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債券王

投資会社PIMCOを50年近く前に立ち上げ,長く「債券王」の
名声をほしいままにしたビル・グロスがついに引退した。

これから慈善事業に専念するというが、実質的には廃業を
余儀なくされたということだ。

一時預かり資産は3千億ドル(30兆円)に達していたが、最近は
顧客離れが激しく30憶ドル(3千億円)と100分の1まで減少していた。

特に最後に張った米国債買い・独国債売りのポジション、
これは米国金利が下がりドイツの金利が上がることを狙ったものだが、
大外れして結局一時代の終わりとなった。



現在米国10年債の金利は2.7%、独国債は0.2%、
そして日本は昨日ようやくマイナスから浮上したことが
ニュースとなるようにゼロ%近辺を推移。

つまり先進国の金利はどの国もほぼゼロで、米国だけが
金融正常化の流れに3%前後で推移してきたのである。

しかしここにきてFRBは株価対策としてバランスシートの縮小をやめ
(金融引き締め措置の見送り)、パウエル議長曰く「忍耐強い様子見」を
決め込む中立的スタンスへ転じてしまった。

実際米国の経済環境はGDPは3%近辺と好調だとトランプ大統領は
吹聴するが、経済指標は強弱まちまちで、アトランタ連銀の
GDPナウは0.8%を示すなどなんとも心もとないのである。



そんなおり中国で全人代が始まった。

李克強首相による政府活動報告では昨年ぶち上げた「中国製造2025」を
封印するなど
米国への配慮がにじみ、ひたすら直面する経済悪化への対応として
減税を含めて財政出動を進めるなど危機対応の優先が目立った。

一方日本は今秋の消費増税を前にしてインフレ上昇の兆しもなく
日銀も追加緩和の可能性を語り始めた。

さらに米中通商協議の次はいよいよ日米交渉に焦点が当たることになり
いつ米国から円安誘導批判がなされるかもとの恐れが政府日銀に高まりつつあるようだ。





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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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