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プロスペクト

今年も残り3週間となった。

ゴルフでは「上がり3ホール」の重要性が説かれるように
何事も最後の詰めが肝心で、下駄を履くまで勝敗の行方
は分からない。

その点で亥年を総括するのは早い気もするが、今年の相場と
自らのパフォーマンスを振り返っておくのも良いかも知れない。

今年は正月3日のフラッシュクラッシユで始まり冷や汗をかいたが、
それにめげず好調な出足となった。

その後8月に大やられしてそれ以降は損切の繰り返しで
挽回に四苦八苦して師走に入った。

つまり今年の成果はほとんどない状況で、どうやら勝敗は辛勝か惜敗に
落ち着く見込みで余り儲からなかった1年となりそうだ。

実際今年の為替市場は109円台で始まり104円台~112円台を
往復して目下108円台。

つまり200日移動平均線が108円80銭にあるように、
今年は108円台を中心に上下4円幅で小動きに終始。

これは変動相場制に移行して以降の46年間で最も小さい
変動で、変動で儲けを狙うデイーラーにとって難しい年で
あったと言い訳するしかないのではあるが・・・・



そこで思い出すのが今から17年前にノーベル経済学賞を受賞した
行動経済学者ダニエル・カーネマンである。

それまでの経済学では経済は合理的経済人により成り立つとされ
最適なモデルを追求することにより問題は解明されるとされてきた。

それに一石を投じたのが行動経済学で、人間は決して合理的な
行動をするものではないとの前提にたち様々に非合理性を立証して
新理論を構築した。

その代表が「プロスペクト理論」。
プロスペクトとは「期待」「見通し」などと翻訳されるが
「宝くじ」と考えた方が分かりやすい。

つまり人間が合理的経済人であれば勝ちを狙うのも負けの解消を
狙うのも線形つまり同じ行動様式をとるはずだ。

しかし実際の人間は勝ちを狙う場合は手堅く、負けの挽回は
イチかバチかにのめりこむものなのである。

つまり負けの挽回については可能性が低くても一発逆転を狙う
傾向にあると言う人間の本質を喝破したのである。



この一年の自らの行動を振り返っても結局「合理的」とは異なる
非線形的な行動を繰り返しては傷口を広げたのである。

どちらにしてもカーネマンの理論を自ら証明したような気分でもあり
やはり「不思議の負けなし」を痛感しているところだ。

ともかくあと3週間は合理的な経済人として冷静にファイトして
「辛勝」を狙いたいと思っている。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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