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自由と風変り

フランスの言葉や文化に初めて接したのは学生時代の
教養課程で、フランス語の先生で記憶に残っているのは二人。

ひとりは精神科医・作家なだいなだの夫人でNHKの
フランス語講座のレギュラーで人気があったルネ・ラガーシュ。

そしてもうひとりはサルトル研究家の海老坂武助教授。

この先生については「風変り」との噂があったが、さすがに
フランス文化に接して身に着けた自由な思考は、閉鎖的な
日本社会で育った学生には「風変り」に見えたのか?



1990年ごろに日経新聞の文化欄に忘れていたその名前を発見したが
ブルゴーニュあたりの小さな村に滞在しながら、フランスの田舎の生活の
薦めを書いていた。

そして十数年後にその名前を再発見した時は、沖縄に移住して
自然や島の人々の生活に触れて暮らしているとの島の生活の勧めだった。

このように生活環境を自由に変えてその文化を楽しむ姿に、
不自由に働く身としては羨ましく思ったものだ。



そして過日朝日新聞にその名前を発見したが
今回は居候中のパリ・バスチーユ広場近くで考えたことなど。

そしてテーマは「孤立(soltalier)の中でも宿る連帯(solidalier)」で、
「t」と「d」の一字違いの二つの単語をもじりつつ、仏社会の実情
と未来への提言を行っている。

実際3月17日にパリで始まった都市封鎖は5月11日に段階的な
封鎖解除が始まったが、この巣ごもりを強いられた55日間にパリで
考えたことを書いている。

フランスではコロナ危機以降を展望し、金よりも健康、経済よりも環境、そして
社会的不平等の撤廃などを求める風潮が高まっているとのことだ。

さらに日本については、自分の言葉で現在の危機の意味と
未来の展望を語ることの出来る指導者を選び出すことの
必要性を指摘している。

ともかく半世紀におよび忘れた頃に筆者の目の前に現れては
新しい生き方をさらりと提案してくれるこの人の自由な発想は
やはり四角四面の日本人には「風変り」に写るのかも知れない。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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