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混迷

3月29日の交渉期限を前にしてEU離脱について
英国議会は混迷を深めている。

一昨日の議会において事態の打開を図るメイ首相は風邪のため
声はしわがれ、自らのそして英国の立場の難しさを真に伝えていた。

そしてEUと合意した離脱についての修正案を提案したが
多数で否決され、さらに「合意無き離脱」が議会に諮られたが
これもまた否決された。

議会には十人十色の意見があり何を提案しても否定される状態で、
結局本日ようやく6月辺りへの協議の延期で可決される見込みだ。

とはいっても今後3か月でコンセンサスが形成される見込みはなく
結局再度の国民投票もしくは解散総選挙になる可能性が高くなった。



そもそもこのような国難に遭遇する事の発端は「国民投票」。

キャメロン前首相が苦し紛れに国民投票を提案したのが間違いで、
やはり国家の重要案件は選ばれたプロである議員達が冷静に
検討するべきであったということだ。

国家の先行きを決定する重要な案件を情報の限られた無知な
国民に判断をさせるということこそ、大きな間違いだったということだ。

保守党も労働党もまさかEU離脱になるとは思わなかったせいで
十分なキャンペーンも張らなかったつまりその無責任さが国家を
追い詰める事になったと言うことだろう。



EU加盟については多くの国々では国民投票が実施された。

そして日本でも沖縄で住民投票が行われたり、憲法改正については
国民投票が実施されることになる。

つまり民意を反映する上で一見国民投票や住民投票は
有効にも見えるが、それは決して正しい結論を導かない。

今頃になってホンダや日産が英国から撤退することを知った
住民たちが後悔をしているように、深謀遠慮もなく目先の損得や好き嫌いで
動くのが人間だ。

とすれば議会制民主主義制の英国が行うことは国民投票ではなく
解散総選挙ではないだろうか。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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