FC2ブログ

貞観政要

NHKEテレの「100分で名著」は月4回にわたり
難解な書をやさしく講師が解説する番組である。

新年1月は大唐帝国は8世紀の呉競の「貞観政要」。

太宗と臣下との問答形式によりリーダーの条件を浮彫にするもので
帝王学を学ぶに最適な書として長く日中で愛読されてきた。

大唐帝国は李淵(太祖)により建国されたが、その息子李世民(太宗)
が兄を殺し父の退陣を迫って即位したのである。

その暗い出自を乗り越えるために太宗は良き帝王を目指し、
「貞観の治」と言われる臣民をいたわる良き君子となったされる。

この書はリーダー論として日本でも徳川家康らが手本とし
現代もビジネスマンに読まれているのである。



今回のシリーズは立命館アジア太平洋大学の
出口治明学長が講師であったことから見ることにした。

出口氏は日本生命時代の先輩で80年代には共に生保マネーの
運用について円安の犯人探しや細かい指導に及ぶ大蔵省と対峙。

もちろん大蔵省の意向を受けて業界を仕切る企画の出口氏と
市場原理主義で当局の干渉を嫌う現場の筆者と意見が合うわけもなく
何度口論をしたことか。

だが1990年代はともに欧州に渡り出口氏はロンドンで辣腕をふるった。

その間筆者はパリにいたが、時に欧州各地にとどまらず
二人して地中海さらにはアフリカにまで足を伸ばすこともあった。

生保良き時代で仕事と遊びに没頭していたが、
日本経済の失速とともに生保経営も厳しくなり委縮の時代に入った。

したがって同氏の異能の突破力、並外れた記憶力と好奇心、読書量を
活用するだけの度量が日本生命の経営トップに失われたのは残念と言うか。



定年を前に退職してネット生保を創業しさらに教育者へと変身した。

この頃は教育者として、読書メンターとして、社会保障の専門家として
その名前や映像を聞かぬ日がなくなった。

やはり毎夜銀座で飲み歩いても深更に及ぶも読書を
続けた好奇心が現在の人となりを作ったのだろうか。

なんでも今年は「人類5千年史」(すでに①紀元前と②紀元後~1000年)
の2巻が発行されているが、3巻目(1000年~現代)を完成させるとのこと。

また「哲学と宗教大全」を刊行する予定だとか。

ビジネス最前線にいた人の読書量そして著作量について
この人の右に出る人は当面でてくるとは思えない。



.

スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR