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李方子

日韓関係には秀吉に止まらず紀元前まで遡る長い歴史があり、
それだけに横たわる問題そして国民感情は複雑だ。

目下日韓問題がこじれる世相を反映して文芸春秋でも
韓国特集を続けているが、そのひとつが「反日種族主義」
(李栄薫ら)に関する論考。

これは日本の統治時代に対する韓国人の通念を真っ向から
否定する問題作で、批判を覚悟して事実と向き合うとして
反日一辺倒の時代に一石を投じた。

おかげで韓国では激しいバッシングが起きているが
広く読まれ、日本でも文芸春秋社が翻訳版を出版して
売れ行きは上々のようだ。



そして2つめが時同じくして始まった連載小説の
林真理子「李王家の縁談」。

目下のところは主人公である李方子(まさこ)の母である梨本宮
伊都子の嫁入りを画策する姿が描かれている。

梨本宮伊都子は鍋島藩主の娘であり、父が駐伊大使として
ローマ滞在中に生まれたので「伊都子」と名付けられた人。

相当の美人だったらしく既に結婚していた大正天皇が何度も
顔を見にきたとも言われる。

同時に気の強さとブライドの高さも相当で
学習院・常磐会のトップとして美智子上皇后を苛め抜いた人としても有名。

娘・方子については昭和天皇への輿入れを狙うが果たせず。

それならばと天皇に準ずる李朝最後の皇太子で東京に在住する
李垠(イウン)との婚儀に奔走する。



この方子の輿入れについて通説では日本政府が日韓関係強化
のために皇族の子女の輿入れを図った結果と言われる。

その指名を受けていやいや嫁ぐことになるとの話だったが、
林真理子の見解は伊都子の野心の故ということになる。

どちらにしても伊都子の提案に宮内庁は大喜びし、
婚儀は成立する。

その後李方子は生まれたばかりの長男を連れてソウルに
出向くが、その長男は宮城にて毒殺されてしまう。

そして1963年に方子は帰郷が許された夫とともに渡韓し
87歳で死去するまでソウルで暮らす。

今後小説でその下りがどのように描写されるのか、楽しみにしておこう。




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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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