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米中貿易戦争

合意寸前と言われていた米中貿易交渉が頓挫した。

5月10日の船積み以降の2000億ドル5700品目
について高率関税が賦課されることになった。

さらに米国は第4弾として3000憶ドルについても
追加関税の準備に取り掛かかっており、いよいよ
米中貿易戦争は局地戦から全面戦争に突入したように見える。

とはいえ6月28日の大阪サミットでの首脳会議で一気に
決着するとの希望的観測も伝えられる。

悲観楽観入り混じる中で今後の見通しは不透明だが、
世界経済の先行き懸念に金融市場が揺れ動くのは必至だ。



米中貿易戦争の影響は米国のGDPを0.6%そして中国の
GDPを1.5%も下押しすると試算されている。

とはいえ米国が被るダメージは中国に比し小さく、
また米国の最近の経済情勢は想定以上に良好である。

またトランプ大統領の支持率が上昇していることもあり
米中チキンレースにおいて米国の対中強硬姿勢が
和らぐ可能性は現状乏しい。



振り返れば30年前の日米構造協議においてUSTRが対日赤字
削減に向けて日本に求めた輸出規制や構造改革は内政干渉と
いうべき強硬なものだったことを思い出す。

今回の米国の対中スタンスもこれとほぼ同様で中国が輸入を
拡大すれば良いと言ったものではなく、政府の国有企業への補助金
の停止や知財権の保護などを求めている。

これはまさにIT技術面そしてそれを利用した軍事面における覇権争い
そのものであり、その勝利を最終目的とするものといえよう。

つまり米中貿易交渉における米国の強硬姿勢は、共産党保守層の
権益に手をつっこむ形になっており、習近平といえどもおいそれと
米国の要求を呑むのは難しくなっている。

このような状況下、6月末の首脳会談で手打ち式などとの
シナリオは考えにくい。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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