問題」は
解決される可能性はなく、早晩「8050問題」へと発展するだろう。

つまりこの世代は親世代の死亡とともに孤独な50代となり
一気に無年金そして生活保護受給者となるのだろう。

フランスのデモの背景に「パリと地方」「富裕層と貧困層」などの
格差があると言われるが、日本も新たな御代に格差がより鮮明化するのだろう。

その一端がSNEPであり、日本社会の格差拡大傾向は
新しい御代の社会問題としてより顕著となるだろう。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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