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令和

新元号「令和」は狂騒を巻き起こしつつ列島に新風をもたらし、
まるで改元ひと月前にして新たな御代の扉が開いたようだ。

西暦が定着した現在今更元号でもないと思うが
新元号について様々な声が聞こえてくる。

異論のひとつは「平和を命じる」というように上から
指示される感じがあるとの指摘。

実際「令」には、令室、令嬢など尊敬の響きもあるが、
命令や律令など上意下達の意味が浸透している故だ。

また「巧言令色鮮し仁」との言葉が思い出されるように、仁(=愛)と
対局の人を指す言葉として認識されていることも事実だ。

とはいえ新元号については3分の2の人が好感しているようでもあり
ひとまず国民的イベントは平和的な決着を見たというところか。



今回の出典は「万葉集」で大宰府にいた頃の大伴旅人の
梅を愛でる宴についての序文とか。

「令和」は大化以降1400年の歴史の中で初めて漢籍ではなく国書を
典拠としたことが特筆され、安倍首相はじめ保守・反中国派は
鼻を高くしているようだ。

しかし中国が指摘するように漢籍から離れても当時の日本が
今以上に中国の文化圏にあったことは明らかだ。

日本が国風文化を作り上げてきたことは言うまでもないが、もとをただせば
中国文化の流れを汲んでいるのは明かでいまさら古代史において
中国を範としてきたことを否定するのも大人げないと言うところだ。



もともと元号は中国を統一した秦に続く漢王朝において
始まったようで朝廷が治世を願い制定したもの。

したがってこれにならい日本でも朝廷が定めてきたものである。

武士の時代になり天皇の政治力は薄れたが、それでも明治を経て
昭和前半までの政治体制下において元号制定の意味はそれなりに
あったと言えよう。

とはいえ天皇が象徴となった戦後果たして元号が必要なのか
と問えば「否」ではないだろうか。

本来元号が持っていた政治的な意味が薄れた今は、国民の精神的
拠り所と言った存在へと変質しているのは否めず存続させる必要性が分からなくなる。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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