FC2ブログ

日はまた昇る?

ジョセフ・ジャパンはアイルランドに続きスコットランドと
本場の格上チームを撃破して決勝トーナメントに進出した。

その勝因はさまざま挙げられようが31人のうち16人がいわゆる
外人の有力選手たちで固められていたことがある。

日本が企業スポーツとしてラグビーに注力し、高い報酬により
外国のトップ選手を輸入したせいである。

つまり日本企業が高い経費を使えたのも日本の企業力、経済力の
故なのである。

しかし東芝のようにすでにラグビーはコストカットを進める
企業にとり金食い虫。

今回の勝利こそが戦後右肩上がりを辿った日本経済の
ピークの象徴と言っても良いのかも知れない。



一方今年もまたノーベル医学・生理学賞を旭化成の
吉野名誉フェローが受賞した。

この先生についてはかねてより同じく旭化成の研究者である友人から
噂は聞いていた。

企業の研究者が90%は無駄に終わると言われる基礎研究で
受賞するなど、日本の企業の懐の深さ以外の何物でもないだろう。

そして湯川博士以来すでに30人近くがノーベル賞を受賞したことは
ひとえに日本の国家成熟の結果と言ってもよいだろう。

近代国家として坂の上の雲を目指し胎動をはじめて150年。
また戦後の復興を開始して70年。

ついに日本は経済力を礎にスポーツ・学問を通じ国家として
頂点に達したと言っても過言ではないのではないか。



それではこれからの日本はと言えば、すでに国家の根幹をなす
経済力について、高齢化が進み総人口はもちろん
生産年齢人口の落ち込みは急。

そして国家予算は徐々に窮屈になっており、科学に使うお金を惜しむ
発言を繰り返した女性議員を見ても明らかなように国はすでに基礎研究に
使うお金に窮しつつある。

実際大学においては就職先探しに苦慮し、進路に窮するポストドクターが
溢れていると言う。

こんな惨状において良い研究ができるとは思えない。

カネの切れ目が縁の切れ目と言うように、今が国家のピークかと
ラグビーの勝利とノーベル賞受賞を喜ぶ一方で将来を慨嘆したのである。

歴史を振り返っても衰退を始めた国家が復活する例は乏しく
日はまた昇らないと覚悟すべきと言うことか。



.
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR