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米中代理戦争

ここ数年理由は様々だが年初そして1月は
円高になるというのがアノマリーとなりつつある。

やはりと言うべきか今年もまたイランのソレイマ二司令官の殺害を
機に米国とイランとの関係が緊張し例年の通りリスクオフの動きとなった。

ハメネイ師、ロゥハ二大統領が反米を強め同時に
背後にいるロシア・中国もうごめいて世界戦争勃発への懸念が高まったのである。

とはいえ大統領選を控えてトランプ大統領に戦火拡大の
意志はなく、またイランでも穏健派が強硬派を駆逐したようで
急速に停戦のムードが強まった。

お陰で安全資産の幻想が持たれる円相場が一時109円台から
107円台へ急上昇したが5日ともたず元の水準に戻った。

しかしこれで中東の和平が達成されれれば世の中簡単だが
ヒズボラはじめシーア派武装勢力が収まるかははなはだ疑問。



一方東アジアでの米中代理戦争は香港から台湾に飛び火。

習政権はマカオでの成功例を掲げ「一国二制度」を推し進めようとし
これに呼応して台湾では中国成長の恩恵を受けようと親中派・国民党が
中国接近を呼びかける。

昨日行われた総統選では民進党蔡英文総統が圧勝して
台湾における独立意識が鮮明化した。

つまり今回台湾における中国への対決姿勢が明確化したことで、
米中の代理戦争は香港そして台湾において2020年はさらに尖鋭化することになるのだろう。



このように米中代理戦争は中東・東アジアで繰り広げられているが、
肝心要の米中貿易戦争は第一弾の部分合意調印が1月中旬に行われる。

そして第二弾についての交渉は間もなく始まる見込みだが
米大統領選まで合意は行わないと大統領が明言。

つまりトランプ政権としても中国から一定の譲歩が得られた今、
大統領選にはこの状態で突入するのが得策との思惑が強い。

つまりこれまで市場を覆っていた米中貿易戦争による政治の影は
2020年は薄れる可能性が大きい。

ということで今年の金融市場はより米国経済の成長の可能性と
中国経済の失速リスクに要注目と言うことか。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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