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買い物難民

楡周平の流通をテーマにした「砂の王宮」と「ドッグ・ファイト」を読んだ。

前者はダイエー中内功をモデルにしたもので、三宮の闇市の薬局を
全国展開させた主人公がスーパーに転じて流通王になる成功譚だ。

そして後者はアマゾンとヤマトをモデルにして、米系IT企業と
宅配業者がせめぎ合う話。

特にアマゾンの大量注文でヤマトが疲弊し赤字を出した
事件を土台にしつつも宅配業者が一矢を報いる痛快な話である。

どちらも流通再編を進める強者の物語だが、同時に
弱者である「買い物難民」の問題についても考えさせてくれたのである。



日本の高齢化は地方とりわけ限界集落で際立っている。

地方の商店街は閑古鳥が鳴き、一時期隆盛を誇ったスーパーも
売り上げが低迷して合理化に生き残りをかける。

つまり戦後70年人口増を背景にしてきたビジネスモデルは
もはや成り立たなくなったのである。

お陰で地方のみならず都会においてすら「買い物難民」は
増え続け社会問題となりつつあるのが現状だ。

このような環境下利便性の高いネット通販に人々が
流れるのは必然と言うことだろう。

実際仮想商店街の品数の多さ、デリバリーの速さ、さらに
価格上のメリットを考えれば当然の成り行き。

加えてアマゾンなどは生鮮食料品にも進出して当日宅配も可能と
している現状、もはやネット通販が流通の要になるのは当然だ。



とはいえネット通販が流通の主流になるにしても、多くの老人が
ネットで注文することは難しい。

この状況に対して小説において作者が提言していることは、
宅配業者が商品の供給源である商店街を再組織し、そして
御用聞きと配送を行うシステムを全国津々浦々に構築させること。

果たしてそんな夢物語が実現できるのか?

因みに我が家の場合は週一度の車でのスーパーへの買い出し
そして生協のデリバリーで回している。

そして将来はと言えば、駅前のスーパーは5000円以上
買い物すれば無料でデリバリーしてくれまたスマホが使えるので
多分買い物難民にならずに済むかと考えているのだが・・・・・





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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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